1日の終わりに
シルトフォレスト山 山頂付近
「ただいまばあちゃん」
「ただいまサニカ」
「お帰りティルクスとルトラウス」
お帰りと言ったのはおれに名前を付けて育ててくれたばあちゃんで本名は【サニカ・ルミナレス】大昔から続く大魔法使いの系譜の血筋でじいちゃんと出会ってから魔法はじいちゃんの方が才能があるのがわかると直ぐに魔法を極めるのを止めて剣士になったんだって、それでもばあちゃんの魔法は前回つるんだ魔法使いより凄い…トカ…ドラゴンを一発で仕留めるから。
実はじいちゃんとはイトコで波長が合い三千年前から一緒に暮らす不思議な関係を築いている、ばあちゃんは敵と味方から影守の剣聖と言われていた。
ばあちゃんたちの血筋には昔存在した数多の種族の血が入っているらしく先祖返りしやすい家系らしく人間同士なのに魔物の特徴を持った子供が生まれたりしてそれで捨てられる子も居るそう、そんな子供父上たちを拾ったり引き取ったりして育てるのが今の趣味になってるそう…おれは純粋な人間だってさ。
ばあちゃんは古の妖精の血が出てじいちゃんと同じように長生きしていると言った。
…前回のばあちゃんは特に特徴はなかっ…夜になるとたまに台所でほんのり光ってる小さい妖精さんが果物ナイフを両手で持って料理とかポーション作ってたな…あればあちゃんだったのか。
「サニカお前の方は異常はなかったか?」
「シルトフォレストの裏側をくまなく調べたけど特に異常はなかったよ、トカゲと熊が大乱闘してたくらいだったね」
「そうか」
じいちゃん…そうかで終わらさないで。
「こちらは果樹園の方に侵入者が居たぞ」
「その侵入者はどうしたの?」
「テスも果樹園に同行させたが、カリスが捕まえて捕虜にした」
「ティルクスも行ったのか…あの子もまだまだ行けるみたいだね…それに三年ぶりの侵入者か」
「待遇は明日カリス達と決めることにした」
「私も一緒に村に行こう」
「おれも行く!」
「留守番させるよりは連れていった方がいいね」
「何か起きても村の子たちが居るから安心だしな」
ぐぅ…
「可愛いお腹の音がなったね…食事は出来てるから食べようか」
じいちゃんたちは話を一段落させてばあちゃんが作った夕ごはんを食べて、山の中腹にあるじいちゃんたちが作った公衆温泉に入ってゆっくり過ごしてから、寝る子は育つと言う理念から寝かされた…ぐっすりです…昔ばあちゃんたちがプラチナシープと言う魔物から毛を分けて貰らいその毛で作られたベッドは最高です。