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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
とある神族と前世持ち元勇者の過去のしくじり話
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過去にしくじった話〜ドロドロ〜


「異世界へ行けたのか?」

「んー……あちら側の世界に渡れてないわ。良く見てみなさい時が止まっているわ。あの黒い渦は時空間の裂け目のようなものでそこに入っただけのようね。

ふたりとも目を開けても良いんじゃない?」



ルウカとサニカはラブナシカに言われた通りに目を開けると色が失われた白黒の世界に佇んでいた。

三人の近くに這いずり回る女子生徒が襲い掛かりそうなポーズを取っているだけで固まっていた。



「ひえっ…時間の概念がこの場所にはないのか!」

「……この世界でどれだけ過ごせるかな?」

「アタシたちは違法行為して来たわけじゃないから少し長く過ごせるんじゃない?」

「だといいけどな」



ルウカは這いずり回る女子生徒にイタズラしながら話を聞いていた。



「君は一体何をしているのかな?」

「時が止まっているならイタズラし放題じゃね?っと思ってやってる」



ルウカは何処からか取り出したマジックペンで這いずり回る女子生徒の頬にグルグルマークを描き、眉毛をカモメ眉毛にして口上にはダンディーなおヒゲを描き、顎にはケツアゴを描いて失敗したのか路線を変更して黒く塗りつぶしていた。

サニカはそれを見てぷるぷるし始めた。


※ルウカがやっていることは傷害罪に当たる可能性があるのでやってはいけません。

お正月に行われる羽子板で負けての奴とは別物です。




「七不思議に対してもイタズラし放題なんか…」

「あっ!……うふふふふ!」



ラブナシカが動こうとしたが、サニカが邪念を察知して三頭身モードのラブナシカの首根っこを掴んだ。



「君はコレからナニをするつもりかな?」

「ナンだって、良いじゃないの」

「何もかも時が止まっているからと言ってやって良いこととやってはいけない事の分別がついてる?」

「ダイジョウブ、ツイテルワ」

「それなら少しの間は私達と行動を取ってもらうよ?」

「仕方ないわねー」

(ラブナシカを解き放ったら世の中の男性の貞操が…危ない)



ラブナシカは渋々だが頷いた。



「よし!これで完成だ!」

「なら早く移動しましょ!」

「なんだ?随分と興奮してるな」

「エッ??ソンナコトナイワヨー」

「片言の日本語がでてる時ってろくな事を考えてないよな」

「まずは何処から行く?」

「オレ、嫌いな先生がいるからイタズラしてぇな。いまならバレずにやり放題だぜ」

「ならヤりに行きましょう」

「…うわぁ…」



3人は校内に入っていき、まずは職員室に向かいサービス残業をしている先生の中にルウカの嫌いな先生は居なかった。

ルウカは特徴を二人に教えて手分けしてルウカの嫌いな先生探しを始め見つけたのはサニカだった。






【※※室】



「おっ……おぉう……なんで私ってこうなんだろうねぇ」



サニカの目の前では…以下自主規制。

ルウカの嫌いな先生を見つけたとふたりに連絡を取った。

直ぐにかっ飛んできた。


「ひゅー…やっぱり先輩方が言ってた通り、このパワハラ先公浮気してやがったな」

「あらあら〜…若い女の先生と……ふたりとも後ろ向いててくれない?」

「ナニをする気かな?」

「うふふふふ……見たいなら見てても良いわよ♡」

「犯罪行為をしそうだから止めなきゃヤバい」

「まて、サニカ。オレ達は…時の止まっている世界の中にいるし、悪いことをしているのはそこの教師だし、オレの嫌いな先生の嫁さんって学園の敷地内にある先生達が過ごせる社宅に居るよな………」



ルウカはニチャァと笑った。



「まさか嫌いな先生とやらのお嫁さんをここに連れてくるつもりじゃないよね?」

「良くわかったじゃねぇか」

「犯罪行為!」

「大丈夫だ、今いる場所はオレたちが暮らしている世界の狭間だから法律とかねえから!」

「やるなら一人でやって。私を巻き込まないで」



サニカはカーテンをシャーと開けると目の前には若い男性の先生が立っていた。



「うわぁ!」

「どうした!」

「どうしたの!」

「ふたりのホニャララを覗いてたのがっ!…この学園怖っ!」

「……保元先生ぇ…」

「あらあらまぁまぁ〜」

「超ドロドロしてるこの学園…最悪なんだけど」

「これなら面白い修羅場を作れそうだな」

「……私は絶対に関わらないからね」

「おう。ラブナシカ…ヤりたければヤッていいぞ。そっちの方が面白しくなりそうだ」

「あら〜♡」



サニカは【※※室】から出て一定の距離まで離れてからため息を出した。






◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





ルウカの作り出した超ド級の修羅場が完成したのだろうかふたりはとても満足して出てきた。



「「あ~満足した」」

「犯罪行為を見逃しちゃったよ…」

「見なかったことにしたのも場合によっては捕まるぞ」

「あぁ…記憶を消したい…」

「バレないバレない」

「………次は何をしようか」

「現実逃避してるわ」

「次は這い寄る混沌の信者となって色々と信者の起こす事件を揉み消したりしている上級国民を社会的排除するか!」

「君って……本当に容赦ない…この場所に入られるだけの間にやれることはやっておこうか……もうどうにでもなれ〜」

「遂に投げたな」










こうしてルウカとラブナシカが考えたいくつものゲスい修羅場を作り出し時の止まった世界から戻り、イタズラされた怪異をラブナシカに任せてルウカとサニカはそれぞれの家に戻って無理やり寝た。


翌日のテレビにはとてつもない程の修羅場がいくつも流れ揉み消そうとしたが多くの人が集まった場所での修羅場や露出事件はマスコミの格好の餌食となって揉み消せず、日本中でデモが行われ治安が一気に悪くなり混沌となった。 


治安が悪くなったことで学校や学園が荒らされたりして休みの期間が伸びて宿題が増えた。

特にルウカが仕掛けたド修羅場が起きた学園は教師が起こした問題により名家や金持ちの家の子供たちが次々と違う学園に転校していったがそれでもいくつもの成金の家が残った事で存続ができた。


結構な人数が抜けたことで部屋がいくつも余り危機感を感じた学園は新たに寮を作り、警備体制も新たして全国から学費無償化して子供を集めた。


集められた子供の中には通っていた学校が荒らされまくり使えなくなった者たちもいた。



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