中途半端
【新クレイバール学校】
《初等部の教室その1》
「ルウカ先生が朝から学校に居るなんて珍しいこともあるんだな〜」
「おっ?なんだ?レンカ。まるでオレが不真面目で遅刻魔のサイテーな先公だと言いたげたな?」
「まんまじゃないの〜?ルウカ先生。稀に朝から居るときもあるけど…普段は学校に来るの10時過ぎだしー」
コナルヴィアに返された。
「それはだな…夜のパトロールしてるとキツくてな」
「サニカ先生が夜のパトロール担当してても早朝から居ますけど?」
「……なんかお前ら今日に限ってオレに対しての当たり強くね?オレがお前たちに何かしたか?」
「特に何もしてないけど……ルウカ先生の今日の実習の授業の内容が不満なんだと思うよ?」
「仕方ないだろう…今日はまだ5人しか居ないんだから」
「バレンタインの出来事が糸を引いてるからな…しかないぞ」
「あっははは…あーし達、バレンタインの時の記憶が曖昧であんまり覚えてないもんねー」
「コナルヴィアとイオンはオレたちが着いたときには既に気絶してたから覚えてなくって当然だよ」
「僕たちも同じ様なパターンですけど…イカれたガトーショコラを食べ、記憶を飛ばす原因を作ったトリュフチョコを食べるまでの緊張感が……」
「……玖寿みたいに俺もゾグって来たわ」
日葵、玖寿、レンカはカタカタ震えている。
「トラウマになってるぞ」
「………あーしとイオンは何を食べて倒れたんだろ?その辺の記憶もないのよねー」
「そう言われれば…そうだな…何を食べて倒れたんだ?」
「コナルヴィアとイオンはコレを食べて倒れたみたいだな」
ルウカは教卓の上に置かれた物体をみてコナルヴィアとイオンは引いた。
「チョコアイスっ!」
「あ~チョコアイスかー……朝からアイス食べようとしたら体が動かなかったんだけど記憶がなくても体が覚えてたんだー」
「なんだと!コナルヴィアが食べ物に関して拒否した?!」
「怖っ」
「………ルニカ達が戻ってきたようですね」
「ん?………ホントだな校庭をワチャワチャしながら歩いてきてるな」
「やった本人達…懲りてなさそうだね…」
「ワチャワチャしてるからな」
「………お前ら復讐か報復したいか?」
「「「「「えっ?」」」」」
窓側に集まり校庭をワチャワチャしながら歩いている女子を見ていた5人はルウカを見た。
「あーしは特にないわねー…食べてすぐに倒れただけだし」
「我もだな……アイス系統が食べられなくなったら復讐してやると思うが……我…アイス食べれれるよな…?」
「……復讐ですか……それぞれのご両親や祖父母に怒られて意気消沈していたのを見たので追い打ちするのはちょっと気が引けます…」
「…………復讐か」
「……………」
不穏な空気が流れた☆
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【寄合所の敷地】
島で三番目に敷地を広く作ってある寄合所にはサニカ、キユク、フィリム、フルーレ、ハノン、人間に化けた譜月が集まって【混合獣】の素材の解体や解析鑑定などをしていた。
「恐ろしいですね……コレが【混合獣】の一部ですか…」
「硬さに関しても祖母さんの作ったオリハルコンのナイフを弾き返したからな」
「オリハルコンの武具って外だと最上位に位置するよな……サニカ先生それで結局何匹狩ったんだ?」
「私達が98匹」
「ボクとレシェットは75匹です」
「我らが132匹じゃ」
「結構多いな解体するのに時間足りるか?……それで素材はどうするんだ?」
「素材を売ろうかなと思ってる。ルウカとルルエールとイグファルドとユウコが【混合獣】の加工技術を持ってるけど呪われた武器とか防具を量産するだけだから」
「「「あ~…」」」
「まぁ呪いを解けなくもないけど……手間と時間がね」
「……【混合獣】は倒した相手に対して怨念やらを残しますから…素材に関しては手放した方が良いですからね。引取りて見つかりました?」
「うん、信頼における人達から素材を売ってくれって来たから応じようかなと」
「へぇ…それで俺たちが駆り出されたのか…祖母さんとかだとたまに隠れて持ち出したりするもんな」




