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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【クレイバール島の日々】
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あれ?新しい星がある…。

【新クレイバール学校】


PM5時ジャストに新クレイバール学校の屋上にカーウェンの指示によって女子と手伝い要員としてエルシィローが集められてこの日の天体観測をするための準備をしていた。



「こんな時間に登校ってイベント以外で初めてだから新鮮に感じるワ!」

「そう?辛くなると思うわよ?」

「寝て来たかラ!平気ヨ!」

「気合十分なのは良いけど、はしゃぎ過ぎて天体観測する時間に寝ないように」

「大丈夫ヨ」

「寒い…」

「なら私のストールを使う?」

「大丈夫よ、エルシィ。こんな寒い中アイス食べてるコナルヴィアが悪いからストールはそのままにしときなさい」

「……わたしは父様と居られるから寒くないわ」

「エトシェはプライベートと学校生活でカーウェン校長との接し方を変えなさいよ」

「いつも注意してもらって悪いなルニカ」

「一応、この天体観測は授業の一環としてしてるから言うけど普段なら放置するわ…いちいち構っていたらアタイのやりたいことが出来ないもの」

「ははっ」

「パパンとママンもどこかで天体観測してるのかな…」

「今回の流星群は十年前と違ってそこまでの規模ではないからどうだろうな」




一方その頃、校庭では。






《校庭》



「サニカ先生〜天体望遠鏡の設置出来たよ〜!」

「おっ流石だね」

「女子が屋上でなんで俺たちは校庭なんだよ」

「私が見たい方角がここからじゃないと見えないからかな」

「屋上の方が見えませんか?」

「確かにそうかも知れないけど建物や木々に囲まれるから視野が狭まり見えるようになったりするものさ」

「逆に視野を狭くする…か」

「男であるおれらを選んだのってなんか理由あったりする?」

「男の子って秘密にしてねって言ったら有事がない限り守ってくれるからね」

「なにか企んでる…この先生」

「別に企んでないよ…ほら空を見上げてごらん」




3人は空を見上げると既に夜空になっていた。



「相変らず星がよく見えてキラキラ光ってるな…空を見上げるなんてあんまりしないから久し振りに……」

「レンカ?どうしたので……」

「ふたりともどうし………あれ?新しい星がある…マジェリルカちゃんが作った【星座早見盤】に書いてない明るい星があるよ」

「その星がこの世界から飛び出していったイルミナット島の島民達のが暮らしている惑星だよ、イルミナット島ごと移動させた奴だよ」

「…………結構前に母ちゃん達が言ってた案件だ」

「反転世界に送った土地や島を既に手の届かない場所に上げてた」

「島がなくなって大丈夫なのですか?影響は…?」

「大丈夫、そのあたりもラブとルウカと供に頑張ってこの世界に影響が出ないようにしたよ」

「魔物が生息するようになったけどどうするんだ?」

「フェイースが外に飛び出していったから少し違ってくるんじゃないかな……ごはんは自分で取って食べてねって言っといたから少しは減るんじゃないと思ってる。

でも場合によっては結構な規模で間引きとかしようと言う話は出ているんだよ」

「間引き案件になるんだ」

「でも少しずつ始めていて譜月と翡翠とメフィリーネに間引きを頼んでいるんだよ」

「そういえば最近見かけないなーって思ってたけど外に出ていたんだ」

『ボクとエルシィはこれ以上強くなれないからお留守番謙護衛を兼ねて残ってるんだよ』

「強くなれないってことはこれ以上は成長しないのか?」

『どの生物であろうと必ず成長限界が来るからね』

「そっか」

「さて、コッチも天体観測を始めるよ」

「「「はーい」」」



天体望遠鏡を使いながらゆっくりと星の観測を始めた。














◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇






【とある島】



《とある浜辺》




『ほら…今日の魔物肉だ食べるがよい』

『……スマンな』

『まったく世話が焼ける神獣だにゃ…こんなにガリガリに痩せてるとは思わなかったにゃ』

『最近はめっきり狩れなくなってな…お前たちはどうやって狩ってるんだ?』

『我のスピードにかかれば造作もないな』

『くっ!』

『クレイバール島を出て間もないのにどうしてそんなに痩せこけたのじゃ?』

『リヴァイアサンと殺りあった時に怪我をしてな』

『リヴァイアサンじゃと?』

『あぁ、突然海の底から現れたぞ』

『それでどのような攻撃を仕掛けてきた?』

『ブレスや竜巻を起こしてきたり突進してきたな』

『…大きさはどれくらい何だにゃ?』

『それが大きすぎて我でもわからん…』

『ふむ……そうか、あの島には近づいてくることはないと思いたいものじゃな』

『……フェイースはまだここに居るつもりか?』

『あぁ、まだこの島で療養するつもりだ』

『リヴァイアサンや面倒な魔物が来たときのために【水泡魔法】を残しておく、死にそうだと思ったらこの水泡の中に入り込め。

そうすれば水泡が勝手に安心して療養できる島に運んでくれることだろう』

『………感謝する』

『譜月、翡翠…我はこのまま海の魔物を狩りながらリヴァイアサンを捜索する。サニカへ報告を頼めるか?』

『わかったにゃ。ミーが今すぐに向かうにゃ』



翡翠は宙に浮かびクレイバール島へ向かっていった。



『我も島と島を移動しながら魔物を狩りクレイバールへ戻ろうと思うのじゃ…メフィリーネ、気を付けるのじゃぞ』

『わかっている』



メフィリーネもパカポコパカポコと海の上を颯爽と走って島から出て行った。



『譜月…』

『なんじゃ?』

『我と戦ったリヴァイアサンの目玉を持っていけ』

『…どうして喰わなかったんじゃ?リヴァイアサンの肉体の一部を喰えば強くなれるじゃろうに』

『…我には必要ないからだ』

『わかった、必ずサニカ達に届けよう……死んで戻って来るでないぞ?子供らを泣かせたら許さんからな』

『あぁ』



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