一階
【クレイバール学校迷宮】
《1の階層》
「…………なんか暗いわね」
「そうね、それに下駄箱とかがないわ」
「坑道の中にいるみたいネ……」
「さっそく先生から預かったランタンを使うことになりそうです……火を付けますか?」
「一度周りの様子見てから付けましょう」
玖寿たちは周囲を魔力で確認すると特に異変はなさそうであった。
「大丈夫そうネ…ランタンの火を付けましょう」
サニカから渡されていたハロウィン用のランタンに玖寿は魔法で火を付けた。
「流石、初期魔法の達人ね」
「僕のこと貶してません?」
「貶してないわ……わたしたちだと火加減が難しいから玖寿にやって貰ったほうが良いわ…」
「譜月とラローネル、誰かの残り香とかない?」
ルフェルニカはエトシェリカと玖寿の会話を流し二人に聞いた。
『居なくなってから役2日しか経ってないがニオイは残ってないな』
「譜月の言う通リ、感じないわヨ」
「もしかしたらだけど……表玄関から出はなく裏玄関から入った可能性もあるわ…」
「……それか一階の教室のガラスを割ってる可能性も有りますよ」
「取り敢えず進んで攻略していきましょ?」
『ならミーが先頭をあるくにゃー』