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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【最後の使命】
252/555

迷い込んだ世界〜未知との遭遇〜

【※※※※※※※※】



《※※※の町の周辺》



「ココは?」



俺は周りをキョロキョロしているか特に変わった様子もないが空模様は夜であった。



「おっ今回はオレが白虎の同行者のようだな」



オレは肩に手をぽんっとされ俺はビクッと反応してとっさに払い除けた。



「それくらいの反応が出来るなら大丈夫そうだな」

「何だルウカ先生か……本物だよな?」

「あぁ」

「本物かどうか証明して欲しいけど無いもんな…」

「もし信用ならないならさっさと自身の思うように移動してくれていいぞ?」

「………取り敢えず一緒に行動しよう」

「なら行き先は白虎が決めろ。オレはただ着いていこう」



俺はまず町に入る時に民家の屋根に登れそうな場所に向かいその民家の屋根に登って町を見渡すと殆どの家が廃墟と化していた。



「どうするんだ?白虎」

「何かの施設跡があるから調べよう」

「おう」



俺とルウカ先生は荒れ果てた何かの施設跡に入った。

中のシステムは生きていてウィーンと自動ドアが開らき物が散乱しているエントランスに着いた。



【朽ちた施設】


《エントランス》



「特に物が散乱しているだけで特に異常はなさそうだな」

「何か変な生物とかは居ないか?」

「大丈夫だろう、システムは生きているから通路側の扉は開きそうだしな。どうするこのまま進むか?」

「…探索しないとだもんな」



俺たちは通路側の扉が開くのを確認して施設内に入っていったが特に異変は起きなかったが。

  


《朽ちた施設の通路》



「コレは劣化した血液が壁に付いてるぞ」

「なんだって!」

「でも随分と古いから平気か」

「驚かないでくれよ…」

「すまん」




薄暗い中を歩き回って居るので勘弁して欲しいと思ったら劣化しすぎてネームプレートが読めない部屋の前に着いたが反対側にも部屋がある。




「何の部屋だろうな?」

「入ってみるか」

「危険が無いか確認せずに入るんかい」

「白虎は左の部屋を頼んだぞ」



ルウカはそれだけ言うと右の部屋に入っていった。



(度胸ありすぎだな…先生の方はなにか異変がないか周囲を調べる慎重派なんか……左の部屋か…周囲を見ても音は響いてないし大丈夫だよな?)



俺は意を決して左の部屋に入った。

部屋は廊下よりも明るく、こちらもエントランス同様に物が散乱していた。

歩いて直ぐにパキッと嫌な音が鳴った。



「…………………………………」



俺は下を向いて一応確認すると何かの骨を踏んでた。



「なっなんの骨だ…人のではなさそうだな…ここまで長い骨は人体にはないからな……」



俺はとても長い骨に気を取られていたが部屋を調べることにした。

5分くらい調べていると俺が入った扉がウィーンと開く音がしたので振り返って見たらルウカ先生ではない人型のモンスターが立っていた。



「おっちょ▲※☆✕△★※?!」



モンスターは俺を見ると長い手を伸ばし襲いかかってきたが目が退化しているのだろうか?

俺が手に持っていた劣化した何かを咄嗟に投げ、音がなった方に長い手が曲って向かっていた。


今がチャンスだと思いモンスターの手が俺が投げた物を掴んだのを見てから俺は部屋から脱出し出入り口のドアが開いて直ぐに閉まったのを確認して俺はエントランスにそのまま走った。




【朽ちた施設】


《エントランス》



「なんなんだアレはっ!」

「白虎かどうしたんだ?」

「ルウカ先生は戻っていたのかよ!ルウカ先生は人型のモンスターに襲われなかったか!」

「人型のモンスター?なんだそりゃ?」

「俺の入った部屋にモンスターが入ってきたんだよ!異常に手が発達してたんだ!」

「何か面白そうだな、オレもちょっと見てくるな」



それだけ言うとルウカはルンルン気分で俺が入った部屋に向かった。




【朽ちた施設】



《検※部屋》



「白虎が見たという生物は何処かな?」



ウィーンと扉が開き中に入るとまだそのモンスターが居た。



「……コレは元人間だった感じがするな」



白虎が見た生物は手が絡み合い身動きが取れずに右往左往していたのを見てマジマジと観察をしていたがルウカもそろそろヤバいなと思い部屋から出てエントランスに戻った。





【朽ちた施設】


《エントランス》



「マジでいたな!」

「珍獣を発見した感じで喜んでるんじゃねぇ」

「アレは元人間だな」

「……もしかして倒したのか?」



などとやり取りをしているとルウカの背後の扉が開き例の生物が現れた。



「お前っ!連れてきたな!」

「テヘ☆」

「テヘじゃねぇ!可愛くないんじゃー!」



そのモンスターはルウカの首を掴もうとしたがルウカ先生はサラリとそれを避けて向かい合った。



「ヤるか?」

「逃げるという選択はないんか?」

「始末していたほうが良いだろ。襲ってきたし」

「ヤるならアレを連れてきたルウカ先生がな」

「えー」



ブツブツと「戦闘に入ったら現れるだろう俺の翼を見たかった」と言いながら俺には見えないスピードで格闘技を繰り出しているのだろう、デカいのが倒れた。



「手足を縛って動けなくしとくか」

「そこはしっかりやるんだな…」

「当たり前だろ」



モンスターにモザイク処理が施された……一体どんな縛り方をしたんだ。



「どうするよ、まだまだ奥に行けそうだが行くか?」

「人でなしと言われてもいい。友がここの施設に居ようとも行きたくない」

「まっこの町は広いし他にも探索が出来そうだから一旦この施設から離れて移動するか」

「あぁ」



ウィーン…とエントランスを出て俺とルウカ先生は町の散策に戻った。

隆太郎たちがこの施設の中に居ないことを願いながら。


俺はパルクールを使い屋根から屋根を走り、飛んだりして入れる民家にも侵入して調べたが特に何もなかった。

先生やキユクと会うことなくふたりで町を彷徨った。



【※※※の町】


《朽ちたホテルの屋上》



「ふむ、サニカたちと会わないなんてこともあるんだな」

「長時間動き回ったけど…確かに会わないな…」

「あの生物はあの施設限定の生物のようだな。外に居るのは徘徊しているゾンビみたいな奴だな」

「ルウカ先生、倒さなくて良いのか?ゾンビみたいなの」

「もしかしたら外の方で影響が出る可能性があるからやらん、アレは襲ってきたから潰したがな」



この町に蔓延っているゾンビみたいな奴は俺たちを見ても特に襲ってくることなく徘徊している。



「………やっぱりあの施設の内部に入るしかないのか?」

「調べてないのはあの施設と周辺の森だな」

「行きたくない〜…」

「逃げ場がなかったり不安になるよな。わかるぞ〜」

「……………………」



ルウカ先生がため息をついてから言った。



「行くぞ?」

「………はい」



意を決してあの施設に向かった。


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