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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
25/556

その頃の避難場所の空島では

ここは空島


天の島ミルキーウェルスト


火天の宿屋兼ルミナレス家本宅


「シェリナ!なんてことしてくれたんだ!」

「だってぼく男になりたかったんだもん」

「旅してるミストルはどうなる!」

「ティルクス兄さんは手を出さないよ、ムッツリスケベだけどそこまでしないよ」

「ふふ…面白いのう…性別が変わる体質なんて、羨ましいと妬む者もでそうじゃが」

「イシェーラ…今面白がるのはちょっと」

「もしも戻れなかったら、わらわは素性のわかっているティルクスなら良いと思っておるが…どこの馬の骨とわからん者に嫁がせるのは嫌じゃ」

「確かにティルクスは優秀ですね、私も末弟になら安心して託しても良いと思っていますよ」

「父上まで…」

「話を本人たちがいない所で進めるな、ミストルとテスの感情が友愛から愛に変わったら必ず筋を通すだろうよ」

「ティルクスとミストルはこの世界の成人年齢に達しているんだ…あとルーミリアから連絡が合ったよ」

「おや、本当ですか?放浪癖の直らない1号さんから連絡なんて珍しいですね」

「準勇者を辞めさせられた者を魔神教対策本部に入れたと言う連絡をね」

「大丈夫なのかえ?」

「大丈夫だそうだよ、魔神教に利用されていたけど元は素直な所があって極貧準勇者をしていたそうだから鍛えがえがあるって」

「準勇者なのに極貧…国からの支援はどうしたのじゃ…装備など消耗が激しいから支援があるはずじゃが…」

「それがグランファルス家の当主もとい…家族が着服していたらしい」

「ぷっ」

「うわー…」

「それに利用価値があるそうでね、略奪していた村は全て魔神教信者の村だったそうだよ」

「利用していたのに逆に魔神教側の被害を拡大させていたと…回りにいた魔神教の信者顔色真っ青だな」

「ルーミリアの直属部下にしたとなれば安心ですね」

「後は…ドラグニア教を作った妄想癖を持つバカどもか」


トントンとドアを叩く音がしてガチャとドアを開ける音がした。


「ルトラウス爺とサニカ婆意外にもアルーヴさんとイシェーラちゃんにバルセイルさんまで居るなんて…家族会議してた?」

「大丈夫だ、どうしたんだテムル」

「2日前にひょっこり帰って来たお袋知らね?」

「それならー

「皆さんお揃いで~」

「アリセアかどうしたんだ?」

「私の愛娘のリシア知らない~?」

「リシアも確かー

「こんにちは!皆様揃ってますね!父さん知りませんか?」

「おう、カルロかカリスだったらー

「揃っておったのう…マリーナとマリウス知らね?どこにもいないのじゃ」

「マリーナとマリウスもー

「ちょっと良いかい…揃いに揃ってるね…ヒュース知らないかい?帰って来たと思ったら直ぐ居なくなるんだから!」


次々に現れる旅好きな身内を持つ村人たちが集まってきた。


「…それならリシアとカリスある日突然帰ってくるマリーナ(マグナ爺さんの娘)とマリウス(マグナ爺さんの息子でフェルチェの夫)それからヒュース(シカナの夫)とティア(テムルの母)がルンルン気分でどこかに向かったぞ」

「…もしかして村にいないテフィアの所に行ったか?」

「と言うことはマリグリットの所かのう」

「リオウ兄さんの所か…」

「あらあら~それじゃあアミリアちゃんの所ね~」

「ヒスカの所か」

「…せっかく作った宗教…終わったのじゃ」

「怖!」

「やんちゃな所は昔から変わらないですね」

「あたしたちと違って手加減しないから」

「無関係人を巻き込む事はしないんだけどね…」

「……水晶から見守るか」

「水鏡から見た方が全部見えるぞ?」

「準備しよう」


「シェリナ」とアルーヴは呼びかけシェリナはビクン!と反応して立ち止まった。


「……父さんどうしたの?」

「隙を見て逃げだそうとするとは肝が据わってるな…まだお説教は終わってないぞ?」

「別に良いじゃない…忙しいみたいだもんね」

「罰として村伝統【ナイフでサバイバルぅ】を早めに済ませようか?」

「冗談だよね父様」

「媚び売っても無駄だからな?」

「ポクにはまだ無理だよ!」

「大丈夫だ…ミストルとティルクスは九歳の時に成功させてるから」

「あのふたりと一緒にしないでよ!」

「お前は男になりたかったんだよな?」

「お母様助けて」

「諦めるのじゃ…使用禁止を使ったのだからな」

「お爺様お願い」

「頑張りなさい」

「うぅ~!」

「安心しろシェリナ、お前のサバイバル地点は北の雪島じゃなくって南国にあるパフェルナ島だ」

「嫌だー!」

「ルトラウス様とサニカ様お願いします、飛ばしてください」

「死ぬことはないから安心して過ごすといい…罪には罰だ行って来なさい」

「年貢の納め時だなシェリナ」

「うわーん皆の意地悪!」

「性別逆転についてはふたりを信頼して呼び出しはしないでおく…ミストルに父さん嫌いって言われたくないから」

「それが賢明なのじゃ」


シェリナはナイフ一本持たされパフェルナ島に飛ばされた。

親のありがたみを知る為と最上級魔法を使うための悟りを開かせる為のサバイバル生活が始まった。



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[気になる点] この世界の成人年齢って発言 他の世界を知らなきゃ言わないセリフだけど、伏線なのかな?
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