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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【3度目の人生編】
229/555

運命の出逢にて


最初に旅をした世界は魔術の水準がとても高い世界だった。

そこでは勇者と魔王の戦いが行われた後の世界だった為に絶景を巡り魔術を形式を調べる旅となった。




次の世界は暗闇に包まれた世界で常に夜空が見られる世界だった。

その世界は魔族しか住んでなく結構な確率で絡まれたが俺や先生、ハノンや俺の底しれぬ魔力を見て逃げた。

そして魔王と出逢って紆余曲折がありながらも知り合いとなり喧嘩とかしたが異世界に渡る時に「楽しかったぞ」と言われその世界から旅立った。




3度目の異世界はちょうど勇者と魔王の戦いが行われている最中の世界で荒廃していた場所が多かった。

勇者と魔王の動向を気にしつつ旅をし、この世界では様々な種族の人と交流を持った。

この世界での旅の終わり異世界に旅立つ時に勇者と魔王の戦いが決着が付いたのを見てから異世界に旅立った。

結果は勇者パーティーと魔王の同士討ちで残った魔族と人類と亜人の方々が「この状況どうしよう?」と何とも言えない雰囲気になっていたのが印象的である。





本当に様々な世界を3人で巡って結構な時間がさらに経った。

俺が気に入った世界が見つかり先生に長居したいと言ったらOKと許可が出たので俺は一人で旅に出た。

そこで俺は運命の人と出会った。

その女性は古を生きる天使と人間のハーフの女性であった。

俺は一目見て彼女に一目惚れしたんだと思う。




【光源の山の村跡】



《村の広場の跡地》



「またお前か…」

「あぁ、この村の周辺にはとても希少な薬草が生えているからな取りに来たついでに休みに来た」

「お前も懲りずによく来るものだな」

「ここは落ち着くからな」

「………薬師でもやっているのか?」

「あぁ、先生から教わってだいぶマシになったよ」

「そうか」

「「…………………………………」」




コレが彼女との初めての会話であった。

不器用ながらも彼女と交流を取り少しずつ会話や旅先の話をするようになった。

年を取らない俺を見て不思議がっていたが俺の血筋の話をしたら驚いていた。

この世界では「人型ミックスブラッド」は珍しいらしい。

混血になると人間じゃない方の血が強く出てハーフしか生まれないらしい。




そして出会って10年目のプロポーズしたらやれやれ仕方ないといった感じであったがエリエルは俺から目線をずらし照れながらプロポーズを受けてくれた。









◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇






【ソ・ラッティ・ソルディ世界】


【火天の宿屋】


《西側のリビング》



「本当に良いのかい?」

「あぁ、戻る事にこだわりはもう無い。例え戻れたとしても戻るつもりは無い」

「本気なんですね?ナナヤ」

「俺はこの世界で天命を迎える」

「わかった」

「えっ…即答……良いのか?」

「うん、決めるのは君だよ。

ナナヤの魂の行き先を決める事ができるのは君自身だから…それに君も私と同じく本来の輪廻から切り離されてるし好きにしても大丈夫さ」

「「………………………」」

「では婚姻衣装の準備に入らなければいけませんね!」

「張り切るねー」

「そりゃ!親友の結婚ですからね!」

「……勝手に進んでゆく」

「エリエルさん、呼びたい人は居るかい?」

「…えっあ…居ない…です」

「なら細やかな結婚式としよう」

「「……………………」」



ハノンが【火天の宿屋】の近くに廃れた教会があるよと言ったら、結婚すると言ったその日のうちに準備され夜の挙式となった。













【とある教会】


《挙式会場…前の扉》


「(5時間で修復されとる…)…随分と綺麗な教会だったんだな」

「そうだな……それにしてもナナヤ、君の旅仲間はとんでもないな…あそこまでの魂の輝きを持つ者を見たのは久方ぶりだ」

「エリエルが言うならそうなんだろうな…」

「君の魂もとても輝きを放っていて凄いが」

「……そうなのか?」 

「あぁ」


エリエルと話していると準備が整ったのか扉が開いた。

祭壇の前には司祭の服を着た先生が見たこともない教典を片手に持って待っていた。


「さぁさぁ、お二人ともぞうぞ〜」


ハノンにあちらですとジェスチャーされ俺とエリエルはゆっくりとヴァージンロードを歩いた。

そして祭壇の前に着いた。



「では……新郎ナナヤ・ルイゼントナーはエリエル・ラファ・エルジェルフを妻とし死が二人を別つまで永遠の愛を誓いますか?」

「はい、誓います」

「……新婦エリエル・ラファ・エルジェルフはナナヤ・ルイゼントナーを夫とし死が二人を別つまで永遠の愛を誓いますか?」

「誓おう」

「では誓いの口付と指輪の交換を」



俺はエリエルのヴェールを上げ口付をし、エリエルとお互いの薬指に指輪を装着した。



「ここに一組の夫婦が誕生しました…命の大樹の加護がありますように…結婚おめでとう」



先生が祝福の言葉を掛け本を閉じると俺とエリエルを淡い光が包み込んだ。

何か温かい気持ちになった。

そしてそのまま【火天の宿屋】に戻り細やかなパーティーを開いた。




「エリエルさん、ナナヤを宜しくお願いします」

「あっ…あぁ」

「先生はもうこの世界を立つのか?」

「まだ立たないよ、まだやりたい事もあるし」

「そうか」

「うん」

「おふたりは明日から新婚旅行ですねぇ」

「ここで食事を取ったら私が魔法で送るからそれまではゆっくりしてね」

「世話になる」




こうして夜遅くまでゆっくり過ごし先生の魔法で俺とエリエルが住むエリエルが元々暮らしていた家を先生とハノンが増築した家に送り届けられて家でイチャついて過ごした。









その翌日…








【自宅】



《リビング》




「……エリエル行けるか?」

「いつでも行けるぞ」



エリエルは普段は6枚の翼を折りたたんでいたが先生に作り方を学んで俺が作った旅装束を着た瞬間に白く美しい6枚の翼が隠された。

俺とエリエルは旅装束を着てから軽食を取り新婚旅行として俺が巡った町を案内するために家を出た。



「この服は凄いな…それに楽だ」

「俺としては君の美しい翼を見ていたかったが…」

「…天使のハーフなど珍しいと狙われるのは嫌だからな」

「そうだな」





↑の様子を【火天の宿屋】から例のふたりは見ていた。








「……………」

「サニカ、何を震えてるんですか?」

「バトル漫画夫婦の掛け合いしてたからつい…」

「確かにどこぞのバトル漫画夫婦だろう?て思いたくなる様な感じしてましたね」

「ふたりの新婚旅行を邪魔をされないか、10分前にふたりの自宅の周囲を感知してたら…コレだからね」



サニカは震える手で覗いていた水晶をしまった。



「しまっちゃうのですか?」

「うん、ここから先は夫婦水入らずの時間だから……ふたりのプライベートを侵害したくたいからね…ふふふ」

「確かにそうですね……もしも話してくれるならふたりの旅の話が聞ける日を楽しみにしましょう」






◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇









【天上の花丘】



《彩り花の遊歩道》



「……目のやり場に困る」

「ここはデートスポットとして有名らしいからな」

「だからカップル達がそこら中に居るのか………何組か黒いオーラを纏っているのが居るぞ」

「凝視してはいけません」




俺とエリエルは魔法を使い自宅がある山を降りた先にある【天上の花丘】に向かった。

俺の妻は早速何かの異変に気づいた。



「花丘の出入口の辺りで何か揉めているようだが…」

「……カップルが多い場所での揉め事か…俺が感知してみるよ」



俺は地面に手を置き感知の魔法を使って出入口で揉めている人物たちを調べた。


これは……まさかの勇者パーティーか、それも異世界召喚された地球人の勇者か…厄介だな…よりによってハーレムパーティーか…ならやる事は一つだな。



「エリエル、悪いが揉めている人物たちを無視するぞ」

「厄介な人物たちなのだな?」

「あぁ、勇者がハーレムを築いて作ったパーティーみたいだ」

「勇者パーティーが問題を起こしているのか?しかもハーレムだと…?」



エリエルは眉をひそめながら言った。



「間違いない、転移させられた時の特典があるみたいだ」

「君は凄いな…ここからそこまでの情報を調べられるのか」

「だから何か感じたら俺を頼ってくれ」

「あっあぁ…」




エリエルは顔を赤くして頷いた。


俺とエリエルはお互いに手を繋ぎ他のデートしているカップル達に混じって出入口に近づき【天上の花丘】から出た。


そして1つ目の大国である【ソルスノーラス王国】にたどり着いた。




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