表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【3度目の人生編】
219/555

共同授業

【クレイバール学校】


《校庭》


「あー…ルウカ先生が昨日の夜に行方を眩ませ、カーウェン先生とラブナシカ先生も森の時空間の歪みを直しに行ってるため教師が私一人しか居ないので、今日も1年と3年の共同授業になりました」

「…それでサニカ先生、何をするんですか?」

「昨日連絡した授業は出来ないので、皆さんには私が考えた体を使うゲームをして貰おうと思っています」

「サニカ先生、ひとつ良いか?」

「ルニス君どうぞ」

「テーブルが設置されその上に魔女の秘薬が沢山あるんだ?」

「…………」



サニカは生徒たちの目線から目を逸らした。



「サニカ先生、不安になるから逸らさないでください」

「この秘薬に関しては祖先を使って安全性をちゃんと確認されているから大丈夫」

「安全性だけじゃ怖いぜ。サニカ先生」

「それと今日は特別講師であるモーリン先生にも来てもらっている」

「サニカ先生、もう一つ良い?」

「どうぞ」

「サニカ先生の考えたゲームで使う道具の中に変なのが混じってます。巨大な鍋とか巨大な鍋とか」

「それは始まる前に説明する」



ナナヤ達は不安だ………と思いながらもやるっきゃないと覚悟を決めた。



「…それで、内容は?」

「今回のゲームのルールを教えます。

今から君達には《星あかりの森》の時空間が歪んた影響で学校周辺にイレギュラーが発生したので、そのイレギュラーと戦いながら山の幸を持ってきて貰います。

そして大鍋で取ってきた食材を煮て秋の味覚を美味しくいただくと言うのが今回の授業の内容です」

「……クレイバール警備隊は何を」

「そのクレイバール警備隊の子たちと昨日の夜にある程度減らせたけど3体ほどに逃げられ、どんなに探しても見つけられなかったので逃げた個体の行動を調べたらとても頭の良い個体らしく大人や私の様な強者を嫌いウロウロする様なら隠れて出て来なくなりました」

「それでウチらなのネ」

「そう、もし負けそうになった強制送還でこちらに戻れるようにしてある。

そこのテーブルの上にある秘薬は逃げた個体の目を欺くための薬で【透明化】【歩く速度アップ】【变化】【視力上昇】の効果がある秘薬を作って置いたから1度は生身で行ってヤバいなーって思ったら使うといい」

「そのヤバいなーは無いから。オレたちの人生は一度きりしかないから」

「練習は本番通りに本番は練習通りにという誰が言ったかわからない名言があるのさー」

「誤魔化さないでくださイ」



ワイワイガヤガヤしていると小さな悲鳴が聞こえた。



「……ぴっ!」

「ピリア?どうしたでござりま…」

「ナリノもどうし……」



ピリア、ナリノ、ルニスがとある方角を見て引いていた。

残りの生徒でその方向を見ると学校を囲うオリハルコンとアダマンタイトで出来ている金網にイレギュラー……本物の人狼がガシャガシャと鋭い爪を持った手で金網を揺らしていた。



「無理ぃいい!あたしには無理ぃ!!」

「今、舌なめずりした!」

「なっななな!」

「何だい!アレは!」

「こちらには簡単に入ってこれないみたいですね」

「そうですね」

「ガチだ!アレはガチの人狼ゲームになるっ!」

「別に驚くことはないでしょうに」

「驚くよ!」

「何かあの人狼、腰を振ってない?」

「うわぁ…」

「発情期って奴ですね……このまま観察したいですが」

「止めなさい」

「わかってます(…姉さんってこう言うの駄目だよね)」

「そう言えば、サニカ先生」

「何にかな?」

「变化の薬もあるって言ってたが…その薬の効果は?」

「君達の中に流れる祖先の血に作用した姿になる奴だよ。猫型の獣人の血を引いているルニスは大猫になったりナナヤは竜だったりね」

「オイラやメルファさん、ラタムは意味ないんだな」

「それは無いよ」

「え」

「今さっきも言ったけど祖先の血に作用するって言ったでしょう?メルファやラタム、フルーレもその他の種族の血は引いてるからそっちが出る可能際があるって事さ」

「そうなのね」



ますます不安になったが気を取り直して説明を聞くことにした。



「それで鍋が2つと言う事は別れるんだよな?二組に」

「別れて活動してもらうよ。コチラが用意したのは男女別々かクラスごとだけど、どっちが良い?」



学年関係なく円陣を組み相談したが、クラスごとだと実力差が現れると言うことで男女別々が良いと言うことになった。



「男女別々でおねしゃーす」

「わかった、後この通信装置を持っていきなさい。始め」



男女に別れて話をして一斉に秘薬が用意されているテーブルに向かった。

それぞれのリーダーが話し合って秘薬の取り分けをした。




「では、取り分けをしましょう」

「そうだな」

「何か確実に多く欲しい秘薬はありますか?」

「俺たちは男だから多少は平気だと思うから女子から決めてくれと言うのが俺たちの総意だ」

「ありがとうございます。では先にいただきますね」



女子は【透明化】を5本【歩く速度アップ】を7本【变化】を3本【視力上昇】を5本持って女子チームの鍋がある方に向かった。



男チームは残った【透明化】を5本【歩く速度アップ】を3本【变化】を7本【視力上昇】を5本を持って俺たちの鍋がある方に向かった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ