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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【2度目の人生編~世界散策の章~】
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エルダーサキュバスGETだぜ?

「………なぁ、ナハト。お前が首根っこ掴んでいるのって…どこで捕まえたんだ?」

「禍々しい気配をこの家の外から感じ、外に出て追いかけサニカ殿直伝【男女平等パンチ】をぶちかまし我が家に伝わる魔術と例え魂だけの存在で有ろうと捕まえられるルウカ殿直伝【絶対に離さないもんっ!】の秘術をこのエロい格好の透けたサキュバスに掛けたでござるよぉ〜」



その場の空気が固まった。



「えっ…霊体を捕まえられたのかのう?」

「捕まえたでござるよぉ〜…ほらこの通りこのサキュバスの右の胸に契約の証があるでござる〜」



ナハトはサキュバスの右の胸を少しだけ肌を晒しくっきりと契約の中でもかなり強い奴の刻印がなされていた。



「うわぁ……数万年生きるエルダーサキュバスのマージュエリーを【奴隷契約】で縛り上げたぞ」

「【下僕契約】よりも強い奴じゃな」

「……エルダーサキュバスって数多の次元を越えて悪さしてる魔人の1体のはずじゃがのう」

「ナハト君に命令させて呪いを解除させられるんじゃないか?……ナハト君、そのサキュバスを刻印を使って叩き起こしてくれないだろうか?」

「刻印を使わずとも起こせるでござるよ」

「その前に客間にいってから起こそう」 

「呪い解除のために」



そしてエクルが眠る客間に着くとナハトは何処からかお馬さん用の鞭を取り出すとサキュバスの生尻を軽くを叩いた。



『いったいわね!何よ!』

「ほら、起きたでござる〜」

「さっきぶり…マージュエリー」

『あら、さっきぶりね大魔法使い』

「貴様!良くも俺の子供に呪いを掛けたな!」

『あらあら、あの子の父親?……中途半端な呪いになっちゃったけど〜ごめんなさいね〜』

「呪いを解け!」

『無理よ。例えここであたくしが一旦死んだとしても呪いは解けないわよ?誰かに尋問される前に答えは言っちゃうけどあの子に掛けた呪いは【不変の呪い】と言って数多の世界共通で解けない呪いだもの』

「…このサキュバス!」

「あっ」



そこへまだエクルの体を調べていたサニカが声を出した。



「どうしたのですか、先生」

「ゴメン、マウント取ってる所で悪いけど呪い解いちゃった」

「「「「え」」」」

『異界の賢者や聖職者ですら解けない呪いなのよ!』

「でも解けたからね」

「調べてみますかのう」 

「だな」



マジェリルカちゃんとルウカがエクルの状態を調べると本当に呪いが解けているようだった。



「ホントに解けてるぞ…どうやって解いた」

「必死にしてたからわかんない」

「…本当みたいじゃの…どうやって解いたやら」

『ぐっぬぬ!こうなったら!』

「逃さぬぞぉ〜」

『いった!ちょ!尻尾を引っ張らないでよ!』

「このサキュバスに関して拙者に任せてくれないだろうか?」

「良いよ、好きにして。と言うよりは縛り付けてくれるとありがたい」




ナハトは怖い笑顔をしてサキュバスの霊体の首根っこを掴んだまま「実体が無いのにここまでとは……くっくくく」と言ってナハトは家に帰って行ったようだった。



「エクルを動かしても大丈夫そうだから家に運んで上げよう」

「それなら俺がー」

「面倒だから魔法でやってしまえ」



マジェリルカちゃんが空間移動でエクルの家に本人をワープさて寝かせたと言った。



「……婆さん」

「婆さんって言うな小僧」

「現地解散だな」

「ビワトとルヴェル、夜に押しかけて悪かったね」

「あっうん」  

  


忙しない時間が過ぎ去りこの日は終わった。





一方ナハトの家では…音声と映像に規制が入りましたー見せられないよ!





【澄谷家】


《ルウカの部屋》



「おぉう……これはまたコアな奴だな…覗くんじゃなかった。

明日も違うバージョンをやるのか?……うわぁ」



ルウカは今観たのもを一時的に封印して寝た。 








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




【澄谷家】


《リビング》


「特に痛みとかはない?」

「あぁ、特に変な感覚とかはない」

 


エクルはサニカに呼び出され澄谷家に来ていた。

 


「もし仕事場で何か合ったら直ぐに上司に言って私かマジェリルカの元に来てね」

「了解した」

「さて、私もそろそろスキル獲得のために鍛冶屋に行ってこないとだね」

「何かスキルを獲得するのか?」

「鍛冶スキルや装飾品スキルなど何処に居ても使えるようにするためにね……今から数十年後に君達の生まれた世界の探索を始めようと思ってるから」

「それは……まさか」

「不老不死って言う奴だよ。25歳までは肉体が成長するけどそこで止まる」

「……二人が決めたなら良いのではないか?」

「君もすっかりクレイバール島の島民になったね」

「すっかり染まってしまったよ」

「あっそうそう、ナハトの家には近付いちゃ駄目だよ?ナハトが生きの良い獲物を捕まえて昨日から凄いハッスルしてヤバイから」

「え」

「これで行ってよし。気を付けてね」

「あっはい」



エクルは表情を変えずに淡々と話し作業をしていたサニカを見てエクルは考えるのを止めて警備隊の仕事場に向かった。





【警備隊駐在所】


《訓練所》


「あら、エクルもう大丈夫なの?」

「心配かけたな。大丈夫だ」

「昨日は大変だった見たいですね。直ぐに解決したみたいですが」

「ノエルは凄く気分が良さそうだな」

「えぇ!そりゃあもう!」

「…なんか駐在所の周辺からヤバい音が響いてないか?」

「それは……ねぇ?」

「ですねぇ…」



ルヴェル、ノエルは目線を斜め下に向けた。



「すまん、サニカから話は聞いたんだが…悪かった」

「ランフェーナ副長も引くぐらいだから」

「暫く規制された音はこの辺りに鳴り響くと言ってたですね」



そこへリリンがやって来た。



「あっエクル、動いて平気なの?」

「あぁ、大丈夫だ」

「ランフェーナ副長が見廻りの時間だってさ」

「そんな時間なのね」

「なら行きましょうか」



今日もクレイバール島での日常が始まった。

そしてエクルが仕事を終えて実家に顔を出すと父と母が真顔でソファーに座り過ごしていたのを見て驚き何かあったか聞いたが父エディスが「お前は知らなくて良い」とだけ言って母チサキが「明日には元に戻るから」と言って話は終わった。



エクルは両親が心配になり姉カルエの元に向かい父と母の様子が…と聞いたが姉カルエが一言「知らなくて良いことがあるのよ」と父と同じことを言った。



そして姉カルエは「学園であの子は理性をちゃんと抑えていてくれてたのね。それだけでも感謝しなきゃね」とだけ言って姉カルエは世話を焼いているアザレアの元に行った。



エクルはそれ以上の事を聞いたら戻れなくなりそうだと思い質問や話を聞くのを止めて家に帰り寝た。





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