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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
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ばあちゃん直伝の体術

「ミストル、何があった!」


何か譫言を言っているか…気絶させるわけにはいかないのか?


『ボス、セルクシアから連絡だ、ミストルの意識を奪って欲しいそうだ、霧に呑まれたらしい』

「そうか…ミストルに手を上げるのは嫌だがやるしかないか?」


ミストルの瞳の色が紅くなってる…吸血鬼の血が暴走している…ミストルは何を見たんだ?


「僕は!」


ミストルがミスリル短剣を懐から出し短剣技の構えの型をして刃を向けてきた。


「ミストル!話を聞け!」

「僕とテスは奴に!負けたりしない!」

「オレの事を認識できないのか!」


奴って誰だ?


「村の皆が!負けるなんてあり得ない!」

「…こうなればばあちゃん直伝の闇の剣で意識を刈り取るしかないか」


オレと同じ奴とは違うのを見たのか、ミストルの背後を取ろうにもミストルは自分の影を操って死角がねぇ…。


「半吸血鬼だから吸血鬼の弱点は効かねえからな…無言で技を繰り出して来やがる…ミストルの癖はばあちゃんに指摘されても直ってないな」

「僕はー」


ミストルの癖は最後の一撃を加えるときに一瞬だけ右側に隙が出来る、ミストルはよくばあちゃんにそこをつつかれ転がされていた、オレもその隙を狙って闇の剣をミストルの影に生やして気絶させるか。


「隙あり!」


ミストルに一撃入れようとしたが二番目のミスリルの短剣を仕込んでいたらしく危なかったー…瞬間に闇の盾を呼び出して事なきを得た。


「こりゃあダメだな闇の剣に反応してる…ばあちゃん直伝の体術でやるしかないか」


軽く運動して体をならした、ミストルには教えてないがオレはばあちゃん直伝の体術を叩き込まれている。

ばあちゃんはオレとオレの兄弟子たちの中でも特定の人に仕込んだらしい…村長たちには教えてないって。

ばあちゃんに叩き込まれている時にじいちゃんは少し悲しそうな表情をしていたのを思い出すな。


「攻めの体術で行くぞ!」


と掛け声を出したらミストルは少し警戒したようだった…がそんなのは意味がないがな。


「はぁああ!」

「とう!」


ミストルがこちらに向かってきたのでオレはシャイニングウィザードを入れてからジャイアントスイングを入れたが、まだ抵抗してきたから卍固め入れたらミストルは悶絶していた。


「いだだだだだ!」

「ミストル元に戻ったか?」

「僕は負け「次はもっと痛いのぶちこむぞ」


途端にミストルは大人しくなった。


『ボス、ミストルならもう気を失ってるぞ』

「えっ」

『ボスの絞め技の卍固めにやられて酸欠だな』


ミストルの契約石に魔力を流し込みセルクシアを呼び出した。


「セルクシアすまん」

『気絶させてって私が言ったことですが、親友相手にシャイニングウィザードとジャイアントスイングそれに卍固めを入れるとは…』

「ミストルの体は頑丈だからなそれくらいしないと」

『容赦ないのですね……はぁ…ミストル大変ですね…本当に』

「何が大変なんだ?」

『……ミストルが起きるまで腕枕してやってください』

「男同士嫌じゃないか?」

『それでもしてください』

「わかった…だが移動しようここだと休めないから」


ミストルを左に抱えて安全な場所に移動した、セルクシアに言われた通りミストルが起きるまで腕枕をすることにし起きたら謝れとラセスとセルクシアに言われた。



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