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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
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強制送還された者と帰還した者

ここはシェイルーン教会本部


厳罰の間


「おう、元勇者と元聖女なんてことしてくれとんじゃワレェ…カリーナとせっかく再会出来たのに強制送還されたわい!」

「マクスウェル様ここではその口調を使われないようお願いします」

「教皇!俺は勇者だ!教皇でも手を出していいわけないだろう!」

「わたくしは聖女なのですよ!教皇様なれど裁くことは出来ませんわ!」

「罪人!口を慎みなさい…あなたを勇者認定したカウバルトル王国もあなたたちがやっていた事に加担していたとして罰せられるでしょう」

「偽りの聖女エシレール」

「お父様!わたくしは悪くないのです!」

「黙れ!愚か者が!」


静かな厳罰の間で怒りの声が響きエシレールはビックとして黙った。


「ソナタらの判決は既にでておる…元勇者ルストはアイスバヘナ山にある氷極の処刑場に禁固百年の刑に処する、聖女を偽ったとして僧侶エシレールは…くっ…」

「エリックス代わるぞ?」

「言わせてくれそれが私の罰だ……僧侶エシレールは身分を奴隷に落としブルネリス王族に受け渡す事とする」

「なぜ俺が氷極の処刑場なんだよ!俺は勇者だぞ!昔の英雄の様にハーレムを作るんだ!」

「いやぁあああ!?ブルネリスには行きたくない!お父様!助けて!」

「…私のエシレールは死んだんだ、お前はエシレールではない…」

「極悪の者達の裁きは終えた…次は自称大魔法使いシクアの裁きを与える」

「あたしは!大魔法使いよ!自称じゃないわ!」

「お前の罪は共謀罪以外にも重罪を抱えているのに…我々に対しての侮辱罪も入れるか?」

「……………………」

「異議はないみたいだな、判決を言い渡す」

「魔法使いシクアには身分を奴隷に落とし、5つの村を襲い略奪した金額15億金貨を生き残った村人達に返還せよ」

「そんなの無理よ!エシレールとルストはどうなのよ!」

「ふたりは元身内によって全て納金されている…籍を抹消する為にな」

「なんですって!あたしの家族はどうしたの!納金してくれなかったの!?」

「ソナタの家族には連絡が入っているはずだがな」

「どうやって返せば良いのよ!」

「そんな事は知らん」

「!」

「お前が仕出かした愚かな始末だ…生き地獄の中で後悔しろ!」


元勇者ルストは教皇直々の部下によって輸送され、元聖女エシレールはシェイルーン教会の上位の騎士たちに護衛されながらブルネリス王国に護送さる途中に何度も命を断とうとしたがティルクスとミストルに掛けられた魔法の効果によって未遂で終わり運ばれていった。

魔法使いシクアの籍がある限り立場を持つ親戚に請求が及び、怒った親戚が裏ギルドに取引を持ち掛け魔力の高い子供を産むだけの道具として売られ2度と表に出てこれなくなった。

カウバルトル王国の信頼が地に落ち数多の国が国境閉鎖し行き詰まる所まで行き、王族に対する不満が高まり革命が起きた。

数多の貴族そして王族が殺され生き残った姫と王子は魔神教の信者によって助けられそのまま行方をくらま…さなかった。

その王子と姫を産んだのが【麓の村出身のマジシャン】で革命を起こして麓の村の者の血を引く王子と姫を引き込もうとしていたのを事前に察知し本気を出した側妃に血祭りにあげられたから。

麓の村のマジシャンのハーシュは息子と娘そして賢王と名高い先代国王と先代王妃を連れ麓の者に連絡を取り避難先の場所に向かった…後処理を生き残った王弟夫妻に押し付けて。



◇◇◇



場所が代わりここは魔王城


王の執務室


「コレで魔王ではなくなったな!」

「これでもう貴女は魔王ではなくなりましたよ」

「直ぐにでもティルクスの元へ!」

「私も宰相を止めたので実家に帰りましょう」

「我輩を止めないのか?」

「止める理由がありませんから」

「冷淡だな、我輩に千年仕えた癖に」

「私はこの国がどうなろうと関心ありません」

「だったらどうしてこの国の宰相になったのだ」

「……あなたに言うわけないでしょう?」

「なっ!」

「それではごきげんよう」


バルセイルは闇に紛れ消えていった。


「気になることを言い残しおって…魔王を継いだのは我輩の兄上の子か…今はティルクス…我輩の夫を追うのみだ」


これまではバルセイルが渡していた便利な道具で移動していたが道具は回収され、この後魔王は自力でティルクスの元に行かなくては受けないことに気づき苦労するのであった。


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