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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【2度目の人生編~世界散策の章~】
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変な呪いに呪われた夫婦

タズルが氷漬けにされるとサンゴとルウカがトレニアを引きずりながらやって来た。



「お前も結婚したのだから貞操を守れバカ!独身の時とは違うんだからな!」

「お前にはそれ相当の罰を受けて貰うから覚悟しておけよ?」

「次、オレの嫁と娘にナンパするようなら容赦はしないからな?」



などと独身男児からは罵倒されナンパされた娘や妻がいる男子からは睨まれていたが本人は意識がないようだった。



「こいつ…気絶してやがるな」

「おう、気絶してるぞ。タズルは【大鬼(オーガ)】じゃなく【鬼とミノタウロスのハーフ】の先祖返りだな」

「氷漬けにされたタズルをどうするんだ?」

「トレニアにはもう既に呪いを掛けておいたから安心すると良い。タズルに関してはトレニアに掛けた呪いを話して落ち着いてもらうさ」

「…一体どんな呪いを掛けたんだ?」

「むやみに嫁以外の女性に自分から触ったり相手の女性に触れられたり触れると全身に痒みが来てどうにもならなくなる奴だヨ」



…サンゴもなかなかエグい事をしてくるな。



「早速サンゴに触れてな」

「それで今後の予定はどうなさるつもりで?」

「タズルを説得し今日はそれぞれの家に帰り休む。明日向こうの世界にいる魔王や獣王たちに会いに行く。それからペンタスたち竜が暮らす谷に行って話し合いかな」

「サンゴが作ったこの世界の世界地図があるからな」

「この半年の間に作っていたのですか!」

「この島から半分の距離だけどね」

「やはりお前たちの手腕はなかなかの物だ」



すると広場のベンチに見たこともない男性が座っていた。



「貴様は何者だ!」

「止しなさいフジトラ、お前たちが束になっても勝てない相手だから手を出すんじゃない」

「何しに来た【数多の世界を渡りし転生者】よ」

「この世界を作るために手助けしたのにそれを言うかい?」

「なんの様でコチラに来たんだ?」

「君たちのお陰で僕の探し物がようやく見つかったからお礼をしに君たちふたりに掛けられている呪いを解くために来たんだ」

「俺たちにかけられた呪いだと?」

「そう、白理たちに掛けられた【弱体化の呪い】だよ。君が転生した世界ではかなりの制限が合った上で惨事に巻き込まれたじゃん?」

「……やはりか」

「サンゴ、どう言うことだ?」

「私たちがただの一般人に転生させられ、地球系列でなおかつ既に何度も危機が迫った状態の地球系列だからと転生前に力を奪われた」

「そう…だな…まさか……白理たちとあの波動存在は!燻っていた国々を利用したのか!」

「白理たちがそいつを囲い込んで私達を消そうとしていたって事だね。魔法を取り上げられて純粋な一般人になり【転生者狩り】の対象にされていたんだとさ。まさか…白理たちに安易に○ねと言われていたは思わなかったけどね」

「全くどうなっているんだか」

「ホントだよねー」



この男からは何か物凄いエネルギーを感じる…。



「さて二人とも、もう呪いを解くけど良いよね?」

「いきなりだな」

「そうさ、僕は忙しいからさっさと済ませたいのさ」



男はそれだけ言うと二人の足元に魔方陣を作り出し発動すると二人の中から黒い靄が現れて消えて行った。



「そうそう、次いでにあの氷漬けにされてた子を元の人間の状態に戻してこちら側に連れてきておいたから」



それだけ言うと男性はさっさとどこかに消えていった。



「なんだったんだ?あれは」

「アイツは元は俺たちと同じような転生者で様々な世界に転生していつの間にか神に至った奴だ」

「えっ!」

「どこかの世界の神の所業にキレてケンカを売って負けて代償に彼が大切にしていた人物と物を数多の次元に飛ばされたらしい。

探し回って居たところに向こうの世界にも彼の探し物が合ったらしく手伝っていたんだ」

「さっきの話からすると二人のお陰で見つかったからお礼をしていったって事か」

「たぶんそうだと思うぞ」

「さてタズルを起こしてトレニアの呪いとタズル自身に起きた事について話して今日は休んで向こうの世界に行く人の厳選をしようかね」



こうして目覚めたトレニアを目覚めたタズルが往復ビンタし落ち着きを取り戻した所で話をしてタズルはかなり驚いていたが力を制御するための訓練をすると言った。



そしてオレはタズルたちに送ったあの血塗られた物ではなく今度はちゃんとした祝いの品を渡しオレの口から「おめでとう」と言えた。

タズルも何か言いそうになっていたので止めたが謝ってきた。

後ろめたいのはないしもう過ぎた事だと終わらせた。



いつの間にかメインの島から隣の島に日天の宿は移動してあり、その隣の島に両親やタズルたちが暮らす家と工務店のヤスバ親方家族、フアネリア婆さんとその息子家族が暮らす八百屋、鍛治屋のラクードとシルト街の外出身の人たちの家で溢れている。



いい加減この島に名前を着けようとなり【クレイバール島】という名前に決定した。

隣の島は【オールフォレバー島】である。

他の名前の候補は【クレバーウォール島】【賢者の石で出来た島】【初めての有人島】であった。



そして俺はルヴェルとお付き合いしてますと両親に報告したが父に茶化されながらも祝福されルーキュストからも『娘を泣かせたら許さん』というお言葉も貰った。


そして改めてルヴェルの変化を調べるとやはり進化していたらしくルヴェルは【紅結晶ドラゴン】から【宝石竜】の1種である【デュモルチェドラゴン】に進化したそう。


そしてオレとルヴェルは両親やルーキュストたちから解放され用意されていた家に二人で向かって行った。



【クレイバール島の東の地区】


【ビワトの家の前】


「おぉ~…ここがワタシとビワトの家なのね」

「結構な大きさだな…隣は空き地なんだな」

「それには理由があってな…オレたちが隣に住むからだ!」

「ビワト、嫌なら拒否しなさい」

「ルウカお前って…別に良いけど」

「良いかい…ルヴェルは?」

「ワタシも構わないわ」

「ほれ見ろサンゴ、本当はフジトラたちの家の近くにしようと思ったのだが…この島の東の隅にしたのだ!」

「ご近所さんは魚屋と雑貨屋と言うことはソノミ一家とマフェット一家か」

「……まぁ大丈夫だと思うわ」



だよな~魚屋は良いんだが…雑貨屋がな…。



「ほら、サンゴはさっさと持ち運び式の家を空き地に置くが良い!」

「そろそろルウカは自分の家を持ったらどうだい?」

「お前とは男女の仲にはなる心配は無いし二人だと安心して暮らせるから良いのだよ」

「こいつはどうせ管理するのが嫌なのと一人だと寂しいから持たないんだろうね」

「(ギクッ)…そんな事はないぞ!」



サンゴはルウカをジト目で見てルウカは口笛を吹きごまかしている様である。

オレとルヴェルは二人を放置してご近所に挨拶に向かった。



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