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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【2度目の人生編~世界散策の章~】
168/555

【大鬼の血】が覚醒した

【???島】


《???浜辺》


「「「………」」」



上空から見た島は要塞化し町並みが消えていた。



「サンゴたち戻ってきたか!」

「おっおう…」

「ルウカ?どうして島が要塞になったか教えて貰っても良いかい?」

「それはだな…」



少ししない内にどこからか悲鳴が聞こえた。



「まっマイハニー!許しておくれ!」

「誰が!許すかぁ!!」

「僕が愛しているのはハニーだけだ!」

「だったらどうして町で独身や既婚の女をナンパしてるんじゃぁボケェエ!!」



サンゴの目は死んだ魚のような目をしていたがルヴェルは怒鳴っている声を聞いてオレの背に隠れ震えていた。



「………父さんたちは?」

「隣の島で過ごしているぞ。3日前から」

「中でリアル鬼ごっこでもしているのかい」

「流石サンゴだな。トレニアが新婚にも関わらず町の女子たちに声を掛け浮気一歩手前の事をしでかしてな。本当は皆で止めようとしたが凶悪化したタズルに返り討ちにされて二次被害が出そうになり閉じ込めたのだ」

「「えっ」」



オレとルヴェルは引きながらも驚いた。



「もしかして…髪の色と瞳は父親のマオトに似たが顔の造形は母親のロザイアだからね。本物のロザイアにシバかれてそれがトラウマとなって…」

「サンゴの推察でだいたい合ってるぞ。下ネタを言ってしまうが下の事も含めて出来なくなったらしくてな」

「トレニアが残念で最低な下半身野郎になりつつあるんだが」

「やっぱり最初に拒絶して正解だったわ」

「もしかしてまだ初夜も出来ていないのかい!」

「大正解だ!」

「ドヤ顔するんじゃないよ。それで要塞の様な場所にふたりを閉じ込めて放置していると」

「止められませんでした…無理っ!」



するとサンゴはルウカの首根っこを掴み「隣の島に向かうよ」とにっこりと微笑み向かいだした。

オレもルヴェルと一緒に隣の父さんたちがいる島に向かっていった。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【???島の隣の島】


《広場》



「今日も凄いわね…」

「ルトラ先生なんて剣幕を見て直ぐに逃げましたね」



そこへサンゴがルウカの首根っこを掴み引きずりながらやって来た。



「久しぶりに帰って見れば…」



サンゴの声を聞いた元シルトの住人はビクッと体を硬直していた。


「サニカ先生!」

「あら、ビワトにルヴェルも帰って来たのね」

「あぁ…母さん」

「ルヴェルその花の冠は」

「ビワトから貰ったけど…皆が住んでいる島がカオスになってて驚いたわ」

「良かったですね。ルヴェル」

「…はい、お母様」

「所でフジトラはどうしたんだい?」



すると元シルトの住人はうつむいた。



「フジトラならタオの治療を受けてるわ」

「えっ」

「タズルちゃんを止めようとして返り討ちに合って広場の中心に放置」

「……アザレアはどこに?」

「あちしならここに居るわ~」



水晶玉を右手に持ち現れた。



「アザレア、トレニアはそこまで女癖悪くなかったよね?」



サンゴが斜め上な事を言った。



「まずはそこかい!」

「あちしもそう思っていたんだけどね~。トレニアはそれをあちしたちに悟られない様に隠していた見たい」

「それじゃ女好きだったと言うことなのか」

「えぇ…今回の件を解決してもあの弟夫婦は何度もケンカするのが見えてるわ」



トレニアの女好きやタズルにこんな凶悪な面が合ったとは…。



「人一倍頑丈なフジトラがやられた事でふたりを閉じ込め事が終わるまで放置するとは…」

「先生は当時の事を見てないから言えるんだぜ」

「それほど凄かったのか」

「流石、ロザイアの娘だと思った」

「あなた、もう平気なの?」

「あぁ、不甲斐ねぇな俺も」



ボロボロの父さんが現れた。



「とっ父さん…」

「おう、ビワト。遂に告ったのか?」

「そう言えば…ルヴェルの人間の姿に変化が見らますね」

「あら」

「悪いけどその話は後でね。今はどうするかの話に集中してくれるかい?」

「悪い、サニカ先生」

「タズルのあの声からしてキレて先祖の能力が出現した可能性もあり得てくるね」

「やはりサンゴもそう思うか」



すると元シルトの住人たちとエンロウさんたちは驚いた表情をしていた。



「どういう事ですか?」

「フレイスヴィレッジを含めた四大貴族は純血な人種じゃないんだよ」

「えっ!」

「四大貴族は異種族を認めず純血の人種しか婿や嫁を取らないのにか!」

「お前たちは成り立ちを知らないからな。話をしてやるがこの事は胸の内に閉まっておけ。

四大貴族の祖先に鳥人やドラゴン等の血が入っているからだな。純血な人間ばかりを伴侶にするのはそう言った血が出ないようにするためだ」

「だとしたらろくでもないですね。外から来た純血な人間の伴侶を冷遇するのは有名な話ですから……そう言った血は希少で数多の貴族や王族が欲しがっていると言うのに」

「話を聞く限りタズルの先祖返り先は【大鬼(オーガ)】辺りだね。竜系統の先祖返りだと生身で頑丈なフジトラを吹き飛ばせるだけの筋力はないから」

「マジか」

「そうなの?」

「おう」

「ルヴェルはタズルの【鬼化】して【凶悪化オーラ】を人の姿で浴びて本能で感じ取って身震いしたんだろう」

「だとしたらどうやって止めるんだ?」

「こうなったら実力行使とトレニアにも【呪い】を掛けて問題行動を押さえる事だろね」

「サニカ先生も何気にとんでもない事を…」

「行動を押さえる呪いについてはタズルが覚醒した力を押さえられる様になったら解くつもりだけどね」

「それで誰が止めに行くんだ?」

「私とルウカで行ってくる。ビワトとルヴェルはこの島に残って積もる話をしていると良い」



それだけ言うとサンゴはルウカを連れてトレニアたちの元に向かった。



「それでビワトに聞きたいことが合ってな」

「家を継ぐか継がないかの事だろ?」

「もしかして決めましたか?」

「うん。こんな時に悪いけどオレは家を継ぐつもりはない」

「訳を聞こうか」

「単刀直入に言うとオレには勤まらない」

「ルトラ先生の話だとその辺は心配ないと聞いていますよ?」

「父さんたちには苦労を掛けるけど…オレはルヴェルと一緒に旅がしたいと思っているんだ」

「町に戻って来るのか?」

「あぁ、父さんたちに呼ばれれば旅から戻るし手伝いはする」

「だとすればビワトと話す必要は無くなったぞ。シアレよ」

「そうですね」

「ん?」

「実は子供をもう一人「そう言った生々しい事は息子と知り合いの目の前で言わないでください」

「……」

「オレたちや父さんたちはおばあ様たち見たいに長生きするだろうから何も言わない。どうせそろそろ話が来るかもと思っていたし、オレはビスカちゃん見たいに弟か妹に関してはサポートするつもりだよ」

「そこまで考えていたのですね」



母さんがうんうんと考え深げにしていたら隣の島に巨大な大鬼が現れた。



「ひぃ!?」

「デカい!」

「そう言った反応は新鮮だなー」

「そうですね~」



元シルト街で暮らす者たちは頷き、エンロウさん含めたシルト街の外に住んでいた人たちは引いていた。



「流石…シルト人だ」

「…あの様子だと先生たちもー」



大鬼が暴れそうになった所でだんだん氷に包まれ凍りついた。














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