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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【2度目の人生編~世界散策の章~】
156/555

たっ探索が……

【????島】


《未開の土地…北側》


「何処を歩いても木、木、木ですね」

「昔の人はこれを自力で切り開いて町を作ったのか」

「この辺も家とか作れそうだな…この島は水脈が豊富だな…さて始めるか」

「始める?」

「土地を使えるように切り拓こうと思ってな」

「えっ探索は?」

「透視を使ったのだが特に無くてな」

「見たんかい!」

「洞窟とかないしな」

「探索気分が台無しだよ!別に良いじゃん洞窟なくっても!」

「Zzzz…」



ルウカは話をオレの聞かずに円を地面に書きこの円から出るなよとオレたちを円に捩じ込みルウカは指を使って魔法陣を描き一言「斬」と言っただけで北側の草木が無くなり平地になった。



「「「えっ」」」

「ふぃ~上手くいったな」

「上手くいったなじゃないから」

「何これ」

「魔法だ。木材は使えそうだから俺のアイテムボックスに入れて持って帰るぞ」

「探索…」


するとドゴーーンやドカーーンなどの音が辺りからしてきた。


「始まったか」

「もはや開拓じゃありませんね。魔法を連発して島を大改造してますよ」

「浜辺に行くか。そっちの方が楽しそうだな」

「「えっ」」


ルウカは呪文を唱えた!


「【◯ーラ】」

「ちょっ!」

「なんて言うのは嘘だ。【転移】」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



【????島】


《????の浜辺》



「先生、時間の経ち方はどうなってますか?」

「んー…時間の流れ方は元の世界と同じ流れだね」

「そうですか…対策を練るのに少しの厄介ですね」

「早く時間が経つよりは良いね」

「それはそうですが…」


ドカーーン!



「ひっ!何ですか!この音は!」

「島を開拓する音じゃないね」

「フジトラたちですね!全く!昔からフジトラは!」

「流しなさいエンロウ、言った所でフジトラは話を聞かないのだから」

「先生は良いのですか!島が沈みますよ!?」

「流石にそこまではしないだろう…それにこの島を作っている成分がヤバい物で出来ているよ」

「えっ」



サンゴはエンロウに成分表示を見せた。



「うおっふ」

「ね?」

「……階段だけ作ってしまいましようか?」

「現実逃避」

「この広がる水の成分は何でしょうか?」

「それなら数多の世界の海の成分とほぼ変わらないよ」

「ほぼ?」

「この周辺は海と川の成分が混ざり合っている状態だね。外海に出れば私たちが知っている海の成分と変わらないだろうさ」

「その辺は安心しました」

「魚を放流しようか」

「海の生物を確認してからにしません?」

「それもそうだが…創造」



ドサドサっと空から四人が降ってきた。



「痛っ!もっと丁寧に運べない?」

「悪いな…そこまで俺はお上品じゃないからな」

「「ん?」」

「サンゴ、エンロウ順調か?」

「探索はどうなさったのですか?」

「特に仕掛けもなかったからな。森を平地に整えてさっさと切り上げた」

「………あなたと言う人は……本当に変わりませんね」

「うわ…良く海を見ると綺麗だな」

「元の世界の海よりキレイですが…アレ?なんかビワト光ってませんか?」

「えっ」

「…確かに」



強烈な光がカッと拡がったすると…



『ふぃ~…ようやく出られたわ!』

「ルヴェルか」

『あら…ここはどこかしら?』

「まさか…本物の結晶ドラゴンを見る事が出来るとは…」

『あら?ビワトのクラスメイトの子よね?』

「はっはい……なんて美しい女性でしゅ。ボクの名前はトレニアと申しましゅ」



トレニアの奴…2回噛んだか?



『……ご丁寧にどうも、ワタシの名はルヴェルと言うわ。これから宜しくね』

「ルヴェルさん、是非ともけっ結婚を前提におt…って!ビワト何をする気ですか!放してください」



トレニアに少し苛ついたオレはトレニアを持ち上げ海に放り投げた。



「トレニアが言った通りに放してやったぞ。それと貴様にはルヴェルを嫁にやらん!」

「海に放り投げた」

『それより、ここはどこか教えてもらっても良いかしら?』



現在の状況をルヴェルに説明した。



『状況は理解したわ。だとすればもう契約石は必要なさそうね』

「確かにな」

「お互いに契約解除と念じれば直ぐに外せるよ」

「えっそんなんで良いの?」

「ビワトとルヴェルは無理矢理の契約じゃないのと対等な関係を10年以上続けていたし…そこまで強い縛りも無さそうだし」

「あっそっか」



ルヴェルと話し合い契約を解除することにした。



『契約を外してもビワトが天命を全うするまでは一緒にいるからそのつもりでね?』

「その辺は宜しくな」



オレとルヴェルが契約を解除し終わるとサクサクと砂浜に音を立てながらこちらに戻ってきた。



「これで良いでしょうか?」

「いつの間にか崖に階段とスロープがいつの間にか出来てる」

「さっきから居なくなったと思ったらずっと階段とスロープを作ってたのね」

「はい、我ながら良い出来ですね」

「1度島の中心に戻って様子を見ようか」

「…あれ?1人足りませんが…」

「ソイツなら…」



ザバァ…と海からトレニアが現れた。



「海に投げるなんて酷いじゃないですか!」

「ルヴェルを狙おうとしてるからだろ」

「そんな事はありませんよ。ただお近づきになりたい所存です」

「同じだろ」

『トレニアと言ったかしら?悪いけど貴方は好みじゃないわ』



ルヴェルはド直球に言い放った。



「ぐはっ!」



ドサッとトレニアは砂浜まで歩いてきていたが倒れた。



「なかなかに恐ろしい…」

『ワタシ片想いしてる相手が居るの。ビワトが不安になる相手じゃないから安心してね』

「そんな奴が居るのか」

『この姿だと厄介そうね。少し待ってて』



ルヴェルはそれだけ言うとポンっと人型になった。



「んー…この姿はやっぱり慣れないわ。魔法のアイテムを装着しておいて良かったわ。でなければ全裸だったわね」



ルヴェルの人型の姿はロングで白から赤のグラデーションで瞳の色は琥珀色をしている。




「………………」

「大丈夫よ~タズル。ビワトにはちょっかい掛けないから」

「だっ誰が!別にそんなんじゃないから!」

「素直になりなさいよ」

「ホントにそんなんじゃない!」



タズルよ、そこまで否定しなくても…グサッグサッとオレの何かを抉っているぞ。



「さてカオスになる前に戻るよー」



サンゴを見るとルウカを持ち上げ海に放り投げている最中だった……やりながら「戻るよー」と言ってたのか。ルウカ、オレたちがわちゃわちゃしている時にサンゴに向かって何を言ったんだ。




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