世界会議開催…
【バンノウマウンテン】
《協議場》
世界の情勢や国境、領地の問題などを話し合う場所が何者かの手によって占拠された。
数多の王族が縛られていた。
「ギルドの人たちに護衛を頼んでも無理だと言われて、まぁどうにかなるかな?って来たらこれかい」
「ぐっ!貴様ら!」
「本当ですよね。ギルドも可笑しくなったと思ったらこれですよ」
「ギルドの上層部たちが行方を眩ました件に関わっているのか!」
「何のことだ?」
「うふふ…アハハハ!この世界の人間を全てゼロに!そして浄化された後に新たな始まりを!」
「突然現れたと思ったら可笑しな事を抜かすし…何しに来た3年前に滅びしアルフェルスの者よ」
「そんなの決まってるじゃない、アルフェルスの女王としてこの場に来たの。やはり勘の良い魔王はこの場所には来ませんでしたね?…こうなることは見えていたのかしら」
「あら~アタシに着いては何もないのねぇ?」
「ふん、わざとらしいく捕まった降りをしている性別を偽っている者に聞く意義はなくてよ」
「あら、そう?なら抜けさせて貰うわね?」
キリエストはふん!と腕力だけで縛られた紐を弾き飛ばした。
「キリエスト王よ!我々の拘束も解かれよ!」
「今は無理よ~拘束を外したらここにいる皆が蜂の巣になっちゃうわ、アタシはノーカウント見たいだけど」
「なんと!」
「くっ!だから姉上は私をこの会場に向かわせたのですね!…今回の占いは確実に当たりましたね」
「人間でもないあなたは抜け出そうと思えばこの状況でも抜け出せるのでしょう?」
「えぇ、アタシはこれからあなたたちが話すであろう情報を知るためにココに居るだけよ?」
「ここに居ない魔王もどこかで聞いているのでしょうね?……では単刀直入に言わせていただきますわ。皆様、ココで死んでください」
カチャンと銃口を中心的な王族の頭に向けた。
「おぉう!?」
「それは…異世界の火薬武器じゃないの。どうしてそんなものが在るのかしら?ルトラウスちゃんやサニカちゃんが入らないようにしてたわよね?」
「簡単な話ですわ、ふたりが死んでから召喚して異世界の方がこの地にいらっしゃるのですわ。組織は召喚に成功いたしたのです」
「!…異世界の人間を召喚するのは禁止されてるはずだぞ!」
「何をおっしゃているのですか?元はあなたの国で研究されていたじゃないですか」
「「「「「!?」」」」」
「それは本当なのか!?オールフランディ国王!異世界の人間を召喚することは全面的に禁止している!それがホントなら国際問題だぞ!」
「そんな事は知らぬ!ワシは知らぬぞ!」
封鎖的なお国柄だものね~本当か違うのかはアタシたちですら調べられなかったからねー。まぁ…向こうのペースに巻き込まれない様にしなくちゃね?
「その辺の真相は調べれば分かるから今はこの事は良いわ。3年前に召喚したのね?」
「あら…わかってしまいましたか…そうです」
「だとしたら厄介ね~異世界からの子供たちはどんなにゲスな性格をしていても召喚補正として肉体が強化されるから。本当に召喚されて異世界の人間がいるなら厄介なだけ…白理ちゃんから預かったお守りを使うことになるとは…やーね?」
「なに?撃て!!」
一斉に放たれた銃弾は1人も当たらず玉を無駄にするだけで終わった。
「ちっ!逃げられたわ!」
「まぁ…時空維持委員会が関わってれば逃げられますよ」
「しかし逃げられるとは厄介だな…コレで我々を支持している国以外の国が認知し警戒に当たるでしょう」
「向こうの組織はどうしますか?」
「今回の件で影に隠れますよ。まさか性別錯乱者が異界のアイテムを持っていると思っていましたが…防御壁でなく転移でしたか。空間が歪んでいると言うのに使えるとは恐ろしい」
「まぁ良いんじゃね?どこから攻めるんだ?」
「この世界の中心的な国ですかね」
「りょーかい~じゃ行くか!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【オールフランディ王国】
《大広間》
「ではその様に致します!」
宰相が忙しそうに走って行った。
「皆、すまない…ワシは本当に知らぬのだ。この事に関わっている貴族たちを白日のもとに晒してやるわ!」
「…白理ちゃんや黒司ちゃんが何もしてこなかったて事は本当にあなたは知らなかったのね~まだまだね?オルスティちゃん」
「ちゃん付けで呼ばないでくれっ!」
「キリエスト様、魔国にはどうやって連絡をいれますか?」
「大丈夫よ~情報はもう伝わってるから」
「あの爺さんだぜ?使い魔がいたんだろうさ」
「そうじゃろうな…さてどうやって帰ろうかのう?」
「心配は無いわよ!!」
「えっ」
「あら!この声はラブお姉様!」
「ひっ!」
「帰ってきてたね…」
「相変わらずお美しいのう」
各国々の反応はバラバラである。
「まさか…銃器が持ち込まれるなんて思わなかったわ!」
「ですが召喚されるとあればあり得ない話ではありませんよ」
「プレシセア先生!どうしてここに!」
「アタシと一緒にいた方が安心だからよ、ここに封印されている【ヤマトの宝物】を取りに来たのよ。あれに乗って居ればプレシセアちゃんに手が出せないからね」
「!…遂に始動させるのですね…古の勇者が使っていた乗り物を」
「ふふふ…父が使っていた物であれば私も使えますからね?」
「ここに居る王族の子供たちはアタシが【ピー】を使って送るわ。オルスティちゃんはルトラウスたちからこういう時の為の防壁を発動させなさい」
「わかっておる!気を付けて帰るがよい!ではまた!」
「オールフランディ国王もご武運を」
「ソナタ等の国々もな」
こうしてもう一つの戦いが始まったと思われた…が。
【数ヶ月後の武装集団】
【オールフランディ王国】
《城壁》
「どうなってやがる!異界の武器は強いんじゃないのか!」
「玉が弾かれてる!なんなんだ!このバリアみたいなのは!」
「他の国でも同じように攻め込めないと連絡が来てます」
「村に押し入ろうとしてもオリハルコンゴーレムが常に見張りが入り、銃器で撃っても剣で弾かれたりこの城の城壁の様にバリアを作られ入れませんからね」
「くっそう!こんな筈じゃなかったのに!アルフェルス王国だけが滅び他の国も同じ思いをさせたいのに!」
「そう言えば異界のガキどもはどこにいったんだ?」
「この世界を監視している組織によって【強制送還】されてしまいましたよ…!」
「でも銃器は残ってるぞ」
「これに関してはオカマたちに処理させる積もりなのでしょうね」
「玉も無くなってきたし我々の拠点には常に数多の国の監視がされてるよ…リーダーどうするのよ?」
「……【プレリローグ】の影で活動してきましたが…こうも対策を練られていたとは思いませんでしたよ」
「その【プレリローグ】から使者が来てるがどうするんだ?」
「いっ嫌よ!もうあの場所に戻るのは嫌!」
「…ホントにどうしましょうね?」
「リーダー!オカマたちの群れがまた現れました!」
「何だと!トンズラかますぞ!」
「いつでも捕まえられると言われているようで悔しいですね!」
「今はとにかく逃げるぞ!」
逃げ遅れた者たちがオカマに捕まり連れ去られ以下攻略。
その様子を見ていた1人の女と従者が1人。
「異世界から人間を召喚しても無駄ね。…先代観測者の残した物によって地球文明の物は無力化されるわ。まぁ…その情報の収穫はあったし…亡国アルフェルスの最後の女王を手放しただけの価値はあったかしらね?」
「…アイツらはどうするんだ?使者を出したが」
「もしこちらに来るようなら【生け贄】として使わせて貰うわ。従わなければあのまま罪人として裁かれれば良いわ」
「我々の次の目的は?」
「御子様によると…時空間亀裂が起きたことで暫く時を戻す事が出来ないそうよ。御子様かなり怒ってたわ~だから上の奴らが機嫌取りに躍起になってるわ。だからしたっぱのあたしたちはこれからも暫くは潜伏して時が満ちるまでゲリラ活動よ」
「了解した」
「ふふふっ………今はどの国も警戒を強めてるわ…ねぇ?」
「相変わらずだな、お前は」
「当たり前よ。あたしこの世界が大っ嫌いだもの…時戻りに関してはババアが邪魔して戻りたい過去に戻れないし…本当にイライラが止まらないわ!」
「……次の目的地に行くんだろ?」
「ふー…えぇ、そうね行きましょう…始まりの勇者が誕生した原初の王国跡地へ」