オルシェルアピンク王国では
一方その頃の【オルシェルアピンク王国】では…
【オルシェルアピンク王国】
《大広間の会議室》
「皆~ここの生活に慣れてきたかしらん?」
「はい…どうにかこうにかです」
「学園はどうなるのでしょうか?」
「その辺はだいぶ調べているけど…ものスッゴいぐにゃぐにゃで取り戻すのに時間が掛かるわよ~」
「そうですか…」
「心配ないわよ、ビワトちゃんは強い子だから、絶対にこの地へ戻ってくるわ」
「そうだと良いけど…」
「それにフジトラちゃんの息子だから女の子を侍らせて戻って来たりしてね?」
「まさか~」
「あり得ねぇー」
「本性を知られて逃げられるなアイツは」
あなたたち…随分とドライね。驚きだわ…変なところシビアね~。
「それで我々はこの国で何をすれば良いのでしょうか?」
「衣食住はこちらで学園に戻れるまで用意するから、あなたたちには冒険者組と空間把握組で別れて貰うわ」
「冒険者はわかるが…空間把握組ってなんだ?」
「空間がメチャクチャになっているのは話したし試してみたからわかるでしょ?」
「はいです!学園に戻ろうとしたら、なぜか学園ではなく学園の近くにある【モーヒサリの街】に出ました」
「空間把握組はどこに入ったら【町】に出た等の検証したりのそういった配置を覚えて案内人になって貰うわ」
「それなら記憶力と魔力が高いのが空間把握組だな」
「そうですね~」
「では組分けを始めるわよ~!」
「ちょっと待ちなさーい♥️」
「「「「「「「「「「ん?」」」」」」」」」」
会議室に居た全員が会議室の入り口を見た。そこにはゴツい武器を持ちフリフリドレスを着たガチムチが現れた。
「ヒッ!」
「あら~ナーヘルお姉様じゃない~と言うことはお姉様が帰ってきたのね!」
「えぇ、帰って来たわよ♥️」
この場に居る数名の大人(教師)がガタガタと震えだした。遂にヤバいのが帰ってきたかと。
その様子を見て男子生徒たちも震えだした。
「怯えなくても良いじゃないの♥️」
「ナーヘルお姉様、何か伝言があって来たのかしら?」
「えぇ、伝言を伝えるわね♥️」
コトっとテーブルの上に道具を置いて再生した。
【お久し振りね~!元気だった
…挨拶はここまでにしておくわ。アタシからの伝言は1つよ。この大陸にはきな臭い感じがまだしないけど外の大陸ではキナ臭い香りがプンプンしてるからもし保護した子供たちが居るようなら決して外の大陸に出しちゃ駄目よ?この混乱に応じて魔王国や獣王国に何か怪しい動きが有るから。そういった国の出身の子供たちは自国や家族が心配かも知れないけど戻っちゃ駄目よ?良いわね?もし破ったら破った子の唇を奪うからね?…キトリエスちゃん、保護した子供たちと先生たちを頼んだわよ?】
音声が流れ終わり、キトリエスは回りを見渡すと数人の男子生徒や教師(男)ガタガタと震え怯えていた。
「逃げ出すのはもう(・・)お止しなさいね?お姉様は宣言した事は確実に実行するし必ずやり遂げるからね?」
「それじゃ行くわね♥️」
「あら、もう行ってしまうのね」
「えぇ、少しお掃除に行ってくるのよ♥️…またね♥️」
そう言って身の丈に合わない早さで壁を壊しそのまま去って行った。
「この大陸でもっとも信頼できる冒険者ギルドはビワトちゃんの実家がある【シルトの街】のギルドよね」
「確か…この大陸で1番高い山にある街ですよね?」
「【最強の民間人たちが住む街】とも呼ばれてるぞ」
「えっ…ジレン先生?」
「とてつもない程の頑丈な肉体を持ち【シルトの街】の住人たちは若い世代の住人たちが年に5回【暗黒大陸】にピクニック気分で遠征に行くからねぇ」
「えっ」
「常識が通じないから【シルトの街】は」
「ジレン先生…」
「学生の頃は良くフジトラの家に通っていたし…シルトの街の住人たちマジでヤバいからな、腕相撲で1度も勝ったコトない…」
「えっ」
「それに学力もかなり高いからな?10歳そこらの子供が学園の高学年レベルの問題を普通に解くからな?」
「何ですかそのヤバい街……良く襲われませんね…」
「潰したいと望むのは居るだろうが…手を出してみろ。1週間そこらで特定されその国が滅ぶからな?」
「おっふ」
「それじゃ組分けをしょうか」
こうしてこの日は話し合いで終え、無事に組分けも終わった。
ビワトのクラスメイト達ではこうなった。
冒険者組!
シナエ、ナハト、フリア、メルナ、クスノア、スノエル、、トレニア
引率はジレン先生である。
空間把握組!
エクル、ルーミ、シェルファ、ヤライ
と組分けされた。
「エクルはわかるが…ヤライが空間把握組とは意外だな」
「そうね?アホッポイのに」
「サティ…酷くね?」
「今のところは魔力の量はエクルちゃんより高いわよ」
「えっ!嘘ぉ!」
「まぁ…なまけるならエクルちゃんに越されるだろうけどね?」
「マジなのね」
「俺の家は魔術を研究する家系だからな!」
「意外だわ」
以外だなとここにいるクラスメイト全員で頷いた。
「では、キトリエス王「女王よ?ジレンちゃん」…女王では冒険者組を連れてシルトの街に向かいます」
「エクル様…」
「大丈夫だ、フリアは役割を全うしてくれ」
「いってらっしゃいな~空間把握組はアタシに着いてきてくれるかしら?」
「わかった」
「俺たちは何をするんだ?」
「気になります…」
「時空間に手を出させるわけに行かないからね~それにあなたたちの中から第2のモーリンちゃんを作りたくないし…そこまでの事はさせないわ」
「もしかして…色んな所に向かって学園に侵入を試みさせられる?」
「あら、良くわかってるじゃない。最初は走り回って大変かも知らないけど、どこがどこの入り口になっているか調べてきて貰うわ」
こうして此方も動き出した。