トライアン○ルアタック
全話見直しました…誤字だらけでした。
申し訳ないです。
全話10/13までに修正させていただきました。
【パステールライの聖森】
《無敵の宿屋…前》
『ここなら大きくなっても良さそうね』
羽を限界まで広げた。
「竜が成体になる瞬間はかなり貴重だからな」
『そうよ。だから感謝して欲しいわね』
「ルヴェルは何色の鱗になるかな?」
『進化しない限りわからないわね…始めるわよ』
ルヴェルの体はキラキラと光だし広げていた羽を閉じ鮮烈な光が放たれた。そして光が止むと白い体に足や手や羽の先が赤くなっていた。
「……キレイ」
『ふふっありがと。チハヤ』
「白から藍色のグラデーションはなかなかの物だな。ルヴェルよ小さくなれるか?」
『えぇ、なれるわ』
魔力を使いルヴェルは小さくなりオレの肩にしがみついてきた。
「では宿に戻るー「待て!お前たち!」
「ん?」
「へっ」
「何だ?」
オレ達の目の前に一人の男が現れた。
「そこの竜を置いていって貰おうか!」
「はっ?何言ってんだ?」
「この竜は契約しているぞ?ちゃんと契約の印を着けてるけど」
「なんか現れたと思ったら…頭の可笑しな人が出た」
「なっ!貴様ら!我輩を誰だと思っている!」
「不審者」
「頭のイカれた放浪者」
「話が通じない変態」
「しっ失礼な!我輩はAランクの冒険者だぞ!」
「はぁ?人の契約している竜を寄越せと言ってきた癖に何いってるんだ?アンタがAランクの冒険者ぁ?」
「ビワトとチハヤは手を出すな。俺が一発入れてみる」
「ふんっ!ガキが我輩に勝てるとー…「伸びろ如意棒ー」
ルウカのアイテムボックスから棒が伸びてAランク冒険者(笑)の脇で止まりルウカは力一杯に横に振った。すると面白いポーズになりながら転けそうになっている。
「ぐはぁ!」
「弱っ」
「本当にAランク?」
すると背後から倒れた筈のAランク冒険者がそっくりそのまま現れた。
【Aランク冒険者Bが現れた!】
「「えっ」」
「増えた……それも双子か?」
「まさかバリーがやられると「ホアチャァア!」
ルウカは喋っている途中のAランク冒険者Bの頭を如意棒で叩きつけた。
「フニャッ!」
ドサッと倒れたと思ってたら更に背後に同じ顔の人物が現れた。
「えっまだ居た」
「三つ子?だった」
「ぼっ暴力は止してくださいっ!」
「おっ?お前は話が通じそうだな」
「馬鹿な兄たちが申し訳ありませんでした!オイラはベイリーと言います。そこで変なポーズを取っているのがバリー。頭を抱えているのがビリーと言います」
「そうか…それにしてもどうして人と契約している竜を狙った。本当にAランク冒険者なら見抜けるだろう」
「その辺を含めて本当に申し訳ありませんでした!兄達にはキツく言っておきますので!見逃してください!」
「今回は何かされる前に俺が潰したからな。別に良いぞ」
「ありがとうございましたーー!!」
ベイリーは二人の兄の首根っこを掴み走り去って行った。
「ルウカ、見逃して良かったのか?ルヴェル狙った連中だけど」
「三つ子に関わりたいなら追って追撃を噛まして良いぞ」
「厄介な件持ってそうだから嫌だ」
「…それにもしまた向かって来ても、お前たちだけで追い返せそうだからな」
「本当にAランク冒険者なの?」
「さぁ、どうだろうな?そもそも冒険者じゃないかもしれんな。昨日居た【カラーハードの街】の関連性は無さそうだし、さて宿に戻るか」
三人+一匹で宿に戻って行った。
【無敵の宿屋】
《ロビー》
「おかえり。いきなりで悪いけど入口の鍵を閉めてくれる?」
「ん?わかった」
サンゴは1つ1つ鍵が掛かっているか調べていた。
「そんなに調べてどうしたの?」
「さっきから寒気が止まらなくてね…仕込みは完了してるか少し待ってくれる?」
「他の部屋は閉めたのか?」
「うん、この宿の間取り図を見て確認しながらやったから大丈夫だと思う」
「お前がそういう事をし始めるとは大抵何か起きるんだが」
『「「えっ」」』
「それより朝ごはんにしようか」
「何で食べられるんだヨ!そんな事言われて気が散って無理だヨ!」
「まぁ、何か異変が起きれば窓に映るだろし、この宿屋なら何が起きても平気だし」
「気になって食べる気がオキナイヨ」
「最期の片言…」
『おなか空いたからワタシは食べるわ』
「それじゃ、テーブルにサンドイッチを出して被せものして置くから好きなときに食べて」
「わかった」
「はい」
「ルヴェルのハンバーガーは直ぐに作るね」
『えぇ、お願いね♪』
サンゴはキッチンに向かいルウカはサンドイッチが沢山置いてあるテーブルに座り食べ始め。ルヴェルはハンバーガーが来る前にサンドイッチを食べている。
オレはまだサンドイッチを食べないが椅子に座って少し寛ぐことにした。チハヤもまだサンドイッチに手を着つけてないが椅子に座ってぼー…としだした。
『あっこのサンドイッチ美味しいっ!なにこのサクサクでジューシーな奴っ!美味しいわ』
「それはカツサンドだな」
『へぇ~カツサンドか~これ気に入ったわ♪…サンドイッチの4割がカツサンドで埋め尽くされてるわね』
「やっぱりカツサンドは旨いな」
「私はツナサンドが好物」
美味しそうな匂いを漂わせてサンゴはキッチンから戻って来た。
『出来たのねっ!ハンバーガー!』
「はい、ルヴェルのハンバーガー」
『わーい!いたたきまーす!』
小さな姿で手作りハンバーガーとポテトをがつがつと食べ始めた。
『旨い~!肉汁とか野菜とかの様々な味が1度にガツンって来るぅ!美味しい~!』
「なんかルヴェル見てたらお腹空いてきた」
「僕も貰おうかな…」
「おう!沢山食べろ!」
「ふと思ったんだけど…食材はまだ有るのか?屋敷にかなりの量を提供してたけどさ」
「それなら大丈夫だ。食材はまだ8割入っているからな」
「まだ有るんだ…オレのより量が入るんじゃない?」
「ビワトの言う通りだな。俺とサンゴのアイテムボックスの容量はまだ空きは有るぞ」
「……羨ましい」
「チハヤも鍛えれば使えるようになるぞ」
「そう言うものなんだ… 」
「まぁ…まだこの世界に魔素が残っているからね…アイテムボックスだけは覚えちゃえば魔力がなくても使えるからね」
「「えっ」」
「なんだ、お前達は知らないのか?」
「初耳だよ」
「アイテムボックスは別名【異次元収納】と呼ばれているし一定の世界線だと使えるんだよ」
「一定の世界線?」
「技術力や魔法が認知されていない世界の出身者は使えないからね」
「あ~」
「でも1度アイテムボックスを覚えちゃえばその世界に戻っても使えるときがある」
その話に関心していると外から騒がしい音がし出した。
『「「!」」』
「早速来たか?」
「さぁ」
ルウカたちは立ち上がってどこかの窓に向かった。
「あっ、トライアングルだ」
「トライアングル?」
「さっき三つ子に出会ったんだ。因縁つけて来たからボコした」
「へぇ…窓を見てごらん」
「何か様子が変なのか?………ん?……おぉう」
「どうしたんだ、ルウカ」
「お前たちも見るか?」
「えっ」
「助けないの?」
「トライアングルAが立ち向かっているモンスターを倒すの厄介だからパスしたい。でもAランク冒険者なら勝てるから見守ることにした」
鬼だ鬼が居る。
「ひとりがやられそうになると後ろにパスして真ん中が闘って、そいつもやられそうになると今度は三番目が闘ってを繰り返して居るんだ。こんな戦法なかなか見られない」
「普通はないよ」
「同じ顔だからこそ出来る戦法だ。あれ?さっきコイツボロボロにしなかったけ?て勘違いする脳筋が居るな」
「戦法なの…?」
「まぁ…これも1つの戦法だろうね」
「あれ?服溶けてない?…あっ…パンツ一丁になった」
「それは三つ子が戦っている【偏食マンイーター】の粘液で溶けたのだろう…人間の皮膚を溶かすまでの危険性はないから平気だろ」
そこからは三つ子を見守る会になった。サンゴは苦笑いしてルウカは面白そうにしていた。モンスターをギリギリで倒し三つ子は歓喜していた…ほぼ全裸で。