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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【2度目の人生編~世界散策の章~】
137/555

魔の大陸を抜けてと○○○○○

【魔結晶の洞窟】


《出入り口…付近》



「そろそろ洞窟を抜けるよ」

「ようやく魔の大陸とはおさらば出来るな」

「はわわわ…まっまさかこの剥き出しになっていた結晶が全てオリハルコンだったとは…」

「命の危険を犯してまで魔の大陸に向かう冒険者が多い理由だな…次はどの大陸に出るんだ?」

「次は【カノーメイス大陸】だよ」

「カノーメイス大陸…?」

「そこは父さんから聞いたことがある。確か自然が多く希少な薬草や果物にとても清らかな水が取れる場所だったはず」

「正解、ここは希少な薬草等が取れる大陸だ」

「街に行けるのはいつになる?」

「カノーメイス大陸から次のパステルファンス大陸の国境の辺だね」

「この大陸の次の大陸…」

「まぁ落ち込むな、この大陸は美食の大陸と呼ばれ美味しい物が沢山なっているからな!食道楽と行こう!」



すると薄暗い洞窟を抜けて所々に立派な木が生える場所に出た。



【カノーメイス大陸】


《豊穣の樹海》



「私たちにはそんな隙はないよ」

「えっ」


ルウカは信じられないと言った顔でサンゴを見た。


「当たり前だよ。今の時期はこの大陸の巨大生物たちが覇権争いを始める時期でしょうが」

「あっ」

「巨大生物たち…?」

「美味しいって事はそれだけ栄養が合っるって事だからね?」

「早速お出ましだな」

「夜なのにか?」


馬車もどきが光を出して1つの方向を示しているとそこからドシンっドシンっと音を立てながら巨大な亀が姿を表した。


「ひっ!」

「なんだ、急に雪が降り始めていた?」


亀が来る前は晴れていたのに雪が降ってイヤ…吹雪いていた。


「なっなにあれ!デカ!」

「【環境モンスター】だな」

「環境モンスター?」

「環境モンスターと呼ばれるモンスターはそれぞれ春夏秋冬が居てなこの亀は【ブリザードタートル】と呼ばれる冬を呼ぶ亀だ」

「春の環境モンスターなら植物を茂らせ生き物に命をあたえる」

「夏の環境モンスターは気性が荒く自分の歩く道に有るもの全てを破壊し。秋の環境モンスターも豊かな実りを与えてくれるぞ」

「へぇ…」

「今の時期は覇権争いの最中だからさっさと抜けたいね」

「今日もこの馬車モドキの中で寝るのか」

「いや、今日はちゃんと休める場所で休むよ。もう少し進んだ所に良い場所が合るんだ」


馬車もどきでジャングル…樹海を進んでいるとポッカリと不自然な場所が現れた。


「ここに隠れ里が在るんだ」

「隠れ里!」

「隠れ里の中でも空里の隠れ里ね」

「幻の里に向かえるなんて…なんて幸運なんだ!」

「ふたりして一気にテンション上がったな」

「どうしてお前達は隠れ里の在りかを知っているんだよ?」

「秘密」

「隠れ里もだいぶ見つかったり破壊されたりしてるからな。ここならゆっくり休すめるだろ」



吸い込まれる様に隠れ里に入って行った。




【隠れ里セイントフォレスト】


《豊穣の宿場の里…出入り口》



「うわぁ…ここも凄くキレイ…」

「こんな宿場町オレも初めてだよ!」

「ここならピーから出て周囲を歩いても大丈夫だからね。この場所から出そうになると結界が知らせてくれるから」

「俺達は休む所の準備してるから行ってくると良い」


タズルは手際よく降りると景色を見に行った。


「オレも行ってきて良いか?」

「うん、気を付けてね」

「この里を一周してこい」



オレも隠れ里を時計回りする感じで歩き出した。



「ここがオレの家の書斎にある本に書かれていた隠れ里の一つか…」



なんだろう…ここの空気がとても美味しい…ここに体が弱い人が療養しに来れば元気になるな…良い匂いがする。

半分ぐらい歩いていると花を愛でるタズルを見付けた、悟られないように近付いて見よう。



「ふふっ…ここはそんなに良い所なんだ?」


タズルはしゃがみ木や花と話してるお前は乙女かと突っ込みたい…どんな話をしているか聞き耳を立てるか。


「まさか…僕がこんな所に来れるなんて思っても見なかったよ。ん?ふたりに伝えて欲しい事がある?…わかった、話を聞こう」


話を聞いていたタズルは聞き終わったのか急に立ち上がると顔を青くして走り出した。


「どうしたんだろ?オレも切り上げてふたりの所に帰るか」


オレも急ぎ足でふたりの元に帰った。




【隠れ里セイントフォレスト】


《無敵の宿屋…前》


「ふっふたりとも!」

「タズル…そんなに急いでどうした?」


タズルは息を整えると言った。


「この隠れ里にヤバいのが向かってるって言われた!」

「そうなのか?」

「取り敢えず今日は平気なの?タズル君」

「はい、なんとか持たせられそうだって…何が少しずつ侵食してきてるとも言ってたから」

「……わかった、ちょうど2日ここに居ようとしたけど予定を変えてここで明日の明朝まで過ごして早くにここを立とう」

「そう言う時の人の勘は凄いからな。ビワトには俺達から言っておく。知らせてくれてありがとう。タズル」

「えっあっ…でも僕の言った事を信じてくるのか?」

「ここには【ホーリーフラワー】という神聖な花と【対魔の大樹】を植えてあってな。何かそう言った悪い出来事を知らせてくれるんだ。お前さんに教えてくれたのだろう」

「なら早く風呂とか入って早めに休もうか」

「ビワトも帰って来た見たい出し」

「3人で何を話してたんだ?」

「ビワトにはこれから話すよ。タズル君は先にお風呂に入ってくれるかい?食事はその後でも良いだろうから」

「はい」



とにかくこの宿屋に入ろうとルウカに急かされた。オレはロビーでふたりから話を聞いた。



「へぇー…そんな事が(てっきり植物と話せるのかと思ったよ)」

「俺達は調理をしたら風呂に入るからビワトも風呂に入ってこい。ここの風呂場は男女別れている風呂と混浴の風呂があるからな」

「わかった」


オレは風呂場に行くために階段を使って地下に降りていった。歩くこと数分に男女別れている風呂と混浴の風呂があった。

…どうせタズルは男湯に浸かって居るだろうからオレは混浴の風呂に行くか…アイツと一緒の風呂なんて嫌だからな、何されるかわかったもんじゃない。

混浴の風呂場に向かい服を脱いでがらがらと扉を開けた。



【無敵の宿屋】


《混浴の湯》



「楽しみだな~………えっ」


オレが全裸で気分良く洗い場所に向かうと温泉に浸かっているタズルと目が合いタズルは勢い余って立ち上がった。あっ程よい大きさのち……えっ。


「っ!?」

「なっ!おっお前っ!男湯に居るんじゃないのかよ!?」


ビワトは混乱している。


「キャーーー!」


するとドタドタと足音がして目隠しをされたルウカと何も付けてないサンゴがやって来た。


「どうしたんだ!悲鳴が聞こえたから来たぞ!俺には何が何やら見えんが」

「ビワト!手に持っているタオルで下半身を隠す!」

「あっ!」

「タズル君は私たちに背中を向けて温泉に入る!」

「はっはいっ!」

「まさかふたりして混浴の風呂に向かうとは…私はてっきりふたてに別れて入ると思っていたけど。ビワトは洗面台で脱いだ服を持って男湯に行きなさい。ルウカも次いでに男湯に行きなさい」

「わかった、ビワト行くぞ。俺を男湯まで案内してくれ」

「わっわかった」


オレでも顔か真っ赤なんだろうなってわかるぐらい体温が上がっていた。ルウカの服を引っ張り混浴の風呂場から出て男湯に向かった。




ふたりが居なくなった混浴風呂にて。




「タズル君はやっぱり女性だったんだね」

「…!?」

「君を最初に助けた時は傷がひとつもなかったからわからなかったけど」

「いっいつから?」

「んー…君に水が掛かって濡れた辺りからアレってなったかな」

「……………」

「何か事情があるのかな?と思っていたから黙っていたんだ。私はここから出るけどゆっくり温泉に浸かるんだよ?綺麗にした君の制服と一緒に君の泊まる部屋の鍵とパジャマも置いておくね。食事は君の休む部屋に持っていくから」

「…はい」


タズルはひとりになった。


「あっアレが男の…………裸をよりによってアイツに見られた………」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




【無敵の宿屋】


《男湯》



ビワトはブクブクと顔を半分温泉に付けている。


「初めてか身内以外の女性の糸1つ纏わぬ姿を見たのは…青春だな~」


ビワトは温泉から顔を出した。


「言い方!青春じゃない!男じゃなかったんかい!モロにオレの見られた…!」

「お前だってタズルの女体を見ただろ」

「ルウカ…お前ぇ…」

「そんな怖い顔しないんだよ」

「何でお前は冷静なんだよ!」

「女体は見慣れているからだ。俺には5人の姉と1人の妹が居てな。風呂に入ってるとなぜか全裸の姉か妹が乱入してくるから見慣れてる」

「…………」

「アイツと合わせる顔がないっ!」

「お互い様だろ?…いつまで興奮してるんだ、初めて女子の水着を見た男子かお前は」

「興奮なんてするわけないだろ!くぅ~ルウカは女に慣れすぎだ!」

「そりゃな、女性に関しては姉たちが居たお陰でどのようにエスコートすれば良いか知っているぞ?この話はコレで終わらせて風呂から出るか」



ルウカに最後を持っていかれ風呂から出ると綺麗になった制服とパジャマが置かれていた。パジャマに着替えてこの宿の食堂に向かった。



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