メロンメロンメロンメロンメロン…
「メロン、メロン、メロン、メロン、メロン、オジサン、メロン、メロン、メロン、メロン…」
「ん?今誰かオジサンって言わなかったか?」
「えっ?」
「言ったよな?」
「メロンしかないぞ?」
「オジサンなんて収穫の箱に入ってないわよ」
「それにしても先生は収穫かごをどこから出したんた…」
「アイテムボックスから出したのでは?」
メロンを収穫しているが一向に終わりが見えないどこを見てもメロンが見える…。
「いつになったら終わるんだ…」
「確かに収穫で今日が終わりそうな気がするぞ」
「違う景色がみたいですぅ~」
「もう…食えねぇ…」
「座ってないで近くのメロンを収穫しろ」
「先生なんて魔法で収穫してるし」
「1005…1006…1007…1008…1009…」
「やべぇぞ、壊れ始めてるのが出てきたぞ」
「拷問を受けてるみたいだな」
「エンドレス収穫…」
「でもこの畑を上手く使えば希少な木の実や果物や薬草を育てられそうだな」
「確かにな…これだけの収穫量だからな」
「最初の内は野菜やら果物やら花を育てるけど途中で面倒くさくなってハーブを育てて放置になるんだな」
「それだと魔力畑に雑種のハーブだらけだった理由に納得出来てしまいますね」
「これでこの辺の収穫は終わりだ!」
「あら、ホントね」
まさに圧巻である!と言いたかったが…。
「あっ…また学校指定の収穫かごが満杯になったわ」
「こちらもだ…」
「次の収穫かご持って3周目行くか?」
「休みたいわ…」
畑から離れると既に休憩しているクラスメイトたちが休憩していた。
「エクル君たちも来たね」
「あぁ…」
「いつになったら終わるんだろうね?」
「何か飲んだり食べる?…メロンジュースとカットメロンしかないけどぉ~…」
休憩に入っているクラスメイトたちはズズズと絞り立てのメロンジュースを飲んでる。どこを見てもメロン、メロン、メロン、メロン、メロン……あれオレは何でメロンに囲まれメロンを食しメロンを収穫しているんだろうか?
ループに入る直前に足音が学園の方からしてきて上級生らしき人たちが現れた。
「連絡がないと思ったら…まさかこんなことになっていたとは…」
「ひぃ!1年B組の子たちが病んでる!」
「様子を見に来て良かったわ!」
「魔力畑…怖ぇよ」
「ジレン先生たら連絡ぐらい寄越しなさいよもう!」
「後輩をエンドレス収穫から解放してやらないとな」
「他にも応援呼ぶか」
「頼むわ」
「君たちはここから動かなくていいからな」
「先輩」
「ん?」
「メロンジュース飲みます?」
「…また後でな」
「カットメロンもありますよ」
「めっ目が据わってるぞコイツら!」
「美味しいですよ~」
「ひぃ!」
「後輩どもは放置だ、そしてひとまずお前たちはメロンから離れろ」
「この子たちもしかして魔力酔いしてる?」
「もしかしてこのメロンを大量に摂取したか?」
「ヴァルツ、このメロンを鑑定してくれないか」
「なぜ俺が」
「後輩の為だよ」
「仕方ない………【鑑定】」
「どうだ」
「ミシェルとルット正解だ」
「えっ」
「このメロンは【酔いどれメロン】と出ている…効果は食べた者の魔力を少回復するが大量に摂取すると魔力酔いを起こすと出ているぞ…加工すると魔力酔いは軽減されるみたいだ」
「…加工してるわね、メロンジュースに」
「だから多少平気なのとかいるのか…」
「今日は学園でのお泊まり会になるぜコイツら」
「俺は学園に人員をさらに寄越せと先生方に言ってくる」
「言ってら~」
そう言って去っていった。
「さてとこれからどうするか」
「このメロンをギルドに持ってけば重宝されるわね」
「学園長との話し合いだな」
「正気なのは…カルエの弟とその左右隣に座っているのと寝た振りしているアザレアの弟だな」
「流石だわね」
「我らでは役にたたぬぞ」
「ははっこんな風になっている後輩を使うかよ」
「担任のジレン先生はどこにいるか知っているか?」
「たぶん巨大メロンの茎の中心辺り…です」
「わかった」
「それにしても本当にデカイわね」
「これは魔法薬学の【ベネット先生】を呼ばないとね」
「そうだな」
「お前達はここで休んでいろ、後はお前たちの先輩である俺たちに任せろ」
しばらくして学園の教員と学園長と暇な生徒たちがやって来て学園長が「うひゃ~!これでかなりの金策になるわ!やっぱりこの子たちに魔力畑を任せて良かったわ!」と喜びながら残りのメロンを収穫したあとは魔法薬学の【ベネット先生】がメロンの茎を枯らすための薬をその場で作り枯らしてこの魔力畑の栄養にした。
オレたちは学園に運ばれ学園に泊まる事になり、学園の生徒たちが帰宅または寮に戻るまではB組でだらだらと過ごした後に寮で暮らしているクラスメイトは寮に行きオレたち男はB組に布団を敷き泊まり、女子は隣のC組の教室で布団を敷き眠る事になった。
そしてふとした時間に目が覚めると帰宅組の男3人がオレを囲んで見ていた。