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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【2度目の人生編~学園の章~】
124/555

出席番号確認!

【1年B組の魔力畑】


「おっ俺の生徒たちの居ない!!」

「ここに居ますよ…ジレン先生さん?」

「ん?」


ジレンが声がする方を向くと見知らぬ男たちが立っていた。


「誰だお前ら」

「お前の今年の生徒たちは優秀だな?」

「ホントに誰だお前ら」

「まだわからないのか?」

「5年前に貴様の生徒をいただいた者だよ」

「5年前………………………?」

「えっ」

「えっ?」

「覚えてないのか?」

「???」

「パカなの?ねぇパカなの?」

「こいつはポンコツだぁ!」

「マジで覚えてないのかコイツ!」

「うわぁ~!報われねぇ!」

「5年前は担任やってないぞ?」

「えっ今何て言った?」

「だから5年前は担任やってないぞ」

「どういう事だ?」

「えっ?」


人拐い達は困惑している!


「誰かと勘違いしてるんじゃねぇか?」

「そんな筈はない!」

「だったらお前は何をしていたんだ!」

「【魔光の森】の探索隊にギルドから召集されて探索してたぞ」

「なっ!【魔光の森】の探索だと!?」

「………どうするんです」

「逃げるぞ!」


しかし男たちはジレンに回り込まれて逃げられなかった!


「人拐いだとしたら逃がすわけには行かねぇな?」


ジレンはウォーミングアップをした!


「仕方ねぇ!お前たち行くぞ!」

「「「「おう!」」」」


盗賊たちは向かって…来なかったひとりを除いて。


「逃げるんだよ~!」

「殿よろしく~!!」

「おっお前たち!」

「忘れないぞっ自分!」

「ブタ箱に入っても元気で!」


四人はリーダーを残して逃走したが因果応報…生徒が仕掛けた強力な罠に次々と掛かった。


「ざまぁ!」

「「「「お前もな」」」」


ゴッとジレンは盗賊のリーダーのドタマを首席名簿の角で殴り悶絶させた。


「【束縛】!」


罠に捕まった男たちとそのリーダーを捕まえた。


「さてまだ余罪が有りそうだから【プリズム大監獄】に送るか」

「【プリズム大監獄】だと!」

「俺達はまだそこまでの悪事は働いてねぇよ!?」

「悪事は悪事だ…【プリズム大監獄】で懺悔して来い」

「くそ!覚えてろよ!」

「人拐いはかなり罪が重いからな…生きて出られると良いな?」


ジレンは5人の盗賊達がビビる程の笑顔で【プリズム大監獄】に転移させた。


「さて、俺の生徒たちは何処かな?…実戦経験者がいるからもしかして土の中かな?…隠蔽も上手いし…本当に今年のB組は優秀すぎて恐ろしいものだ…さて俺の実力も知って貰うためにも…よし、今だ!」


ジレンは魔力畑の外に出て畑に向けて拳を殴った。

魔力畑は真っ二つに割れビワトとトレニアが作った空間だけが剥き出しになった。


「ほぉ!俺の拳でも壊せなかったか!ホントに凄いな…でも次で最後だ!」


ジレンは剥き出しになった土の塊を力一杯に殴り付け瞬間に土の塊を壊れ生徒たちが現れ苔が辺り一面に散らばった。


「良くやったお前たち、敵を感知して隠れるとはな!」

「…畑が二つに割れてるです」

「なんと言う馬鹿力」

「まだ勝てそうにないな」

「ひとりも欠けてないみたいだな、出席番号を取るぞ」

「いきなり確認する?」

「あっえっ」

「まっぶし!」

「お空が青い…」

「畑の中が見えるなんて…思わなかったわ」

「根っこがびっしりです」

「これを手袋して抜こうとしてたのね」

「無理だ」

「ハーブの底力を感じるぜ」

「……コレでもA級の冒険者の実力」

「勝てるきがしない」

「こう言った事を考えると畑で良かったな」

「全くだ」


確認取るぞ~出席番号1 ビワト・アシュクラフト

「へい」

「はいと言え」

「…はい」

「良し」


出席番号2 ナハト・イザワガワ

「御意」

「…はいって言いなさい」

「無理で候う」

「…」

「初めて喋った…!」


次行くぞ、出席番号3 シナエ・ウッドフランドア

「はい~」

「延ばすのは…」

「個性です~」

「…」


次だ次、出席番号5 サティ・オーレリアン

「はい」

「素直でよろしい」


出席番号6 スノエル・カルーゼータ

「はい」

「良し」


出席番号7 メルナ・キールディア

「はいですぅ」

「…うん」


出席番号8 クスノア・クスエリールゼ

「はい」

「良し」


出席番号9 ルーミ・コルネール・ネプチューン

「はい!」

「元気が良いな!良し!」


出席番号10 ノエル・サイフォンス

「はいです!」

「良し」


出席番号11 フリア・フェンネリーエ

「はい」

「良し」


出席番号13 シェルファ・フリールディル

「はい」

「良し!」


出席番号18 ヤライ・マルドレア

「マジパーねぇな!」

「ちゃんと返事しろ」

「えー」

「やれ」

「はい…」

「よろしい」


出席番号19 トレニア・ルミナレス

「はい…」

「まだ寝ぼけてるな…コイツも姉と同じか厄介だな」


出席番号20 エクル・ルランフェル

「はい」

「良し!」


ジレン先生は見渡した。


「今のところまだ帰ってきて居ない組を合わせると全員居るな」

「初めてクラスの紹介をやった感じがするぜ」

「だよな」

「クラスの自己紹介は例のキャンプでやるからな」

「あー…」

「先生、この惨状どうしますか?」

「厳しいことを言うな…まぁ見ていろ」


魔力畑の散乱した土の塊が集まりだして元の畑に戻っていった。


「な?」

「な?じゃ有りませんよ」

「お前達はこの面倒で一筋縄では行かない畑と8年間付き合うんだぞ」

「…不安になってきた」


残りのクラスメイトたちもうん、うんと頷いていた。


「さて種蒔きを始めるぞ」と言ったジレン先生はオレたちに笑顔で鍬を渡してきたのだった。



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