オブジェと化したA組生徒数名と…
「やはり罠に掛かってるな」
「A組って阿保なのかしら?」
「そんなわけないと思いたいですね~未来の国王候補が居たらその国が心配になります~」
「ルッル先生が言ってましたが…その数人の中にシナエが言った人物が居ないと良いですね」
「その国には行きたくねぇな」
「ところでシナエ、そのカメラどこから持ち出したの?」
「フリア鋭いですね~これは将来変な風に絡んできたときの為の保険ですよ~」
パシャパシャと目の前のオブジェを撮りまくっている。
「一国の王の弱味を握るのか…末恐ろしい奴だな…我もA組の奴らにならないようにしなければ…気を引き締めないとな」
「エクル…努力するところ少しずれてないか?」
「ビワトにだけは言われたくない」
目の前にオブジェと化したA組生徒であろう3人組をディスっていると…。
「早くここから助けろ!」
「そうよ!」
「よりによって貴様に見付かるとは!」
「入学式の日の夜オレとシナエが学園長に呼ばれて学園長室に向かっている時に舌打ちして「ずにのっていられるのは今だけ」と言った奴の魔力を感じたから譲って貰ったんだよ」
「なっ!」
「お前たちバカだろ?親から聞いてないのかよ?オレは知ってるぜ?代々アシュクラフトに因縁吹っ掛けてる野郎だってことはな」
「!」
「取り巻きのふたりも大変だな」
「取り巻きですって!?」
「違うのか?」
「ボクは家の繋がりが強いと言うだけで常に行動を共にしろと家長である父に命令されているだけです」
「あたしもお父様からの指示で一緒に居るだけよ!」
「悪いけど~その面白オブジェの写真を取らせて貰ったね~」
「きっ貴様!」
「貴様だって~面白いね~…高圧的な言葉しか使えないって最悪だね~こんな写真使っても脅しに使えないよ」
「シナエももう良いか?」
「うん、満足してるよ」
「何か言うことあるんでしょう?言ったらどうですかビワト」
トレニアに言われた通りオレはこいつに忠告をした「何か仕掛けるような事があったら社会的に抹殺するからな?」といったら取り巻きその1とその2は引いていたが因縁がある家の奴はギリギリと歯を食い縛っていた。
「さてルッル先生呼ぼうか~?」
「そうね」
「狼煙ってどう上げるんでしたっけ?」
「火を付けるんだよマッチで」
「…違う気がするぞ?」
どうにかこうにか狼煙を着けてルッル先生を呼んで3人を回収して貰った。
「なっなんと言うポーズ…まだましですが」
「もっと凄いポーズがあったんですね」
「えぇ…では罠を解除します」
テキパキと罠を解除していった。
「次からはちゃんと教室に来て下さいね」
「「はい」」
「………」
「ではわたくしたちの担当である海に行きますよ」
そう言って海の方に転移していった。
「あっ…」
「どうしたの?シナエ」
「フイルムが入ってなかったです~」
「この事は秘密にしておこう…何か使える時が来るかもしれないからな」
「ならこの話は終わりです。さっさと畑に向かいましょう」
オレたちも自分たちが担当している畑に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【A組が担当している海にて…】
「テメェら!何してくれとんじゃ!ワレェ!!」
「ヒィっ!」
「早速B組に仮を作っちまったじゃねぇか!どう責任をとるつもりじゃあ!!」
「…………」
「王公貴族があんな平民と魔族と蜥蜴と獣どもに遅れを取るとは情けない」
五大貴族のひとつの【アクアリール家】次男で家督争いに負けてここに逃げてきたくせに…それに選民意識が強くて面倒だなコイツ…だから家督争いに負けるんだよ。
とクラスの生徒19人は心の中で思っていた。
「このクラスは純粋で優秀な人間しか入ることが許されない至高のクラスだと言うのに!」
「ルッル先生そのくらいにしておきなさいよ~♥️」
「ひっ!」
「「「「「「出た!!オカマ人魚!!」」」」」」
「ほら~実習を始めなさいな…でないとチッスするわよ♥️」
「ヒィィイイイイイ!」と誰かが言ってプチパニックになったルッルと座っていた男子生徒9人一斉に立ち上がり散り散りに森の方に逃げた。
「もう~せっかちね♥️」
「ラブ様…助かりました」
「良いのよ、エルメアちゃん♥️吸血鬼…魔族の血と言われ差別は受けてないかしら?」
「その辺は学園長に厳重に言われてましたから。今のところはありません…人間だよなと強要される時がありますが」
「そう…ルッルちゃんを後で海に引き込んで話し合いしようかしら?」
「ねぇねぇラブちゃん!約束の美容品もって来たわよ!」
「あら!コレが今流人間達の間で行っている奴なのね!ありがとー♥️」
「人魚も十人十色なのね」
「そーよ?何かあったらあなたたち女子に渡した人魚のリングを使ってこの浜から人魚の神殿に逃げてきなさいね?」
「わかってるわよ」
「学園長先生はどうして陰険眼鏡を先生として雇っているのかしらね?」
「学園長先生がルッル先生が居ないときにぼやいていたけど…四大貴族の【アクアリール家】の当主であるルッル先生のお兄さんから預かってるらしいわ」
「まぁ!」
「それにルッル先生家督争いに負けたらしいし」
「あらやだ、四大貴族のひとつが何してんのよ。四大貴族は初代当主たちが作った【後継者の証】があって生まれた時に次の当主を証が勝手に選ぶのに…争う必要がないのに何してんのかしら?」
「ラブちゃん詳しいわね」
「その辺は長生きだからって事にして欲しいわ~…(小声で)500年前ぐらいから燻り始めてたものね」
「何か言った?ラブちゃん」
「何でもないわ、海の実習やるんでしょ?ほら始めなさい」
「ルッル先生が帰って来る前にある程度済ましちゃいましょう」
「了解~い」