話す暇さえなかった
「でも気になるよね~フジトラとエディスの嫁について」
「その辺はツッコミを入れるのは止してくださいお母さん」
「…その呪いホントに厄介そうね…」
「仕方ないんじゃないの?フジトラの倅なんだもん」
「オレまだ悪い事してないです…」
「我も入学したてだ」
「あっはは!言われちゃったねぇ…ふたりとも…ぷぷっ」
「ストレア…笑うな」
「所で君たちはどんな武器が得意なの?」
「オレは剣術一通りと代々続く刀術、後は斧術ですか」
「魔法は?」
「そこまで才能ないと言われたから教えられてないです」
「そうなんだ…フジトラ少しぐらい教えて上げれば良いのに…エディスの息子君は…?」
「我は一通り出来るどんな武器であろうと魔法であろうとも」
「へぇ!」
「エディスに比べて尖ってないし、これなら次期魔王の座も危ういわね!」
「ふっ冗談でもよせ」
「俺の所のはどう見ても継いだみたいだな…代々の技を継承している辺りな…てっ!」
「もうなの!もう帰っちゃうの!」
「…あっホントだオレたちなんか光を出したぞ」
「早くない?あたしたちの時は長かったよね!」
「それじゃ、未来で」
「まだ聞きたい事が有ったのに…」
オレとエクルは光に包まれ元の時代に帰っていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「あっふたり帰ってきました~」
「ホントだ」
「教室だよな」
「うん」
「エクル!大丈夫なの!」
「フリアか…我なら平気だ父親たちと会話中だったが強制的に戻された」
「一体どんな話をしていたのよ」
「もう戻ってきたのね?」
「学園長だ」
「どうだった?昔の親たちは」
「なんか……うん……」
「父親も落ち着いたんだなって」
「その反応なに」
「やっぱりその反応するわよね」
「学園長…この後の授業は?」
「帰っても良いし、学園にある図書館に行っても良いし訓練所でもね…他の子は明日か3日後に戻ってくるかしらね」
「その間の授業はどうなるんだ?」
「全員が戻ってくるまで自習よ」
よく回りを見るとクラスメイト達ぽつぽつ程度しか居なかった。
「さてとワタシは他のクラスに行って来るわね、ジレン後は頼んだわよ」
「あの方たちに怒られる事をするのは止してくださいね」
「もう、あなたも同じことを言うのね…それじゃあね」
颯爽と去って行った。
「それにしてもお前たちは戻ってくるのに早かったな」
「先生ですらそう言います?」
「どうして早く戻ってきたんだ?」
「それはだな…その時代では話してはいけない事を質問されそうになると強制送還される」
「未来の話を話したら強制送還じゃないんですね~」
「未来の重要な出来事の話は学園長の魔法で話せなくなっているからな…向こうが不躾の事を聞くと未来に子供を戻す事になっている、お前たちはこの後どうする?」
「どうするって…」
「家に帰るか図書館に行くか…この学園には部活動はないからな」
「部活動ないんでしたっけ」
「あぁ、学園長の方針でな…ジュオルス学園との模擬戦とかめんどくせぇってな」
「あー…何の因縁か対抗意識でつ掛かって来ますもんね~ジュオルス学園の生徒たちー」
「どうするかな…」
「あたしは訓練所に行って来たいわ」
「なら我も訓練に付き合うぞ」
「僕は家に帰って寝る」
「ビワトはどうするのですか~?」
「オレは図書館で読んでくるよ」
「私も付き合います~」
こうして各々の時間を過ごす事になった。