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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【2度目の人生編~学園の章~】
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家族で過ごす大切な時間

お久しぶりです。

気が向いたら番外編を投稿していきます、宜しくお願いします。





【アシュクラフト家】


《居間》


「今日はどうだったの?ビワト」

「入学式の恒例の対抗戦は引き分けで終わりました」

「そうか…私たちの時とは違うのだな」


あれから学園から帰ってきて父さんや母さんの仕事も一段落し家族団欒で過ごしている。


「父さんの時はどうだった?」

「ビワト、私の事はパパと呼びなさいと何度も言っているだろう」

「嫌だよ」

「シアレ…とうとう私たちの愛息子が反抗期に入ったぞ」

「あら~ついに来ちゃったの?」

「寂しいな」

「またひとつビワトは大人に近付いて行ったのね」


反抗期じゃないわ!息子の目の前でイチャイチャし出したこの万年バカップルめ…胸焼けしてくる。


「父さんたちの時はどうだったの?入学式の力試しは」

「私たちは勝ったんだ」

「勝ったの?あのヤバイのに」

「私たちの入学した時の上級生たちは……失礼になってしまうけれど……そこまで強くなかったの」

「えっ」

「私たちの世代に多くの有名どころの血筋が集まっていた事も要因だろうな」

「魔王の息子とか?」

「そうだ…まさか今年も入ってきたのか」

「魔王の孫とその幼なじみと8年間組むことになった」

「あら、面白い事も起きるのね…私たちの時はライバル同士だったのに…子供の世代は共に過ごす事になるなんて」

「その辺は学園生活を送っていれは分かるさ」

「父上と母上は一体何をしたのですか?」

「ビワトの敬語は久方ぶりだが…な」

「学園生活を送っていれば…ね?」

「内容を教えてよ!」

「ふふふ~」

「明日の初めての授業をすればわかるだろう」

「えっ」

「そろそろ就寝の時間だな」

「そうですわね」

「手をワキワキしながらこちらに来るな!ひとりで自室に行けるわ!」


初授業をすればわかるだと!…一体初日の授業はどんなことやらされるんだ!…これ以上この部屋に居たら何されるか分かったもんじゃない。



次の日


【ビワトの部屋】



違和感を覚えてオレは目覚めるとなぜか父親がオレのベットで寝ていた。


「あっアウトォオ!」

「ぐはっ!」

「なにしんとんじゃ!」

「父親を足で蹴り落とすとは…息子と一緒に寝て何が悪い!」

「オレもう12!父さんももう38だろうが!息子のベットに入ってくんな!キモい!」

「息子に気持ち悪いって言われた」

「あらどうしたの?」

「何で母さんもオレのクローゼットから出て来るんだよ!」

「息子と一緒の空間で寝たんだもん」

「だもんじゃないわ!」


コンコンとドアを叩き我が家の執事長とメイドが現れた。


「旦那様、奥様、もうビワト様で遊ぶのはおよしなさい」

「「えぇ~」」

「えぇ~ではありませんよ全く…子供の遊びを止しなさい何歳児ですかあなた方は」

「朝の支度が整いました」

「グラン、アニス助かった」

「坊ちゃまも大変ですね」

「どちらが子供なのか分かりません」


グランとアニスは生まれた時からこの家に仕えてくれている執事とメイドで父さんたちの学園での同級生でもある。


「普段のコレをあの方達に見せて差し上げたいですよ」

「コレを見たら皆様引きますね」

「主人に対してコレとは何だ」

「大奥様と大旦那様には頼むと言われていますからね…この失態を他には見られないようにフォローしてますからね」

「引退しても心配性だからな」

「早くしないと朝食が冷めてしまいますよ」

「そうだった、さて部屋に行って着替えるか」

「そうね」


父さんと母さんはそれぞれの部屋に向かった。


「オレも着替えられるから」

「分かっていますよ」


そう言うとふたりは出て行った。

アシュクラフト家は昔っから自分で出来ることは自分でやれとの家訓があるために実際はメイドや執事さんが居なくとも家事とか出来る。

体裁の為にメイドと執事を数人程度雇っている状況である。


「制服って動きにくいな」

『ふぅ~…おはよビワト』

「今起きたのかルヴェル」

『昨日はとても寝心地が良かったもんだから寝すぎちゃったわね~』

「朝ごはんはどうする?」

『うーん…ビワトたちの後で良いわ』

「分かった」



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「それでは行ってくるよ、マイハニーと愛息よ」

「行ってらっしゃいマイダーリン」


朝から投げキッスするな。


『シアレ何かあったら竜笛を使って呼ぶのですよ?』

「分かっているわ、ルーキュスト」

『…ルヴェルもビワトを守るのですよ?』

『分かっています、母様』

「では仕事に出てくる」


父さんはルーキュスト…ルヴェルの母に乗って【シルト街のギルドマスター】としての仕事に出た。


「私もお仕事に行こうかしら」

「私も付いて行きます」

「母さんその格好…もしかして」

「えぇ、ルディア様の警護をするから帰ってくるのは3日後よ」


……母さんはとある国で女性初めての騎士団総長になったトンでも女傑である……母さんは特注の鎧着てるし準備万端だよ。


「気を付けてね母さん」

「えぇ」


そう言って転移アイテムを使って現場に向かった…アニスを連れて。


「さてとグラン、家の事を頼んだ」

「行ってらっしゃいませビワト様」

「ルヴェル行くぞ」

『えぇ!』


オレも学園に向かって飛び立って行った。



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