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the last of my hart

不定期注意。

 空が青い。風は微妙に暖かくなって頬を叩く。そんな春の麗の日に、この街は燃え盛り、灰を散らしている。そして、俺は石畳に血をぶちまけていた。サキュバスの軍曹が目の前にいる。いつ見てもエロいなこの人は。その、白魚のような指が俺の首筋に延びて……認識票の下半分を取り去る。そのまま下半分をポケットに詰めて、どこかいってしまった。もう、胸より下に感覚はない。腹に刺さった毒矢のせいだ。指ひとつ動かせやしない。死ぬのか、また。

 遠ざかる怒号と悲鳴が入り交じった声、銃声と剣戟が交わる音。生臭い死体の焼ける臭い。それらに包まれながら、俺は意識を手放した。

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