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少女と戦争 登場人物・国・地名紹介(時系列順、ネタバレ少)

部区切りで追加していきます。

途中まで読んだという方でもネタバレ回避できるかと思います。

なお、リアルタイムで追いかけてくださっている方向けには別話で作ります。

 登場人物・国・地名紹介


第一章


ヴァイス王国

 豊かな穀倉地帯に恵まれた小国。北にグラーフ王国、西にゼイウン公国、東にノワール共和国がある。

 南は海に面しているため海軍もある。

 主な産出品は小麦と綿。

 ゼイウン公国とは同盟関係、というより軍事的に保護されている立場である。またノワール共和国とは香辛料や薬草を輸入している重要な交易相手。

 王制だが、貴族の発言力も強い緩やかな封建制度の国である。



ヴァイス王国の登場人物


セラム・ジオーネ

 主人公。元は会社員の男であり、謎のゲーム「グリムワール」により異世界グリムワールでセラムに成り代わった。

 開始時点の年齢は12歳。(以後人物紹介の年齢は全て登場時点の年齢を表記)

 青みがかった銀髪、蒼い瞳で背も胸も小さい。中身のせいで表情や立ちふるまいが年齢に見合わない。

 彼女が微笑む時は大概良からぬことを企んでいる時とはカルロ談。

 アルテア王女からは不羈奔放な人物と言われる。

 とはいえ持ち前の器量の良さと性格のギャップがまた良いと兵士には評判である。

 軍の階級制度が変わった段階で少将になっており、その時点で侯爵位を受け継いでいる。

 因みにこの世界の爵位は公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士の順に偉く、男爵以下は一代限りである。現実世界とは違い、ファーストネームの後に爵位が付くのが一般的であり、人によっては賜った勲章の名の後に爵位を付けて名乗る者もいる。

 つまり貴族として呼ぶ時はセラム侯爵、軍人として呼ぶ時はセラム少将となる。

 特別な力などは何もなく、魔法も使えない。筋力、持久力は同じ歳の女の子より少しましな程度。瞬発力はそこそこ良いようだ。

 元がシミュレーションゲーム好き、歴史好き、少々ミリオタ気味だったため、その知識を何とか活かして生きている。


ベル・レンブラント

 ジオーネ家メイド長。23歳。10歳の頃セラムの父、エルゲント将軍に連れられてジオーネ家にやって来た。以来セラムの世話係として仕える。

 諜報活動が得意であり、かつての、そして今の部下であるメイド隊を率いて奔走する。

 どこでもメイド姿を崩さないその姿勢は例え戦場であろうとも発揮される。

 セラムを溺愛するクレイジーサイコレズ。


ガイウス・サヴォルデッリ

 ヴァイス王国宰相。

 彼がいないと国がまわらないと言われる政治上最重要人物。

 あらゆる手段を用いて今の地位に就いた海千山千の政治家。ただしセラムの前ではただの好々爺である。

 どうやら友人であるエルゲント将軍の忘れ形見を自分の孫のように想っている様子。


アドルフォ・モンティーニ

 元ヴァイス王国副将軍で現在は大将。

 騎士からの叩き上げであり、現場の信頼は厚い。

 指揮能力も戦略眼も高いが政治的なことは苦手。良くも悪くも補佐が得意なタイプである。


アルテア・バスクアーレ・ヴァイス

 ヴァイス王国の第一王女であり第一後継者。王制の国には珍しく他に兄弟姉妹がいないため、時期女王が約束されている。

 セラムとは幼少時から姉妹のように育った幼馴染。


リカルド

 ヴァイス王国の公爵であり中将。貴族の中心人物である。

 立場が彼を堅物にさせているが、根は熱い男。


カルロ・サリ

 ヴァイス王国常備軍中佐。セラム被害者の会その1。

 真面目を絵に描いたような男で、いつもセラムに振り回されている。

 20代後半ながら魔物討伐で功を重ねた経験豊富な指揮官であり、軍の運用に於いては調練、準備から隊の指揮まで堅実に仕事をこなす頼れる男である。


ヴィルフレド

 ヴァイス王国大佐。セラム被害者の会その2。

 金髪碧眼の好青年。

 馬の扱いに長けており、若くして騎馬隊を任される。

 機転が利き、何事もそつなくこなすため上に覚えが良いが、本人は実家の農園を継ぎ馬と妹と一緒に暮らせればそれでいいため、出来れば昇進したくないと思っている。

 何の因果か対グラーフ王国重要拠点のヴィグエントの責任者となる。


バッカス

 大柄で筋骨隆々の野性味溢れた男。

 その腕前をセラムに気に入られる。

 出身はノワール共和国で元傭兵と本人は言っている。


ダリオ・アバッティーニ

 ヴァイス王国元副将軍、後に中将。

 名家の生まれで、身分の低い者を見下す性質がある。

 身分が低いアドルフォより下になった現状に不満を持ち逐電。


レナルド・バスクアーレ・ヴァイス

 ヴァイス王国国王。病に倒れ政務を執れない状態である。そのため娘のアルテアが国王代理として政務を執っている。

 王妃を深く愛していたようで、側室はとらなかった。


エルゲント・ジオーネ

 セラムの父であり故人。ヴァイス王国最後の将軍で、名誉元帥としてその名を歴史に残す。

 指揮能力は当然高いが、それよりも政治的な手腕で将軍になったようだ。

 彼と敵対する者は国内には少なく、レナルド国王やガイウス宰相とも友人であった。


ロモロ

 ジオーネ領にある工房の親方。その腕前と工房の製鉄技術は確かなもので、数々のセラムの無茶ぶりをこなすナイスガイ。

 誰がチートかといったら間違いなくこの男である。


 ―――――――――


グラーフ王国


 現国王の絶対王政の元、帝国主義に目覚めた軍事大国。

 元々鉱物資源は豊富だが食料資源に乏しく、必要性に迫られ急激に版図を広げる。

 南西に位置するモール王国を攻め滅ぼし念願の不凍港を手に入れてから、なし崩し的にゼイウン公国を中心とするグラーフ王国包囲網と戦争状態になる。



グラーフ王国の登場人物


ヴァレリー

 グラーフ王国軍ヴァイス方面軍司令代理。

 ヴィグエントの防衛・維持を任されている。


キルサン

 ヴァレリーの部下。


 ―――――――――


その他の登場人物


沙耶

 現実世界での主人公の幼馴染。故人。

 彼女を守る、次に会う時は好きな所に連れて行ってやるという果たされない約束は、今もセラムを苦しめている。


 ―――――――――


地名


ヴィグエント

 ヴァイス王国の都市。

 グラーフ王国戦に於いて重要な防衛都市。

 斜め後方、左右の砦からの連携によって都市を守る防衛構造になっている。


 ―――――――――


神々


グリムワール

 世界の創造神。信仰の対象にはなっていない。


ユーセティア

 グリムワールによって創られた善神。人々を守る役目を司るとされている。


ニムンザルグ

 グリムワールによって創られた悪神。信仰している者に力を分け与えることがある。


   ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


第二章 第一部


グラーフ王国の登場人物


ユーリ・サヴエリエフ

 グラーフ王国東方方面軍司令。六将軍の一人。

 ノワール共和国を相手に軍事力をちらつかせ、政治的にグラーフ側に引き入れようとしている策士である。


ホウセン・クダン

 グラーフ王国軍師。通称、隻眼の軍師。六将軍の一人。

 軽薄な口調だがその頭脳は本物。離間工作でヴァイス王国、ゼイウン公国を手玉に取った人物である。

 魔法が使えるようだ。


チカ・アルパ・ザガ

 グラーフ王国南方方面侵攻軍団長。通称、人狼将軍。六将軍の一人。

 亜人種、ワーウルフであり、狼の耳と尻尾を持つ女性。背は低く年若い。


 ―――――――――


ゼイウン公国

 ヴァイス王国の西、グラーフ王国の南に位置する国。領土は広いが山脈がその多くを占めている。

 川による水源が豊富で主食は米。

 内戦が続いていたためか、兵士は精強な者が多く軍事力に優れる。

 かつては皇族が治めるゼイウン皇国という国だったが、反乱により滅亡。公の位に就いていた三家が合議制によって国をまとめるようになる。

 公国とは貴族が治める国政形態である。ゼイウン公国は、数ある豪族をより強い豪族が協力して治めているような状態である。



ゼイウン公国の登場人物


ヴィレム・マトゥシュカ

 ゼイウン公国三名家の一つ、マトゥシュカ家の三男。15歳。

 勇猛な父、リーンハルト銀翼公や兄達と違い、戦争が嫌いで勉強家。

 ヴァイス王国との同盟強化のためにジオーネ家の婿養子としてヴァイス王国に来る。

 セラムが成人していないため、未だ婚約状態である。


 ―――――――――


ノワール共和国

 西にヴァイス王国、北にグラーフ王国と接する、南北に長い領土を持つ国。

 風土豊かで、様々な動植物資源の宝庫。

 二十二の都市国家が選挙で議員を選出し、二年毎の持ち回り制で議長を決める合議制によって一つの国を運営している。

 共和国とは国民全体が国家を所有する、所謂君主が存在しない国家である。

 流れ者や学者など、全てを受け入れてきた歴史的背景もあって、都市毎の特色も様々。また、大陸随一の魔法大国である。

 この国で生まれた一人の天才魔法使いが二十年前に大規模魔法を開発したため、近隣国で唯一戦術運用が可能な魔法使い隊が存在する。



ノワール共和国の登場人物


フラウメル

 ノワール共和国の現議長の女性。

 反戦派であり、対グラーフ王国包囲網の一角を担いつつも、グラーフ王国との和平を図っている。


マエリス・カールストルム

 世界を股にかける大商会の副会長。24歳。

 現会長の孫であり、体力的に衰えてきた会長の代わりに営業を担当する。

 金髪眼鏡の知的な女性である。そしてその胸は豊満である。


 ――――――――


魔物


ゴブリン

 下位魔物の代表格。小柄な肉体と少々の知性を持ち、主に家畜を襲う。群れを成し人間を襲う事もあり、人間の女を攫って繁殖に使う事もある。


   ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


第二章 第二部


ヴァイス王国の登場人物


フィリーネ

 メイド隊の一人。特に弓の技能に優れる。


 ――――――――


グラーフ王国の登場人物


バルト

 チカの副将。獣人であり、特にその血が濃い。


 ――――――――


ゼイウン公国の登場人物


イングベルト

 マトゥシュカ家の長男でヴィレムの兄。慎重で堅実な若き将。厳しい兄のようでヴィレムは慕いつつも少し苦手のようだが、実は愛情表現が下手なだけで心優しき弟を心配している。


 ――――――――


魔物


オーガ

 中位魔物。三メートルを超す巨躯と鋼の肉体を持ち、その筋力は樹木を圧し折る。並の人間では束になっても敵わないが、それでも魔物の中では弱い部類である。


 ――――――――


地名


ゲルスベルク

 ゼイウン公国の都市。

 マトゥシュカ家が治める、ゼイウン公国の主要都市である。


メルベルク砦

 ゲルスベルクの北にある砦。

 ゲーム上では二度の防衛任務があった重要拠点の筈だが、ヴァイス王国が関わることもなく陥落。


王都インペリア

 ヴァイス王国の王都。

 ジオーネ領は王都のすぐ西にある。

 リカルド公爵の領土は王都の北東、少し離れた場所にある。


ノエ砦

 ヴィグエント付近にある砦。ダリオの反乱時に使われた。



   ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


第二章 第三部


ヴァイス王国の登場人物


ワルター ステファン ダニエレ

 セラム隊に配属されている兵士三人組。ワルターが槍兵、ステファンが弓兵、ダニエレが工兵。


グリエルモ・ノヴィエロ

 元ヴァイス王国軍の百人長。退役軍人として田舎で一人暮らしていたが、以前の経歴からセラムに才を見いだされる。

 普段はただの助平爺である。


レオ

 ヴィルフレドの副将で階級は少佐。


プリシッラ

 メイド隊の一人。諜報部門の総括をしている金髪の美女。快活な面をよく見せるが、変装や芝居を得意としており、あまり人に本心を見せない。


 ―――――――――


グラーフ王国の登場人物


カゴメ

 メルベルク砦でグラーフ王国軍に雇われた傭兵。予備動作からその後の動きを全て見切る読みと超反応から繰り出されるその剣はホウセンから「ラプラスの魔のようだ」と言わしめる。


 ―――――――――


ゼイウン公国の登場人物


リーンハルト・マトゥシュカ

 ゼイウン公国三名家であるマトゥシュカ家の当主。三名家はそれぞれ銀剣、銀盾、銀翼の称号を関しており、リーンハルトは銀翼公と呼ばれている。老獪な策士。


エーベル

 ゼイウン公国三名家の内、フォーベック家が誇る将。敵を恐れず前のめりに死すゼイウン魂を体現したような猛将で、部下の信頼は厚い。


ドミニク

 ゼイウン公国三名家の内、ペトラウシュ家が誇る将。エーベルと合わせてゼイウン公国の二枚看板と言える良将である。


 ―――――――――


魔物


ヒルギガース

 中位魔物。丘巨人とも言われる。大きい個体は体長十メートルを超す。大木や岩を武器として使う場合が多い。多少の知性があり、魔物と言っても性格は穏やか。滅多に人間と敵対はしないが、彼らや彼らと共存関係にある動物を傷つける相手には容赦しない。


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