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ようやく旅に出発します!

 ようやく旅に出られるブラシとヴァイス

 皆さんこんにちは。タンスに潰れても不思議とダメージ0の不思議プニプニボディのアザラシ、ブランで御座います。


 ようやっとダブちゃんと旅に出ることができそうです。


 そもそも異世界の誰か知らないおバカさんがダブちゃんを召喚ゆうかいした所為ですよ。あの時召喚されてなかったなら今頃何処かの海底を潮の行くまま気の向くまま泳いでたことでしょう。

 戻って来てから直ぐにでも旅に出なかったのにも色々と理由があった様ですが私にはさっぱりです。何でも「ヴァイス君の魔力が召喚で不安定だから少し安静にしてなさい」だそうです。

 そして言われた今だから目を凝らしてダブちゃんを見てみるとモヤっとした白い靄が所々赤くなったり青くなったり不安定な色をしてました。

 あ、今はちゃんと白い靄に安定してます。たまに淡ーい薄桃色になったりしてますけど安定してます。えぇ、安定してます。



「きゅふ、きゅふっ!(いざ、冒険の旅へ!)」

「ガーウゥ(落ち着けぇ)」


 ダブちゃん貴方ね、落ち着けと言うなら私を抱っこしないでくださいな。だからヌイグルミを抱っこしてなって。貴方が落ち着いてくれよ。



「ヴァイス君きみが落ち着きなさい」


「バカっぽいな」



 ほら、ニーアさんとニア君に呆れられてるから。(-ω-;)


 おっと、話を進ませないと。今後あの様な誘拐を防ぐためにダブちゃんと私には召喚妨害(伝説的)な禁呪を掛けて貰いました。・・・禁呪って危険な感じがするがこれは掛ける側の魔力枯渇が危ないだけで掛けられる側には何の問題もありませんので心配は無用。どんだけニーアさん魔力保持してるの?枯渇の心配ないって・・・1人分でも危険なのに2人分を簡単に・・ニーアさん恐ろしい子((((;゜Д゜)))


 と、因みにダブちゃんの平静時の魔力の色は白で、魔力と知らなければダブちゃんの周囲が霧で覆われているように見えるよ。そしてニーアさんは底が見えない濃い白。濃霧警報発令するくらいの濃い白でした。ニア君は少し水色っぽい白で涼しげな色だったよ。


 


 白っていろは何かと縁があるのかなぁ?名前も白って意味だし。ダブちゃんもヴァイスって、白って意味だもんね。ニーアさんたちは白関係の名前じゃないけど。


 そう言えば弟君元気にしてるかなぁ。あれ以来全く音沙汰がないけど、それって元気な証なのかな?そうなら良いけど。




 とまぁ、私の隠れた能力の話はこれくらいにして、私とダブちゃんの旅がやっと再開(再開もなにもまだ始まってもいなかったが)しますよ!もう家でゴロゴロ自堕落アザラシと言わせません!


 ニーアさんから旅の許可を貰ってから約一週間私は地道に体力作りに励み、昔よりは地上でも早く歩けるようになりましてし。 ・・・・えぇ、まぁ___主な航路は海の中何ですけどね。


 それでも良いのです。地上でも速いのなら泳ぎも速くなっている筈です。筈なんです。



「それじゃぁ二人とも怪我とか病気には気をつけて。ヴァイス君、君はあまり暴走しないようにね(主にブランちゃん方面で)」


「がう(ああ、善処しよう)」


「迷惑かけないようにね(大事なことだから二度言いますけどブラン方面でね)」


「がぅぅ(分かっている)」


「ブランちゃんも嫌なことや鬱陶しい事があったらホットラインを使いなさい(主にヴァイス君関係で)」


「きゅっ!(ダブちゃん関係でも良いですか?)」


勿論やっぱりそうですよね


「くぅぅ(何故俺・・)」



 私の発言に落ち込み気味なダブちゃんは放っておき、ニア君にも暫しの別れの挨拶をする。

 本来はダブちゃんがペットを取られた嫉妬に狂った飼い主のような目でじっとり睨んでくるのでしないのだが今日は珍しくニア君は私を抱き上げて同じ目線まで持ち上げた。



「ヴァイスはお前関係で鬱陶しい時もあるが、根は良いヤツだから見捨てないでくれ」


「きゆっぅ(分かってますよ)」


「あぅぅ(何故に俺ばかり)」



 さぁ?日頃の行いじゃないですか?



「ヴァイスもブランに見放されないようにスキンシップは控えろよ。お前の外見を気にしない希有なヤツなんだからな。それに癒し系は宝だ(動物限定)」


「がぅがぅ(それには全面的に同意だ)」



 シロクマと少年が熱い握手をしている光景は何とも滑稽でした。ここに可愛い(動物限定)は正義!同盟が生まれたとか。どちらが会長何でしょうね?え?そこじゃないよって?



「ブランちゃん、どうしても鬱陶しかったら_____って言えば良いからね?」


「きゅぷっ!?(そ、そんな過激な事言えないです!?)」


「がぅ?(一体何を言われたんだ?)」



 そんな、そんな過激な事言えませんから。でも最終手段として手札として持っておくのも手ですな。


 あぁ、泣き崩れるダブちゃん(予測では)が見える。人間になったダブちゃんがキラキラオーラ振り撒きながら落ち込む姿が目に浮かぶ。あれだ、無駄にイケメン(ちょっと怖め)は何しててもキラキラしてて直視すると「目がぁ!」ってなるよねバ〇ス。

 私としては、そんなキラキラオーラよりも恐さを取るね。しかも人の姿って言っても海の中じゃ人魚だからね・・・服を着ないと上半身裸なのよ。良い感じについた筋肉(notムキムキマッチョ)がしなやかに私を抱っこするわけよ。恥ずかしい(*/□\*)


 あれ?私何について話してたんだっけ?



「ヴァイス君の強面と無表情気味な不機嫌オーラの様なバリアをものともせず接してくれるブランちゃんは癒しだと言う話ですよ」


「(軌道修正の為に無かったことにしたな)」


「がうがうぅ~(別に俺ばかり不機嫌オーラなど出していない。それに無表情ではない。)」



 無表情云々は確かに少しばかり違うと思いますが(私を抱っこしたとき等見てくださいよ、あの緩みきった顔を・・)余りに人との付き合いは好きではない様ですねダブちゃん。私もできれば人と会いたくないんですよ。家でゴロゴロしていたい。暇な一日甘いものを食べながらゴロゴロしていたい!(切実)



 ついこないだまでゴロゴロしてただろ!とか。もう十分してたでしょ?とか、その辺のご意見はサラッとまるごとゴミ箱にぽいです。ポイっ!




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