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うちのブランが可愛くて仕方ない件について

 ちょっとおバカな方が飼い主にとっては可愛いと思う今日この頃……我が家のニャンコもちょっとおバカさん。


 でもそこが可愛い……(惚気)



 うちのブランが可愛くて仕方ない……



 あ、ブランってのは最近拾った……多分アザラシの子供だと思う。

 断言出来ないのはあのフォルムはアザラシって言うより……キャラクター化したタレアザラシ(垂れてるアザラシ)だと思う。あんなに骨格を無視した体勢(ブリッジの応用で自分を折り畳む等)や重たいタンスに押し潰されて尚、元に戻る柔軟性と伸縮性……もうヌイグルミでいいとさえ思う愛くるしさ……バカワイイともいう。



 そんなブランは俺達兄弟が両親(と思うのも不本意)の事で悩んでいる時に何かを察したのかおバカな行動――タレアザラシを更にやる気をなくしたバージョン――をして俺達を笑わせてくれた。

 俺なんか笑いすぎてソファから転げ落ちた……その時ブランがザマァ…という目をしていたような気もするが、多分気のせいだろう。



 それにすごい特技もある。


 高速で水中ということを忘れさせる動きをすることだ。中でも高速でゴロゴロしている姿が俺はツボだ。何かを不満があるときや抗議するときに愛くるしい短めの前足で床を叩くのが何とも言えない可愛さである。一見の価値あり。


 次は弾力性だな。延びる様は餅のようでいつまでも引っ張っていたくなる…が、やり過ぎると機嫌を悪くするのでほどほどにしないといけない……それで何度ヘソを曲げられたか。




「きょふぅぅ~」

「もち肌……か?」

「きゅ?」



 ああ……可愛い!



 イライラした気持ちが吹き飛ぶ。




「きゅ!……きゅ~?」



 床でゴロゴロしながら時た前に進もうとほふく前進する姿が……可愛い!!


 前世むかしは動物とか見て可愛いを連呼する女子の気持ちなんかこれっぽっちも分からなかったが……今なら少しだけ分かる。

 まぁ女子が可愛いと言うのは可愛いと言っている自分も含めて可愛いって言ってるようなもんだし……本当に可愛いと思ってるのかも怪しいよな。

 男の俺から言わせれば煩いの一言ですむんだけどな。



 それにしてもコイツどうしてこの世界にいるんだろう……居ないハズだぞアザラシ。

 食べようとした俺がいうのも何だけど、この世界にアザラシは存在しない。コレは俺も忘れてたけどな。何せ何年も経つし、生きるのに大変で前世の記憶なんて隅の方に追いやってたし。


 思い出したのはつい最近。ブランを初めて風呂にいれたときに短い前足でビンタされた時に一気に思い出した。その前はふとした瞬間に突然思い出したりはしたがここまではっきりとは覚えていなかった。お陰で色んな事を思い出し実験にも役立ってるし良いことばかりだ。

 ま、思い出してなかったせいでブランがアザラシだとは最初気が付かなかったけどな。



 だってブランはアザラシっていうよりも……アニメのキャラクターみたいにデフォルメされててアザラシって判別できなかったし……。




「ふきゅ!!(ベシベシ)」

「あぁ、悪かった……」



 無意識にブランを抱き上げて撫でていた。弟曰く俺はブラン依存症(弱)らしい。何だよ(弱)って。確かに依存してきたことには……認めよう。でも患ってはないぞ。―――多分。



 話を変えよう。



 ブランは酸っぱいものも好きだが同じくらい甘いものも好きだ。前世の記憶が甦り色々と実験の幅も広がったのでとあるものを作ってみた……そう、お菓子だ。

 この世界はお菓子も立派な魔法だ。作り方も魔法を使い、食べれば何かしらの効果がある。悪い効果も付く時があるが、大体それは失敗したものだと言っておこう。――俺も何度失敗したことか。


 っと、それはさておき、そう。



 とあるお菓子を作ったのだ。前世の世界は色んなもので溢れていた。俺は人一倍お菓子が好きで子供の頃は駄菓子をどれを買うかで迷ったほどだ。子供の小遣いなんてたかが知れてるしな。

 そんな俺があの激酸っぱくて酸性が強くて俺達人魚の肌を荒れさせる海の酸激を食べているブランを見ていて閃いた……いや、思い出した…と言った方が正しいだろう。


 前世のお菓子の中に紫の色をしたブドウ味のガムのお菓子があった。それは3つ入っていてどれかひとつがとても酸っぱいロシアンルーレット方式のお菓子があった。



 あれを初めに食べたのは友達に一粒貰ったんだ……あの野郎…最後の一個のハズレを俺に寄越しやがったんだ。お陰で顎の辺りの筋が痛くなるくらい酸っぱかった。吐いて捨てるのも癪だったから最後まで噛んだよ。苦しんでる俺を横目に笑ってたあん畜生は今思い出してもムカつく……懐かしいけどムカつくわぁ~。



「きゅ~?」


「何でもない……あぁ、この毛並みが俺を癒してくれる……」



 ホントは頬擦りしたいがまたうぶなブランにビンタされるのも……別に嫌でもないが、止めておこう。



 話を戻そう。




 その作り出したガムは厳密にはガムではない。何せ溶けるから……アレだ、ハ〇チ〇ーだ。ブランは見えなくてもアニメのキャラクターみたいに見えても生き物だ。喉にガムを詰まらせたら一大事だと思い溶けるようにしてある。が、すぐ溶けてしまっては面白くない。と、



 そんなところは魔術――まぁ、魔法とも言う。


 それの出番だ。




 喉に詰まらせた、飲み込んでしまった場合に溶けるように魔法をかけた。ブランが飲み込んでも腹のなかで溶けるだろう。




 今のところ噛み続けているので好評のようだ。良かった。





 もう付きつきまとう現実のあれこれがどうでもよくなってくる……ブランの毛並みは癒し効果があるのかー。今思い出したがアザラシの赤ちゃん型のロボットとかあったなぁ……癒し効果があるそうだ。



 テレビで見たけど……ブランの方が断然可愛い。



 いや、親バカと言うなかれ。アニメのキャラクターみたいにデフォルメされてれば可愛いだろう?




 あれ?俺は親バカと言われてもおかしくないかも。






「きゅぶっ!o(><;)(;><)oジタバタジタバタ

「うおっ!!」




 何故か吹き出したブランに俺はビビリブランを落としてしまったが……俺は悪くねぇ…俺は悪くねぇ…多分。


 多少暴れたブランに不信感を抱いたので喉にガムを詰まらせたかと思い……急いで抱き上げて口の中を見てみるが、ガムはキチンと口のなかで鎮座していた。俺は尾びれで散々叩かれたが、大人しくなったブランを存分に撫でられたので良しとする。ブランも悪気があったわけではないらしい。



 暴れた事はいまだに分からないが、まぁ大丈夫そうなので良かった。




 あ、そう言えば……(;・ω・)



 アハハハ……



 間違えてコショウの実を入れてしまったかもしれない……この世界のコショウは小さい粒で中にお馴染みの黒い粒々が詰まっている。元の世界ではどんなかは知らないが、粒コショウそのままが赤い実に詰まっていて、パッと見赤いブドウのように見えるのだ。


 あの見た目から間違えて入れてしまったかも。




 すまんブラン。俺のせいだ。




 お詫びにブランには細心の注意をはらってお菓子でも作ろうと思う。



 ――――まさかそのお菓子でもブランは軽いショックをうけるなんて……その時は誰も予想できなかった―――――








 ウチのニャンコはガラスにぶつかったり……どじっ子で可愛いんです。

 でも飼い主としては……頭が痛くないのかと心配になるのです。



 頭痛も少し収まってきました。やはり目の疲れと肩凝りから来ていたのかもしれません。



 皆さんもお気をつけください。

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