第九話 永正二年、旅立ち
この作品は、歴史的な史実とは別次元の物語です。
妄想的で非常識、そして変態的な展開ではありますが、
今後ともよろしくお願いいたします。
一年前に嫁いだ姉が見送りにやってきた。そして今年、兄の嫁となる結さんも一緒だ。
この時代、京に行くことは今生の別れみたいに大袈裟なことだ。
特段の出来事がなければ十五日から二十日以内に到着するし、京で少し過ごしても二ヶ月で帰る予定なのだが。
祖母も伯母も兄嫁も泣いていた。
まあ~自分は病気では死なないけど……そんなことは口が裂けても言えないし……。
三十分ほど家の前で旅立ちの見送りをして、又平さんと共に塚原家に向かった。
三日かけて第一目標の小田原を目指す。
途中は何事もなく、無事に小田原の拠点に到着した。
朝孝(卜伝)は村長の友蔵さんの家に宿泊し、俺としては、又平さんと竹刀や防具を卸している小田原内の道場に向かうことになっていた。
朝孝(卜伝)も行きたいと言うので、連れも含めて向かうことになった。
当日、道場に着いたが、道場の周りの雰囲気がおかしい!……。
遠くから観察して分かったことは、お偉いさんが来ているらしい。
爺さんと孫?
又平さんが「新右衛門様こちらへ……」と言って、紹介してくれた。
朝孝(卜伝)たちは、
「鹿島より来た。塚原新右衛門高幹です」
みたいな挨拶をして、道場で軽く形を披露していた。
なんか……事前に打ち合わせしてセッティングされていたに違いない。
青田刈りか!未来の剣聖だから人材としては申し分ない。
爺さんの正体は北条早雲(現在は伊勢宗瑞)と息子の氏綱のようだ。爺さんだけど五十代位だね。昔読んだ記事で誕生が永享四年(一四三二)と康正二年(一四五六)説があり、どうやら康正二年のようだ。
又平さんパイプ太すぎだよ……。
俺は、道場主と竹刀や防具のその他を又平さんと共に話し合っていたら、早雲様が鍛冶屋の俺のところにやってきて、
「面白いものを作っているみたいだな~……刀も見たいが……あるか」と言われ、
又平さんに、
「直答しても構わないか?」
と聞くと、又平さんがコクリと頷いたので、
「新右衛門様の刀は……手前が打ったものになります」
と答えた。朝孝(卜伝)は、後で渡すつもりだった高級品を早雲さんに渡し、早雲さんがじっくりと観察していた。突然、
「試し切りをしたい!」
と言われ、了解を朝孝(卜伝)に求めていた。即OKで、巻藁を用意して、
「スパ……スパ!」と、
あまりの切れ味に驚愕していた。
「かつて、この地は国光や正宗などの名刀と呼ばれた相州伝の匠がいたが、昔の匠の技は無い。今、貞宗のような刀……」
貞宗をベースにした刀だから……なんかイヤな予感…………。
幼稚で語彙力が乏しいことは自覚しておりますので、
誤字のご指摘は大歓迎です!
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