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戦国鍛冶屋のスローライフ!?  作者: 山田村


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第五十九話 西暦18XX



この作品は、歴史的な史実とは別次元の物語です。

妄想的で非常識、そして変態的な展開ではありますが、

今後ともよろしくお願いいたします。






 19世紀頃の日本は、パナマ以北の北米とオセアニアを現地民と共に支配し、太平洋を自国の海とするほどであった。国内外の道路や河川はほぼ整備され、食料自給率は200%を超え、すでに近代国家に近い状態を築いていたのだ。南米はスペインとポルトガルがその支配下に置いていた。


 この頃、イギリスの軍艦が北米の海岸に上陸を試みるが、その大半は日本によって海の藻屑と化す。カナダ周辺から上陸した部隊が軍勢として南下し、陸での戦闘も発生したが、それは戦争というより、ほんの戦闘レベルに過ぎなかった。捕虜の扱いは、貴族であれば賠償金が支払われ、それ以外は南米での奴隷となるという過酷なものであった。


 ポルトガルは現地の先住民との融和政策が労働力不足の解消につながると考え、それを採用していた。要するに、ジョアンたちが残したマニュアルが現地で成功体験となり、国王がそれを推奨し、やがてスペインもそれに倣うことになったのである。


 本来であれば、ハプスブルク家なども「呪われた地」として災害に見舞われた地への遠征を取りやめ、経済的な余裕があったはずだった。しかし、スペインとポルトガルの力が本来よりも長く続き、影響力を発揮できないまま、旨味を吸い取れずにアフリカ北部に留まらざるを得なくなったのだ。


 逆に、ポルトガルがスペインに吸収されるという歴史も起きていなかった。それも、16世紀から北条家がスペイン軍をすり潰し、パナマからじわじわと北上してメキシコ国境に迫り、メキシコ北部からも南下していったからだ。メキシコの先住民の信頼を得られないスペインは、ジリ貧の状態に陥っていた。当時のスペインは、まだ地下資源の発見には至っていなかったのである。


 ジリ貧状態のスペインは18XX年に、日本とスペイン両国の間で50億円の金銭と引き換えにメキシコの売却を締結した。こうして、パナマ以北から撤退したのだ。スペイン経済も横ばい状態であり、国内に多くの問題を抱えていた中、金塊で50億円分もの大金を得たのだから、スペイン経済も潤ったことだろう。


 中米のスペイン語圏では、俺が残した歌が古い音楽として愛されている。当時は新しすぎて問題もあったが、楽譜をもとにこの時代の若者が演奏し、流行している状況だ。まぁ、楽しんでいるのだから、全てよし。当時の楽譜は全て博物館に展示されており、外にあるのは印刷されたコピー品に過ぎない。


 隣の大陸では、アラブ系ハーフやクオーターの美形の人々が、我々とは別世界の人々に変化していた。モスクが目立つ国となったのだ。オスマン帝国は西と東で二つの国家を形成し、対立の末にそれぞれ別の国となった。それは、純血が混血を差別し、混血が純血を貧乏人と蔑む、という状況を生み出した。


 日本の内政では、国会議事堂、議員会館、議員宿舎、首相官邸、迎賓館、各省庁といった施設が、順番に老朽化により建て替えが行われている。古いものも良いが、昔の技術で200年も経過していると、同じ大きさでも維持経費がかさむのだ。皇居と京の御所は、100年ごとに建て替えることになっている。


 日本の文化やテクノロジーは世界との格差があり、前世の明治時代には欧州人に文化的に劣等国として扱われたが、今は逆の立場で彼らに接している。もちろん、国内の事情も同じだ。北条家と同盟した地域以外では、文化のギャップを知らない諸家の中には知らない者もいる。


 帝の下、同じ文化圏で暮らした日本人なら、明治時代のようにギャップを自力で乗り越えることができると思うが、外国は違う。文化が異なると、どうしても問題が発生してしまうものだ。


 決して押し付けることはせずに、民度の向上具合に応じて50年単位でゆっくりと公開することにしている。


 具体的には、政治、中央官制、法制、宮廷、軍事、身分制、地方行政、金融、流通、産業、経済、文化、教育、外交、宗教、思想など多岐にわたる。


 要するに、国民を守ることができる国なのかが、判断基準である。江戸に外国から来る賓客が我が国のテクノロジーを欲しても、AIによって全て解析され、ウソと本音が暴かれるまで解析し尽くされる。これは国家機密であり、22世紀まで封印している。これも、遺言である。


 国外に関しては、初めから独立を前提に国づくりを進めているため、準備が整ったところから国家設立を進めている。北米が一番かと思ったが、パナマが独立した。国旗は日本の国旗を見本に作られた赤、青、白の三色旗であり、国家元首は天皇陛下である。初代総理大臣は、信行の血筋を引く先住民で、先の海戦でイギリス艦隊を壊滅させた英雄が選ばれた。


 従来使用していた紙幣の肖像変更がなされた。高額紙幣は前天皇皇后両陛下に決定している。普通紙幣と硬貨は偽造防止も兼ねて10年ごとに変更されているが、人気の高い偉人はデザインを変えて10回以上採用されている。一番人気は、初代総理大臣の信長だ。


 毎日、管理・観察しているのだが、ちょっと目を離すと10年などすぐに過ぎてしまう。その間も海底の危険な火山を監視していたら、100年が過ぎ、20世紀に突入してしまった。


 この100年で、西オスマン帝国は50年前に滅び、東オスマン帝国はアジア大陸の香港が最後の地となり、約600年の歴史に幕を閉じた。


 管理官として、その後の世界を監視し、導く(干渉する)日々が1000年以上にも及び、西暦26XX年、人類は宇宙の探査を太陽系から外へと目指し、未知との遭遇への冒険へと旅立った。





▼△▼△▼△▼△


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


――新作・続編――  『惑星ムンド管理官、転生者を監視する』 を公開しました。


物語は第6話から本格的に展開していきます。  一話ごとが短めの構成で、テンポよく進んでいきますので、ぜひ続けてお楽しみください。



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