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戦国鍛冶屋のスローライフ!?  作者: 山田村


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第五十六話 天正十一年、フロリダ



この作品は、歴史的な史実とは別次元の物語です。

妄想的で非常識、そして変態的な展開ではありますが、

今後ともよろしくお願いいたします。






 ヒューストンの軍港から、護衛艦「富士」「甲斐」「タカパン」が、上陸用舟艇十艇と輸送船五艇を率いてフロリダへと向かっていた。予定地点へ軍を上陸させ、フランス人居住地域へと進む。護衛艦二隻は、先行して船の制圧に向かった。


 ジャクソンビルの砦には千の武田軍が迫り、拡声器を使って降伏を呼びかける。もちろん、応じることなどなかった。定時になり、教会に八十四ミリ無反動砲を打ち込み、再び呼びかけた。今度は「民間人は保護する」と。数分後、約三十名の男・女・子供が投降してきた。


 身体検査を終え、責任者らしきカトリック教徒に事情を説明し、彼らをキャンプ地へ連行する。残りのフランス守備兵と対決した武田軍は、互いに銃撃戦を展開。呆気なく砦は陥落し、責任者と十名の捕虜、そして二十名ほどの奴隷を拘束した。責任者に対し、武田軍は告げる。


「お前たちは忠告を聞かず抵抗し、我々に捕まった。そして、お前たちは俺たちの戦利品となった。これから、お前らが嫌うユダヤ商人と交渉する。」


 捕虜たちは仲間の死体を埋葬させられた後、砦内に監禁された。一方、信長たちは護衛艦で周辺の軍船に向かっていた。装備の威力を確認したくて、うずうずしている。レーダーに映るジャクソンビルに停泊する三隻が見える距離まで来たところで、六十二口径五インチ砲から三発発射。船尾に命中させ撃沈させると、信長の満足度が上昇していくのだった。


 港付近では、上陸用舟艇で生き残りや港の住民を確保していく。約百名の捕虜を確保した。例のごとく、反抗的な者は別に隔離して拘束した。


 信長は、周辺海域を航行しながら、海賊と軍船を警戒していた。本艦は朝廷から御旗を賜り、北条と武田と織田の旗を掲げて航行している。帆船が攻撃の意思がない限り黙認するが、海賊には容赦なく先制する、というのが彼らのルールだった。


 信長はレーダーで船を見つけ、海賊だと分かるとニヤリと悪い笑顔になる。ここ数日で、拠点を含め十隻も確保した。抵抗する海賊は、勝家たちが乗り込み、槍働きをして制圧したのだ。


 ポルトガルとスペインとは事前連絡があったため争いはなく、イギリスの海賊やその他の海賊は周辺には近寄れないだろう。部族の会議では、東海岸に数ヶ所基地を配備して侵略者の侵入を防ぎ、各部族の自治国による合衆国を提唱する議論が起こっている。時間がかかるだろうが、北条家は侵略者の排除という役目を果たそうと考えていた。


 ジョアンの代理人が現れ、イスラエルの国旗を掲げた帆船が三隻やってきた。反抗的な海賊とフランス人とから拿捕した十隻の船は、補修されて買い上げになるらしい。全てオスマン行きになるという。はじめに投降した者たちは、深夜にフランスのマルセイユに食べ物と金貨と銀貨を持たせ放逐した。行きも帰りも海賊が攻撃してくるので、海中に消えてもらった、と報告は締めくくられた。


 海賊漁りが日課になっている信長は、北米東海岸のパトロールをしていた。稀に船が漂着することがあるが、年に二隻程度で、ほとんどが死亡している。岩場で船が大破し、人は岩場で死亡するパターンだ。今年は二名の生存者がいた。イギリス人一人は発見してすぐに衰弱死し、ウィリアム一人となった。彼は運よく砂浜に流れたようで、船も見える所にある。


 護衛艦の医務室で、英語が話せる士官に通訳させた。

「新天地を求めて冒険をしたが、遭難した。助けてくれたお礼をしたい。」

「我々は、お前たちの技術は何もいらない。」と信長は言った。

「では、働かせてくれ。」

 珍し物好きの信長は断るわけもなく、即採用だった。


 船上ではラジオから音楽が流れてくる。DJが日ノ本で流行っている、七〇年代から八〇年代の英語の名曲を紹介し、楽曲が流れてくる。ウィリアムは難しい顔で「曲は良いが、歌詞が~」といった表情をしている。以前から、歌詞について疑問を持っていて不満のようだ。だが、数ヶ月でウィリアムも歌っているのが現状だった。

「俺さ~、細河たかしの『Your Song』いい曲だと思う!」

 彼も片言の日本語を覚え、だいぶ馴染んできた。


 信長は数年で海の男となり、東海岸の警備を担当している。毎日定時報告で織田家と秀吉のその後の行動が報告され、大方の流れは把握していた。レーダーによって船の動きの報告があるため、予想進路に異常がない限り慌てることはない。


 横浜在住のルイス・フロイスは自家用車を購入して領内をうろつき、最終的には私の所に入り浸り、何か面白いものがないか物色している。


 少しからかってやろうと思い、神刀(飛)の短刀を目の前で作り、試し切りを見せた。離れたところから三回振り下ろし、巻藁が三回切り落ちるのを見て彼は仰天していた。

「あ~これは、良くないな~」

 私はそう言って、火の中に放り、ただの鉄に変えた。彼は

「あ~……」

 と言って質問攻めしてきたが、

「夢でも見たか?良い医者、紹介するぞ」

 と言ってごまかした。


 その後、ヤツは音楽鑑賞に嵌り、楽曲紹介の本や、演劇の本、横浜音楽娯楽施設の本、日ノ本の本――これは信長や九州から京までの本だ――を読み漁った。北条家の本の中には私に関する内容も書いてあった。


 最終的には自分の楽団を作り、ヨーロッパに北条家の文化を広げる活動をする。踊りや音楽、演劇を本格的に学ぶため、素質のある者に留学を斡旋し、若者は芸術の都「横浜」を目指すことになるだろう。




幼稚で語彙力が乏しいことは自覚しておりますので、

誤字のご指摘は大歓迎です!

最後までお読みいただき、ありがとうございます



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