第四十九話 弘治二年、上杉謙信
この作品は、歴史的な史実とは別次元の物語です。
妄想的で非常識、そして変態的な展開ではありますが、
今後ともよろしくお願いいたします。
氏康(石原莞爾)は次男の氏政に家督を譲って隠居した。氏康(石原莞爾)はこれまで氏政に「戦争は数ではなく、作戦で勝つ」という信念を徹底的に教えている。来年は上杉と織田・今川が動くだろう。今川が破れたら武田防衛のために、2万で駿河に向かう予定だ。
上杉に対しては、厩橋城に防衛線を敷き、大小の対抗勢力をあぶり出して、陸軍特殊部隊が各個撃破する。別働体が上杉家の春日山城や佐竹家の太田城を更地にする計画だ。各部隊の日々の訓練と厩橋城付近の整備を年内かけて準備中だ。
俺も70歳の爺さんになっても相変わらず、食欲は旺盛だ。昼にレストランでパスタとワインを頼むと、孫が曾孫連れて各々好きな物を頼んでワイワイと騒がしい。
「コレ!個室でも騒がしいと注意されるぞ」と言うと「だって~……こんな時でないと騒げないし~……」とか言う。案外窮屈な日常を送っているらしい。
……前世の防音娯楽施設……カラオケボックス作ってなかったな~……別の意味でも防音施設は必要かも!
食事を終え会計に向かう途中にユダヤ商人ジョアン・ミカスに声を掛けられた。彼はアウミールと親交があり、息子と同じ名前のジョアンなこともあり、オスマン帝国に定住前にここに滞在している。会計を済まし、彼と例の話をする。
オスマン帝国の明日とジョアンの理想である、ベニスの商人へのユダヤ教徒への弾圧が厳しくなりオスマン帝国に亡命を考えているらしいが……
「ジョアン、以前話していた北条領の件だが、タスマニア島、フロリダ半島の候補地は考えたか!」
「気候的と外敵の面を考えるとタスマニア。立地はフロリダですが、地元民とスペインと紛争が、特にスペインが問題です」との回答に、俺は言った。
「フロリダは温暖で台風が多いよ……近いけど……地元民ネットワークで戦になったら助けると約束しているから、スペインに関しては、北条が叩く分には問題ない。
帝国は強大だがピークは過ぎた。35歳のお前は実感が湧かないかも知れないが、第10代皇帝スレイマン1世の次の皇帝から戦に負けると予測する。しかも継承して5年以内だ。それに、宗教の問題は無理だろう。」
するとジョアンは、
「信仰の問題は厳しい……しかし、信じられない。あの帝国が……ありえない。」
「もし予測が当たったら尊敬してくれよ。それと、ユダヤ人が暮らせる場所を造るという目標は現実的だし迫害されない。今用意出来る場所はタスマニアだ。フロリダは帝国が負けた頃、多分12年後あたりだろう。」
などと与太話をしながらジョアンと別れた。本気なら話に乗って来るだろう。
永禄3年、今川義元が桶狭間の戦いにおいて織田信長に討たれた。陸軍は2万で駿河へ向かい武田防衛を展開した。敗走してくる今川軍が前触れもなく勢いのまま、北条軍に攻撃してくるので、応戦し約1000名を殲滅した。
落ち着いたところで、今川から抗議の使者がきたが、武田側の警戒態勢で防衛網を敷いている状態を見て、いきなり味方からの攻撃に逆に抗議をした。
その後、今川氏真と氏政の会談の中で、武田の駿河侵攻の危険性と牽制のために動くと、義元と側近に氏康(石原莞爾)の文で知らせていることを確認した。文の件は承知していたが、ありえないこととして流し、逆に北条の侵略を疑った。幻庵(高橋是清)が、
「氏真殿、織田は畿内へ向かいます。しかし武田は海が欲しいから必ず来ます。どうしますか。」
その時、慌ただしく今川の使者が来て、寿桂尼の死の知らせを聞き、氏真は落胆して顔色が急に変わり、黙り込んだ。彼は、自分が一番可愛いのだ。命かけて戦わない人なのだ。
幻庵(高橋是清)が、
「我々は相模に戻ります。お体をご自愛くださいませ。」
と言って引き下がった。これから、味方の内情が分かり慌てるだろう。重臣と中堅・若手と、義元と共に今川を支えた8割の人物が戦死し、武田寄りの家臣と反抗的な家臣のみとなっている内情が明らかになる。
数日後、氏真から文が届き、幻庵(高橋是清)が訪ねて行き会見をした。
氏真は、防衛ラインを任せたいとご都合主義的な話をしてきたので、小さな砦建設と相模までの道路整備の許可をもらい、実質的な領土として武田軍に備えることになった。侵攻は数年先だが、2年を目途に氏真を煽る予定らしい。
上杉謙信は8,000の山賊軍団を率いて三国峠を越え各地で略奪を繰り広げ、厩橋城前で待機状態だ。関東一円の大名や豪族、さらには一部の奥州南部の豪族に動員をかける。これに対し、主要な城へ籠城指示を出し、厩橋城で籠城の構えをとった。
以前俺は、氏康(石原莞爾)に、
「伝説の軍神と従来の騎馬と刀と槍で、作戦で勝つという欲望があるのか。」
と尋ねたら、
「馬鹿か!阿呆(近衛や義輝)にそそのかされる奴など知らん。それに、何年も訓練して無能な上官の指示で死にたくないだろう。」
と言ってニヤケていた。前世の訓練で、上官の指示で全滅したことが何度かあった。決まってヤツ(無能)の隊ではいつも全滅だ。
幼稚で語彙力が乏しいことは自覚しておりますので、
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