第三十八話 天文四年、力織機
この作品は、歴史的な史実とは別次元の物語です。
妄想的で非常識、そして変態的な展開ではありますが、
今後ともよろしくお願いいたします。
氏綱さんは、父の代より形式的には主従関係にあった駿河国の今川氏と甲斐国の武田氏と、甲相国境で相争っていた。現在、武田氏は四男の次郎(信繁)が当主であり、穴山氏や小山田氏が彼を支えている。
今川軍による甲斐侵攻に対する報復として、氏綱さんは駿河侵攻を開始した。武田軍は富士郡を制圧し、今川家当主の要請を受けて大軍で山中を目指す。お互い騙し合いの末、氏綱さんは山中の戦いで大勝利を収めたのだった。
______
力織機が完成した。麻・綿と絹の生産を伊豆で七年かけて軌道に乗せたのだ。田には不適な土地を利用して生産を拡大し、染色の技能には前世の技術を取り入れた。
インストールされた図柄や狩野派の絵などを織り交ぜて、絵付けをしている。
柄の中にはベルローチ?のような黒と金の模様や、ルイ・ヴェトン?のロゴに市松模様、あるいは豹柄などが堺で人気を博しているようだった。コテコテ系はやはり関西人の定番か? これからは大量生産だ。領内には低価格で浸透させ、領外には適正価格で売っていく。
機械織で秋冬用にニットの帽子や靴下、手袋やセーターも作り、販売予定だ。この時代は寒いので、これはきっと重宝されるだろう。
鎌倉時代は前世と変わらない温度だったという科学的データがあった。今の1500年代は小氷河期だし、六億周期で氷河期がなんたらかんたら……1200年頃の排ガスで温暖化のはずはないし、きっと金儲けのプロパガンダで騒いでいたのだろう。
縫製工場で裁断し、洋服も作り始めた。最初は、無地や柄のプリントTシャツと、無地と柄のひざ丈パンツを販売した。
夏の終わりだったが、子供たちが上下を着て外を歩いている姿をよく見かける。秋から冬にかけてはインナーとして活用されているようだ。
やはり伸びる素材は着心地がいい。ミシンの登場は縫製の世界を変えるだろう。小型化はもう少し先かな!
相模屋さんは本店業務を中心に、問屋のような役割を担っている。領内外の小売店が商品を仕入れ、外に販売していた。古い付き合いの皮屋の武野新八郎さんには、堺の窓口として苦労が多いので、多少値引きをしている。領内は関所が無いが、外に出ればそれなりの価格になる。堺は皮屋さんに一任しているのだ。
次回からは、服の新製品に関して美形の男女をモデルに、展示会を開く計画だ。商店の皆さんや一般人に見学させ、広く意見を聞き、評判の良いものをたくさん作る。もちろん小さな工房も参加は自由だ。評判の良いデザインは、デザイン料として買い取り、大量生産する仕組みになっている。
芸能村のタレントたちには、宣伝を兼ねて最新の製品を身につけてもらっている。舞台女優の天海希や、以前共演した歌が上手い志帆、男性では浩二や利伸といった面々が育っている。巷で認知される者も出てきたし、中には楽器もこなす強者もいる。
俺も、私服と仕事着は洋装だ。工場ではもちろん、作業着で仕事をしている。正装以外は洋装なのだ。いずれ、洋装の正装(テレビで陛下の前で任命される国会議員のような服装)も作る予定だ。工員たちの中には、普段から二着ある作業着で仕事も日常も過ごしている者もいるようだ。
部族の若者たちも、この地の言葉や習慣にもかなり慣れてきた。前世の混血ネイティブアメリカンではなく、我々と顔つきも似ているせいか、違和感がない。農業や工業、商業、軍事と、中には従軍したいと申し出る者もいる。死なれると困るから前線ではないが、一年に六十名になり、来年には初期メンバーが帰国する予定だ。
幼稚で語彙力が乏しいことは自覚しておりますので、
誤字のご指摘は大歓迎です!
最後までお読みいただき、ありがとうございます




