第三十二話 大永五年、帰港 2
この作品は、歴史的な史実とは別次元の物語です。
妄想的で非常識、そして変態的な展開ではありますが、
今後ともよろしくお願いいたします。
アウミールは前回同様に、姿見や手鏡は貴族も含め王族も注文があるらしく、鏡を次回納品すれば爵位と屋敷が貰えるらしい。良い香りの石鹸、銀のスプーンとフォークは貴族や金持ち用、三徳包丁。煎茶と紅茶。これらは大評判で貴族の間でブームになっている。
それと、大砲。上級品の刀。これに関しては今回パスだ。ワイングラス。ウイスキーは船で飲むためのものらしい。今回、銀のフォーク、ナイフ、スプーンの三点セットで職人が模様を掘った工芸品を提案した。それと商談中にティーカップ&ソーサーと銀スプーン付きを五セットとティーポット(五杯用)、シュガーポットを紹介し、紅茶を入れて飲んでもらった。
「これは売れる!」とアウミールが立ち上がる。そこで一言、日本のお茶には数量の限度があり、いずれ希望量を提供できないことを伝えた。そこで、
「温暖で広いインドで茶栽培と紅茶工場をやったらどうだろうか。十年位で一大産業になりますよ。紅茶の作り方と育て方を教えますよ、有料で!」と提案した。
ちなみに、17世紀半ばにカトリックのお偉方が紅茶中毒(個人的見解)になっているらしいが、約百年早く「贅沢」「浪費」として道徳的に批判されることになるだろう。
最後に、武野新八郎が西洋の甲冑と武器について通訳してもらいながら会話して、アウミールが、
「甲冑は別だが、直道の武器の方が性能は良いよ。」
「えっ!」とこちらを見る。「他言無用で!」と締める。
後日、武野新八郎に「西洋甲冑に興味あるんですか?」と聞くと、
「見世物としては……」インパクト狙いか。
「簡単なものは作れますよ!どうします?ばらして、鍛冶屋に部品を模倣して武具屋さんに組み立ててもらえば……」と言うと、
「是非、お願い致します。」まあ、西洋甲冑も機能的にできているから、良い点あるが、近代兵器の前では役に立たない。一か月後の話になるが、西洋甲冑二組を新八郎に届けると、大変喜び勇んでやってきた。
「短期間での制作ありがとうございました。ところで、装着の仕方が分からないのですが?」と言われ、「中に説明文を入れていましたが?」
「「読みましたが……よく分からなくて……」」
「「分かりました……」」
警備兵をモデルにして、装着した。完成して、「儂も欲しいな……」と氏綱が後ろから声がかかりギョッとした。信長かよ……。新八郎は分からないことが解決したようで何よりです。その後、氏綱には目立つやつを作り届けた。
それと新八郎は紅茶や茶器に興味を持ったみたいで、堺に伝えたいと言った。今後の茶道の未来は……と考え、考えるのをやめた。
数日後、用紙に書かれた注文や契約についての覚書を確認して、アウミールに渡した。支払いを銀や銅ではなく金や宝石でも良いかと尋ねられ、金は良いが宝石は需要がない。多少はあっても良い程度だ。
「喜望峰の先に、現代で言うキンバリー鉱山があるはずだ。」と言って簡単な地図と説明文を書いて渡した。それと、インドのオリッサ州ジャジプール地区のスキンダにクロム鉄鉱がある。もし運よく辿り着いて掘り当てたら買うから、と言って地図を渡した。
数週間後、商品を搬入し、アウミール達はインドに向かい出航した。武野新八郎は武器が気になる様子で、火縄銃のライフリングされた物を見せた。まだ火縄銃伝来はあと十八年後だ。これは外に販売する商品として、作り始めた旧作であり、新たな商品だ。伝来品より少し軽く、ストック付きで安定して構えることができる。耳栓をして眼鏡をかけ、射撃場で撃ってみせた。武野新八郎へのプレゼンは成功だろう。
今後、鍛冶屋の量産品価格が八貫五百文で、五十から六十万くらいの値段になるから、初めからその値段で売り、火薬で儲けるのが一番だろう。消耗品は儲かる。武野新八郎は紙も欲しがっていたな~。あまり売りたくないけどね~!紙座ともめたくないしな。
幼稚で語彙力が乏しいことは自覚しておりますので、
誤字のご指摘は大歓迎です!
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