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戦国鍛冶屋のスローライフ!?  作者: 山田村


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第14話 永正2年(1505)11月、嫁


この作品は歴史的な史実とは別次元の話ですので、

全て私の妄想・非常識・変態の展開ですが今後ともよろしくお願いいたします。


 


 嫁が来るので増築する事にした。リビングと洋間と和室の3室を考えている。


 松田屋という蔵元の娘で名前は芳さん17歳だ。松田屋女主人、春の娘で早雲さんが後ろ盾となっている。商人なので北条家の中に入っていない。早雲さんが、「後日、合わせたい者」とは、芳さんではなく、春さんの事だった。


 午前の仕事を終え、昼休憩をしてリビングと洋間の基礎工事を半月かけて完成させた。鉄筋コンクリート仕上げの土間コンと基礎を原料集めから制作込みで半月かなりハイスピードだ。相模屋の八十八さん含めて構造の図面や材料の調達を依頼し、力仕事もある為、相模屋関連の人夫4名と村長の子供3人で作業をはじめ本日に至るわけだ。因みに夕さんは自宅から通いで今後も家で仕事を継続する。


 明日から母屋の建設だ。大工経験者2名が図面を元に大まかな刻みを入れログハウスの丸太を作っている。完成まであと半月はかかるだろう。


 後は屋根の部分というところで、早雲さんと氏綱さんが見学にきた、洋風のしっかりとした建物が早く簡単に組み立てるので驚愕していた。今回の目玉はコンクリートとガラス窓だ。建具の中のガラスと、コンクリートの利便性に驚愕していた。質問攻めだろうな!


「婿殿、このコンクリートとはどの位の強度が有るのか?そして、このガラスは何からできているのか?……見通し良さそうだな!」その問に、ガラスは伊豆珪石鉱山から仕入れソーダ灰と石灰石で簡単につくれる。伊豆が北条の領地で良かった。


 簡単な図面で河川や建物に有効な事を、プレゼンして、ガラスは窓以外も瓶や皿や湯呑など販売すれば価値のある商品になる事を説明した。北条の管理下で専門の工業地区つくり生産する事で、ドル箱になる事を説明した。早雲さんは人と金は出すから好きな事しろ。と言って帰っていった。


 完成したログハウスを早雲さんと氏綱さんと内覧して、椅子やテーブル、洋室のベッドなど物珍しそうに見て回り、同じ物を城に作りたいと氏綱さん言われ日本庭園に合う和風ログハウスを提案しておいた。家の特徴の寒さ対策がしっかりしている為、氏綱さんが早雲さん用にほしいらしい。親孝行な事だ!


 テーブルの上にはハンバーグをパンでサンドした物や鳥のから揚げや燻製した鳥の肉食品と山葡萄のワインと酒粕を蒸溜した焼酎、ワインは若い為、飲みやすく加工した。


 ガラスの皿やグラスも用意した。そして銀のホークやスプーンとナイフ等の贈答品の試作品。それぞれの説明をし、早雲さんと氏綱さん感想を聞いて今後の方向を話し合い、後日、相模屋と具体的なところを詰める事でその日は終了した。


 数日後の吉日、嫁が来た。嫁入り道具を和室に置いて松田屋の春さんを含めて数人と村長家族と源三さんと源太郎さん親子で簡単な式を挙げて宴会だ。酒はろ過した清酒を沢山持参してくれた。こちらは、ワインと焼酎を提供した。和食を中心に肉料理やパンやお菓子も沢山作り来賓をもてなした。


 泊まれる準備もしていたが、暗くなる前に戻るらしい。


 嫁の芳さんと軽く会話を交わし、「年上だけど可愛がって下さい。」と、しおらしいこと言う美しい女性だ。

「こちらこそよろしく、お互い楽しく暮らしていこう!」と言って沈黙した。


 春さんが「娘を、よろしくお願いいたします。・・・ところで、あの酒何ですか?」と、


「気に入りましたか?趣味に作った酒です。赤いのは山葡萄の酒でワインといいます。酒精の強いのは酒粕で作った焼酎といいます。本当は焼酎を後数回蒸溜して酒精の強い消毒液として怪我の手当にする目的なんですが、今回くらいだと飲酒しても問題ありません。」と言うと、少し考えて「その様な用途もあるのですね!」と


「母様、今日は・・・・・・」と娘に言われ「そうでしたね!」軽くお辞儀をして村長の所に向かった。源三さんと源太郎さん酒好き親子は焼酎と肉にハマっている。上機嫌で焼酎の良さや燻製肉のおいしさを語っていた。鳥とか猪や鹿を狩ってくるかも?



 昨日は遅くまで飲んで、朝から芳と家の事を教えながら片付けをし、本来の生活へ戻る。今日は、仕事お休みだ。芳は夜まで宴会での気疲れや移動での疲れで、低い肘掛け付き椅子でゆったりと窓ガラスの向こうの景色をみていた。


 カマドで昼のおやつパンケーキを作り、濃い煎茶と一緒に芳の前へ、

「どうぞ、美味しいよ!」蜂蜜をパンケーキにかける。

「・ん!・・・」


 気に入ってくれたようだ。ホークであっという間に食べてしまった。煎茶を飲んで、

「直道様、これは?」


 パンケーキと煎茶の説明をして、元気になった芳とたわいもない話をして昼をまったり過ごした。数時間後に夕がやってきて何か仕事は無いかと言ってきたので、

「芳と話をして、日常の事を教えてくれ。」

 と伝え二人は女子トークを開始した。仲良くやってくれれば家は円満に回転していくはずだ!



誤字報告!大歓迎です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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