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戦国鍛冶屋のスローライフ!?  作者: 山田村


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第十話 永正二年、注文



この作品は、歴史的な史実とは別次元の物語です。

妄想的で非常識、そして変態的な展開ではありますが、

今後ともよろしくお願いいたします。






 高級品二本と上級品十本。注文を受けて、京への旅は流れてしまった。


 工房と材料さえあれば数日でできるものだが、あまり簡単にできてしまうと、いずれ先行きが暗い未来を想定してしまう。朝孝(卜伝)は一部始終を目撃していたため、気の毒そうに俺を見ていた。何かあれば相模屋さんに連絡してもらうことで、朝孝(卜伝)たちとは別行動になった。落ち着いたら京に行くこと、そして俺の代わりに相模屋さんで京担当の二名が同行することになった。


 又平さんには、実家に小田原で仕事があり、しばらくここにいることを伝えてもらうようお願いした。鍛冶場ができるまでの数週間、自由な時間を得たからには、実家ではできない美味しいものを食べてゆったりとした暮らしを楽しみたい。生まれてから数度しか食べられなかった肉を食らいたい。


 肉だ! 肉!


 又平さんは北条家の諜報員だし、荒事をする仲間もいるだろう。ここは一つお願いして、鳥や猪を捕らえてもらい、焼いて食べたい。


 村長の友蔵さんに聞くと、「村で年数回は狩りしますから! 今月やりますよ!」とのこと。この村では猟師はいないが、隣の源三さんが農家と兼業しているらしい。


 村長と源三さんに監視されている状態だが、まあ~よそ者ですから。発想を逆転させれば、守ってもらっていると思えば気が楽だ。


 鍛冶場が完成する前に、指定した材料が届いていた。小屋の、足りない材木の搬入に数日を要し、皆の制作協力も得て、十日で完成した。早速、刀を作る準備をして、高級品三割ほど仕事をし、鍋や包丁、生活用品を作り、友蔵さんと源三さんのもとへ挨拶がてら贈り物をした。


 三徳包丁はどこでも好評だ。特に今回は材質を特殊な配合の金属に加工したので、この時代の鉄より硬い材質で包丁を作ってみた。


 朝、ご飯の準備のためにカマドのところへ移動すると、村長の奥さん(タミさん)が食事の誘いに来てくれた。「男一人だと食事大変でしょ! もし良かったら一緒に食べませんか!」


 自分で作るのは苦ではないが、せっかく声をかけてくれたので、その好意を無にしないため、近隣交流を兼ねて村長宅へ向かった。世間話をしながら、食材の仕入れ先のことや、新しく作る鍋のことなどを話しながらタミさんの家に向かった。


「今度、美味しいおかずを作って持って行きます」と言うと、「どんな料理作るの?」と質問され、


「最近食べていないけど肉料理とか卵料理や滋養に良いものが得意です。あと鰻は又平さんが絶賛してましたよ」と言うと、「平さんが~うなぎねー」


 少しゾッとしていた。この時代は進んで肉は食べないし、鰻も評判が悪い。


 村長宅で、家族の皆さんに挨拶をして食事をいただいた。友蔵さんとタミさん夫婦に、長女の夕(十三歳)さん、長男の亥助(十歳)君、次男の安蔵(七歳)君の五人家族だ。


 友蔵さんから「この三徳包丁は材質も形状も変わっていますなあ~」と聞かれ、説明した。「これは、刀を模倣し料理しやすい大きさに加工しています。材質は特殊に配合した鉄で、刀にも使いますよ! 材料はどこにでもあるもので高いものではないですよ」


 と説明した。それから、実家でも一人で食事をすることは無かったし、味気ないので、これから食事をお願いした。月の食費を払うことで契約した。


 朝の作業は刀の加工を一時間ほどして、包丁や鍋、鍬や鎌など数点作り、午後から西洋弓を少し作業した。滑車付きの弓、いわゆるコンパウンドボウを制作中だ!


 鳥や兎、鹿、猪など、飛び道具が必要と思い、食事のためのコンパウンドボウだ!


 ダラダラと作業をしていたが、相模屋を通じて上級品十本を納品した。高級品はもったいぶって、まだ納品しないつもりだ。




幼稚で語彙力が乏しいことは自覚しておりますので、

誤字のご指摘は大歓迎です!

最後までお読みいただき、ありがとうございます



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