第1話 ラノベ中毒の胎児
この作品は、歴史的な史実とは別次元の物語です。
妄想的で非常識、そして変態的な展開ではありますが、
今後ともよろしくお願いいたします。
第1話 ラノベ中毒の胎児
「小川、ミーティングかねて、終わったら行かないか!」
矢部主任が酒飲みサインをして今夜の予定が決定した。
仕事はなし!ほぼ趣味のミーティング(定例会)だ。
主任はミリオタ歴三十年の筋金入りだ。
俺は陸自からの転職で中堅商社に中途採用、
主任からすれば良い教材だ。
外部のガチ勢を含め二十一時解散。
二十二時帰宅、妻と『今日の私』を聞いて子供の寝顔を見て二十三時就寝……
定時の五時起床「ん!!……おはよう……? 声出ない? 目も見えない?」
コンマ数秒で状態異常に激しく動揺する!……
……低い高周波音が段々高く聞こえて日本語らしい言葉が聞こえてきた。
「小川直道…… ラノベ中毒の貴方なら今の状態わかりますね~!
そうです!転生者に当選しましたぁ~ぁ~ぁ~……
……よくあるノリノリの管理人! 口調で話してみました……!
冗談はさて置き、一万年に一回の確率で貴方の生命にクイッと干渉してしまいました。
一定数の確率でこの様なミスは必ず発生します。
この星のレベルでは誤差範囲で些末なことですが、
銀河規模で考えてもナノ以下の存在でも感情は存在する、
納得……しないでしょう。
選択と提案します。
『人として暮らし死ぬ』か『消滅』どちらか選択してください!!!」
「ケッ!俺はミジンコ以下の感情かよ……」
と、やさぐれてから意識を《人として暮らし死ぬ》を想像した……
「わ か り ま し た……いいロケーションを設定しました。
詳しいことは夢の中で説明します。
……ではよい人生を…… ・ ・ ・ 」
今、俺は多分!胎児だ。
管理官、彼は?男か女とかは分からないが、
俺は勝手に彼とした。
管理官曰く、生活に困らない様にデータをインストールするらしい。
脳が形成され三百日目が良いタイミングらしい。
データが入る度に意識が飛んで眠って意識が戻るの繰り返しだ。
娘のことや妻のことを思い浮かべたり、
防大の時の厳しい訓練の思い出や、
高校の彼女を思い出したり、
中学の部活での先輩のしごきや、
子供の頃のおもらしして恥ずかしい思い出。
生まれてから、自宅に行って年老いた妻、
あるいは老女の娘、
待てよ、意外と年が近いかも知れない、
もしいい感じになったら困るな~とか妄想する。
何となく外の音が聞こえるような気がするが不明だ。
なんか大変なことが起こりそうだ。
今から……生まれるんだよなあ~……
大丈夫かよ~……
なんかやばい……
痛い……
苦しい……
だめ……死ぬ……
幼稚で語彙力が乏しいことは自覚しておりますので、
誤字のご指摘は大歓迎です!
最後までお読みいただき、ありがとうございます




