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BLADE of MIND   作者: 望瑠☆&遊燈♪
7/9

7・来ないで

またまた奇妙な会話・・・。

「ねえ。泣いてないで話してよ。」

(・・・。?誰?)

「話してよ。ね?」

(・・・。何を??)

「早く さぁー」

(・・・。やめて。喋らないで。口を開けないで。)

「ちゃんと ね?」

(・・・。やめて。嫌だ。その声。)

「ねえ?君の」

(・・・。やめて。嫌い。あなた、誰?)

「君の●●●●●の話を。」

(・・・。何何何???)

「君が一番知ってるよね。」

(・・・。やめてヤメテヤメテ)

「さあ。言ってごらん?君の お 姉 ち ゃ ん の話を」



「------ッはァああああ!」

怖い夢を見た。自分は動けなくて、頭上から声がする夢。

頭上じゃなかったかもしれない。体の中からした気もする。

あの声は誰のモノだったのか。どこかで聞いたことのある声。澄んでいるのに。綺麗な声なのに。

私は嫌いなあの声。誰かの声。誰かの喉。


誰?


思い出したくもない。けど思い出さないといけない。

お姉ちゃんが関わってる気がする。

勘だよ?勘だけど。危ないって言ってる。(ユリ)が。胸の上の、ペンダント(スギライト)が濃く、怪しい光を放って、優里の双眼に映る。

ふいに、音も立てず一人の青年が入ってくる。

「!?」

「優里さん。起きたんですか?すみません。イキナリ倒れられたんで吃驚しました。」

見てるだけでこっちも笑顔になるような笑顔で笑う好青年を前に、優里はたじろぐ。

(・・・。誰?嫌い。嫌い。)

涙目になりながらも目の前の青年を睨む。

「・・・?あれ?僕、自己紹介しましたよね?」

一歩近づいてくる。


ッブンッ!!!


反射で枕を投げつけた。そんな病がちな幼女の枕投げがヒットするまでもなく。

「僕が嫌いですか?」

また一歩縮まる距離。

綺麗に整頓されている身近に投げるものがなく、落ち着くしかない優里。

(・・・。あ。)

気が落ちる前に思い出す。

(・・・。名前・・・



・・・レイジョウヤスミ)


 

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