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BLADE of MIND   作者: 望瑠☆&遊燈♪
3/9

3・探す

ここでちょっとナンシーとミューラが出てきます

「うわッ・・・・。」

僕は紀霧学園の2階、ローカにいる。

まずは事務室に寄って入るのが普通だろうが、事務室がどこにあるかが判らなくて迷っているのだ。

そのうち、”事務室なんてどーでもいいか”と思ってしまった主人公なのである。

(・・・。これじゃあ榎香に言われた”フホーシンニュー者”ってやつになってしまう・・・)

なんとしても見つからないように動かなきゃと考えている弥澄。

フッ

「Σぬぁああああ!???」

イキナリ背後から耳に掛けられた暖かい息に驚く。

「んふ。いい反応。やほー不法侵入者さん♪」

自分より背の高い弥澄の耳に息を吹きかけるために椅子を持ってきていた榎香。

早速一番会いたくない人に出会ってしまった。

「ふふ。なにしてんの??こんなとこで」

可愛く小首を傾げて聞く榎香。

「君こそ何してるのですか?」

聞き返す。

「なになに~??気になっちゃう感じですか~んふ♪」

「・・・あ~いいです。では失礼します。」

方向を変え、無視する感じで歩き出す僕。

「ちょ、ちょっと~ここで不法侵入者を見過ごす分けないでしょ??ふふ、このアタシが♪あっちょちょっと!止まれ!!不法侵入!!」

うるさい。黙れ。こっちだってやりたくて不法侵入してるんじゃない!

「・・・・。Come。Come to my origin。」

後ろで声が聞こえる。

私の起源に来いだと・・・?起源って何だ・・・・?

ぐるんと景色が変わった気がした。-否、変わった。

進んでる。自分の足で。榎香の元に。

(・・・。どうして?行くな行くなよ俺ェェェェ!???)

自分の意思通り動かない足。榎香の前に来て

「stop」

榎香の言葉により止まる。

「!???」

「何で止まるか不思議でしょ?んふ。そんな顔してる」

当たり前だ。なんでお前の思い通りに動いて自分の意思に動かないんだ。

「あれ?契約者って言わなかったっけ?朝。」

朝・・・・?

(・・・あの英単語かっ!)

「んふふ。もう君はうちのもの。うちの意思で動いてもらうんだから。」

いたずらっぽく笑う榎香。

(・・・。っていうかいたずらの域を超えてるだろ!)

「どうしたら僕は自由になれる・・・?」

くるくる回る榎香に問う。

「ん?どうしたら?んふ。originを変えないうちは無理。んふふ。あら失言、言い過ぎた。まあいいわそう簡単には変えられないからね。」

origin・・・原点を変える??その原点は何処に・・・?

「ちょ、原点はどこに・・・?」

「んふふ♪これ以上はもう教えない~」

じゃあねと手を振り、何処かに消える榎香。

現実では”ありえないこと”がありえると弥澄は信じている。

現に今回の他にも”ありえないこと”を経験してきた。

まだ弥澄がナンシーやミューラと共に日本外に居たころの話だ。


「坊ッ。ナンシーのとこへ突っ走れッ。」

ミューラには坊と呼ばれていた。ミューラに言われた通りにナンシーのもとへ走る。

ナンシーは赤いボロボロのスポーツカーのトランクを開けて待っていた。

僕は其処に飛び込む。入ったとたんに走り出した。時速130㌔を越すなかでトランクから助席に移る。

手を離したら風圧に吹っ飛ばされて地面に打ち付けられる。命がけで移ったとたんに銃で後ろから付いて来るシツコイ敵をぶっ飛ばす。

「ヤスミ、穢獣(アレ)はあと何匹だ!???」

”アレ”とは今僕たちが戦ってる敵のこと。

元人間や元動物などの霊が取り付いて獣と化したいろいろな物。

「ざっと10!!」

「撃ち切れるか!?」

「撃ち切る!!」

ズバンッズバンッ

撃って撃って撃って。

一発で死ぬようなやつらじゃないけど、とりあえず振り切るために撃つ。

暫くたって、一匹もいなくなった。

モゾモゾと道路の脇の影から子猫が出てきた。

「にゃああああ。」

ナンシーの元へ駆け寄ってくる。

「あらら。こんなトコに子猫が」

抱き上げようとした時

「危なッ!ナンシー」

ズバンッ

僕が子猫を銃で撃つ。

吹き飛ぶ子猫。普通の子猫なら死んでいるほどの重症だ。

しかしその子猫は立ち上がり、眼を赤く光らせる。

戦闘体制だ。

こっちも銃を構え対応する。

ドカァァァァァァァァアアアアアアッ

いきなりの爆風で視界がゼロになる。

「うひゃああああ。すまねえ。大丈夫かナンシー、坊ッ」

後から来たミューラの仕業だった。自前のダイナマイトを使い、見事に景色ごと吹っ飛ばした。

「ミューラ!!生きてたの?死んどけばよかったのに。」

生還した彼に冷たいナンシー。

「ナンシー?俺と生きて会えてうれしすぎて、やきもt ぐわあああああ」

「死ね死ね死ね~!!!」

いつの間にかナンシーはミューラのうえに立ち、パンプスでぐりぐり踏みつけている。

「痛いって背中に穴がああああ!!!」

そんな2人を眺めながら、そろそろ行かないとこの惨状に警察が怒鳴りに来ることを告げる。

ナンシーと僕はスポーツカーで、ミューラは走って、いつものところに帰っていく。

この2人の出会いは知らないけど、僕を育ててくれた2人。

穢獣は普通の人には見えない。だからさっきのナンシーのように騙されてしまう。

僕にはそれが見える”穢蒼霊眼(デスティングェシュト)という特異な眼を持っている。

そのために2人に使われてるだけと言われても否定はできない。

5年程前のことだった。









なんかいろいろでてきました・・・。

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