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BLADE of MIND   作者: 望瑠☆&遊燈♪
1/9

1・始まりの火

はじめまして。遊燈と申します。

駄文申し訳ないですが、どうぞご覧ください。

漆黒の闇を今日も走りぬく

彼らは今日も生きていく   仲間というものと一緒に


令乗弥澄(レイジョウヤスミ)彼もその一人だ。

物心ついた頃からすでに闇の中にいた。母親も父親も知らない。大人に触れた記憶もない。

当時10歳程離れていたナンシーという少女とまたその相方(パートナー)のミューラによって今に至るのである。

そして今、彼は此処(にほん)にいる。─紀霧学園高等部に・・・。



美杉優夜(ミスギユウヤ)は桜の散り始めた歩道を一歩一歩歩いていた。

♪春の~小川の~流れの~

なんともいえぬメロディが彼女のバックから流れてくる。

(・・・。微妙な音楽よね・・・。)

携帯を取り出しながら思う。直そうにも彼女には機械音痴といううれしくない才能を持っているので直せない。それに今の彼女にはそんな普通の女子高生のような余裕はない。

この時間が一番余裕のある時間といってもまちがいではないのだ。

忙しいのは嫌いではないが、たまには普通の女子高生の生活もしてみたいものだ。

そんな彼女はさっききたメールを見て微笑む。

(・・・。ユリ、元気になったのね。)

携帯の画面に映っているのは、優夜の妹であり、たった1人の家族である。

周りから見ると携帯いじって微笑む女子高生といえば恋愛関係などだと思うだろう。

しばらく歩いているとまだ5回とくぐっていない校門が見えてくる。

”紀霧学園高等部”

彼女の高校である。

キャーキャーキャー

(・・・。なんかさわがしい・・・。なにかしら)

校門の周りで同じ高校の女子たちが騒いでる。

「ねェねェ~。あなたどこから来たのォ??」

「なんかチョーイケメンなんですけどォ~いくつゥ~?」

「oh?I have business・・・・。」

「????何言ってんのォ~英語~?無理無理~。」

(・・・。それは・・・。)

「なんの用事です?」

「!?英語わかるんですか?あなた。」

「なんだァ~日本語しゃべれるじゃ~ん。っていうか美杉さん英語できるんだァ~」

「すみません。さっきのはくせで・・・。」

「え?まさか帰国子女?カッコイぃ~」

「あ・・・ははは。で、ちょっとあなたっ・・・?」

(・・・。面倒くさいかも。)

「あれ?いない・・・。」

優夜はその場を去っていた。




「ねェねェ~君ィ?」


僕はとある事情を持って、その事情を話す理由のある少女の存在(いる)学校へ来ていた。

「oh?I have business・・・・。」

「「「???」」」

(・・・。あ、やっちゃった・・・。)

いままで英語を共通語としている地方で生きていた弥澄は英語で言ってしまった。

「なんの用事です?」

!!?

凛とした通る声が聞こえた。

いきなり自分が発言した英語へ返事が返ってきた。

声がしたほうへ振り返る。そこには真っ黒でストレートヘアーを持った女の子。

「英語わかるんですか?あなた。」

僕は思わず少女に問う。

しかし声は周りの少女に遮られ、少女には届かなかった。

日本に馴れていなくて、片言な僕の日本語をからかわずに聞いてくれる自分を取り囲んでいる彼女たちが質問してくれることがうれしくて1つ1つ返しているうちに、少女は姿を消してしまった。

(・・・。どこにいったんですかね・・・。)

当たり前に少女は校舎へ向ったのだが、弥澄はそんなこと知らない。

キンコーンカンコーン

一般的な鐘の音が校内の時計台から聞こえる。

「「「Σ!!??やばい。」」」

周りの少女達が皆同じ反応をして校舎に走っていく。

「じゃあねェ~また今度ォ~」

手を振って皆消えていく。-----------------否。1人の例外者が

「ふ~ん。君、令乗弥澄ってんだ~。17才かァ~うん。いいね。」

背後の草むらから突然声が。

「何を・・・?」

草むらを掻き分け見ると1人の少女。

「どうも~。パスポート見せてもらったよ。」

彼女はひらひらパスポートを振る。

「なんでアナタが僕のパスポートを?返しなさい」

「ふふ♪」

にこっと笑い後に1つ飛ぶ彼女。

「訴えますよ?」

「あれ~?君がそんなこと言える立場・・・?この不法侵入者」

「う・・・。」

彼女は後ろではなく今度は前に2つほど飛び、僕に顔をズイッと近づける。

「んふ。ねぇ君。うちは学校(きぎり)の娘なんだけど~。返して欲しければちゃんと言って。そしたら不法侵入も見逃してあげる。」

(・・・。仕方ない・・・。)

「すみません。返してください。」

頭まで下げてみる。なんだこれ?意味わかんね。

「ふふ。いいよ。はい。」

結構簡単に返された。

「うふ。うちの名は紀霧榎香(きぎりかか)。宜しくね。」

「?ああ。」

するといきなり抱きつかれる。

「!!?」

背中に手を回されたところで

「・・・。pledge・・・。」

そうつぶやかれた。

「・・・。pledge・・・契約??なんのだ?」

僕は”契約”の意味がわからず榎香に問いただそうとした。

が、既に榎香はいなかった。

(・・・。なんかここには行動の速いヤツばっかいるな・・・。)

チャイム後で急いで校舎に戻ったとかなら判るが、そんな慌てるようなヤツじゃなかった。と思う。

「はて。契約とは・・・?まぁいいか、とりあえず約束を果たそう。」

弥澄は紀霧学園の校舎を見上げ、1歩進めた。



これから始まるです~

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