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プロローグ

――

大学に通い2年目の春。ごくごく普通の青年、

榊宗則さかきむねのりこと俺は、夢のような体験をしていた。


「のりくん、初めまして。あなたが好きです。」


それは、告白を受けるというなんとも気分の良い内容だった。

いきなりのことで驚いたのはもちろん、何故か相手の顔ははっきりとしなかったが、耳に響くその声は初対面のはずなのに、どこか懐かしさを感じた。


しかし、自分で言うのも悲しくなるが、俺は一目惚れされるような容姿はしていないと思う。


なのにも関わらず、この子は初対面の俺に好きだとそう言ったのだ。実にありがたいことなのだが、さすがの俺も初対面の女の子と付き合えるかと言われたら、素直にYesと言えないのが本音だった。


ここは申し訳ないけど断ろうと俺は口を開く。


「気持ちはありがたいけど━━━」


この続きの言葉は、女の子の顔が見慣れた天井に変わったことによって、口から出ることはなかった。


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