コント『普通の結婚式に出席してたと思ったら隣の女がとんでもないスピーチを始めた』
「ゲラゲラコンテスト4」応募作品です。
結婚披露宴に参加したボケ(スピーチ役)とツッコミ(新郎の男性友人)のお話です。
ボケ「どうもー。ただいまご紹介に預かりました新婦の友人で伊藤花子と申します」
ツッコミ「あ、隣の席の人スピーチだ」
ボケ「私は今から10年前。和美さんが16歳の頃、朝パンをくわえ『遅刻、遅刻ぅ〜』と走っていてトラックにはねられたところを見ていた通行人です」
ツッコミ「他人じゃない!?」
ボケ「(新婦に向かって手を振りながら)和美♡あの時以来だね♡」
ツッコミ「完全他人じゃない!?」
ボケ「そんな和美さん……うん。いつも通り和ちゃんて呼ぶね?」
ツッコミ「完全他人が図々しいな」
ボケ「和ちゃんは3っつのころ、落ちていたハトを拾って動物病院に駆け込むような賢くて優しい女の子でした」
ツッコミ「へえ〜……3歳で」
ボケ「動物病院でお医者さんに見てもらい、支払いを求められたので『みっちゅなのにおかねなんかもってるわけないっちょ。しゅっせばらいでおねがいちます』と言える賢さもありました。あれ、払ったんだろーな? 和美よ。借りパクだめだぞ」
ツッコミ「ええー……」
ボケ「なーんて。和ちゃんのこと何にも知らないし作り話です♡」
ツッコミ「作り話なの!? え? なんで新郎新婦爆笑してるの!?」
ボケ「さらにこちらの太田さんの旦那さんと5年不倫してました。和美♡ ちゃんと返したのか? 借りパクはダメだそ」
ツッコミ「ええーっ。変な作り話止めなよ!!」
ボケ「こっちは本当です」
ツッコミ「本当なの!?」
ボケ「和ちんのこと何にも知らないので興信所に調べてもらいました♡」
ツッコミ「本当なんじゃん!! やばいよ! え? 太田さん爆笑!?」
(会場から拍手がわきおこる。新郎が新婦を「こいつぅ〜」と言いながらヒジでつつく)
ツッコミ「…………。あれ? もしかしてここ異世界なの? 和美トラックにはねられてるし」
ボケ「和ちゃん。結婚生活に必要な三種の神器について伝えたいと思います」
ツッコミ「あー。乾燥機付き洗濯機と自動掃除機と食洗機ってやつね」
ボケ「ドラゴンとビキニアーマーと魔法石です♡」
ツッコミ「やっぱ異世界じゃん!! 何か知らないけど、異世界の結婚式に紛れ込んでんじゃん! 俺ヤバイじゃん!!」
ボケ「ビキニアーマーは防御力0以下なので夜旦那さんの前だけで披露してください♡」
ツッコミ「下ネタ止めろ〜〜〜〜〜〜〜〜」
(会場から「そうだぞー」「がんばれー」の声)
ツッコミ「……待てよ? 異世界ではこの下ネタOKなの?」
ボケ「ドラゴンはドラゴンの群れからもう10年借りてるのでそろそろ返してあげてください♡」
ツッコミ「和美!! 人さらいだろそれ! いや、ドラゴンだから『ドラゴンさらい』だろ!」
ボケ「借りパクはダメだぞ♡」
ツッコミ「だめだぞー!! 返してやれよ! 人としてどうなんだよ!」
ボケ「さらにこいつも(と突然ツッコミの腕を握ってあげる)トラックにはねられた時に持ってきちゃったけど元の世界に返してあげてください」
ツッコミ「はっ! そういえば10年前からの記憶がない!」
ボケ「借りパクはダメだぞ!」
ツッコミ「(泣きながら)和美ー! 頼むよー! 現実世界に返してくれよー!!」
ボケ「ちなみにお前はその時のトラック運転手だ」
ツッコミ「そう言われれば……運転していて女の子をはねた気がする!」
ボケ「そして私は和美をこの世界に召喚した神だ」
ツッコミ「そうか……だからトラックはねられたところから知っているのか」
ボケ「和美よ……。いや、こちらではカズーミ=ミストワルド。そろそろ元の世界に戻るが良い……」
ツッコミ「和美……ちゃん……一緒に帰ろう……」
ボケ「ちなみに旦那さんは借りパクっちゃえ♡本日はおめでとうございました♡」
ツッコミ「え!? まさかこれでめでたしめでたしなの!?」
ボケ「ただし。この世界のものは全て置いて帰れ。服もだ。全裸で帰るが良い」
ツッコミ「それは借りパクさせてやれよ!!」
ボケ「仕方ないビキニアーマーは許してやろう」
ツッコミ「もっとまともな格好で帰してあげて!?」
ボケ「お前もビキニアーマーだ。トラック運転手」
ツッコミ「いい加減にしろ!!」
二人「どーもー。ありがとうございましたー」
お読みいただきありがとうございました!
結婚祝いは★★★★★でお願いします♡
ビキニアーマーいる?
【他にもコント作品書いております。よろしければ『シリーズ』からご覧ください】