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このままじゃ、不味いわね
昼休み。
安達と川村は食事していた。
「横西先生と真鍋先生は来ないわね」と安達が言うと「ああ、そうだね」と川村は答えた。
その頃、高校近くの喫茶店に横西と真鍋はいた。
横西は「川村君に嫌いよ、と言いました」と言った。
真鍋は「そうか。じゃあ川村は諦めたかな」と言った。
横西は「安達さんは、どうなのよ」と聞いた。
「諦めるだろうよ」と真鍋は答えた。
「二人の仲が戻れば良いんだけど」と真鍋は言い、コーヒーを飲んだ。
横西はタバコを吸い「真鍋先生に奥さんと子供がいるって本当?」と聞いた。
「ああ、本当だ」と真鍋は答えた。
「じゃあ、このままじゃ、不味いわね」と横西は言った。
「うん、そうだね」と真鍋は言った。