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両者の思い
川村と別れて横西は複雑な思いだった。
横西は川村に好感を持っていたが、それは教師としてだった。
川村は家に帰り、部屋に入ると横西の事で頭が一杯だった。
横西の美貌と大人の女性の魅力。
それは安達には無いものだった。
スマホを見ると安達から着信があった。
しかし、川村は安達に電話する気にならなかった。
(もう安達とは別れたい)と思った。
安達とは惰性で付き合ってきたが恋愛感情は無かった。
その一方で横西の女性と大人の魅力に取り付かれてしまった。
横西に告白して後悔は無い。
素直な気持ちを伝えただけだ。
ベッドで寝ていても横西の事が気になる。
まるでブラックホールに入って行く感覚だった。