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恋愛スクエア  作者: 東武瑛
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新任教師

御池学園

3年A組

ざわめく教室

男子生徒の会話

「おい、今日から新入りのセンコーが二人来るそうだぜ」

「女のセンコーか?」

「女と男の二人だ」

「男のセンコーは興味ない。どんな女かなあ。楽しみだぜ」

ドアが空き、黒ぶちのメガネをかけた中年の男に従い、若い男女が入ってきた。

「皆、座れ。これから新しく赴任してきた先生を紹介する」

男子生徒が「教頭先生は、いなくて良いですよ」と言った。

「黙れ、石岡。では女の先生は横西さん。男の先生は真鍋さんだ」教頭が言うと二人の教師は会釈した。

「では、英語の時間なので横西先生、授業を始めて下さい。真鍋先生は世界史の先生なので後程」と教頭は言い、真鍋と教室を出た。

横西は「横西文恵と申します。皆様、よろしくお願い申し上げます」と改めて挨拶した。

「先生。結婚してるの?」と石岡は唐突に聞いた。

「やめてよ。そんな質問」と一人の女子生徒が言った。

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