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リリード博士の魔法生物図鑑  作者: ぬるぬるマン
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カゲムシ

【カゲムシ】

霊界 霊虫門 自然虫綱 カゲムシ目 カゲムシ科 カゲムシ属


〈体長〉

約5mm〜1cm


身体的特徴

鎧のような外殻で身を包んだ小型の昆虫。一見ダンゴムシやワラジムシのように見えなくもないが、よく見ると外殻に赤や青、緑などのラインが二本、頭から尻に掛けて伸びている。色は吸収した陽性魔力の属性によって変化すると考えられているが、現段階で詳しくはわかっていない。


〈食性〉

影に収束する陰性魔力を吸収する。カゲムシの体内にてカゲムシの保有する霊力と共鳴、活性化されて陽性魔力に反転する。陽性魔力は排泄(放出)された後、一部をカゲムシの外殻に吸収され、外殻の硬度を増していく。


〈生息・分布〉

石の裏や落ち葉の下等の陽の光が当たらない場所に生息してる。だが、湿度や温度の高低は関係なく、海辺から砂漠まで幅広く分布が確認されている。


〈繁殖〉

繁殖期になると一定範囲内に生息しているカゲムシが一箇所に集中し、集団で交尾をする。交尾から産卵、孵化までの約二週間は一箇所に留まり続け、敵性生物から集団で身を守る。この時期に外敵から攻撃を加えられると、外殻に蓄積した魔力を指向性を持たせた上で放出し、外敵に威嚇する。その威力は溜め込んだ魔力量に比例するため、放置すれば放置する程強力になっていく。だが、カゲムシは自ら他の生物を攻撃することが一切ないため、手を出さなければ全く無害な生物である。近年は人間どころか魔物でさえも、繁殖期のカゲムシには近寄らなくなったので、溜め込まれた真力がある放出される機会が少なくなり、より威力が高まっている。数年前に、一匹のカゲムシを捕獲し、繁殖期に針で刺激を与える実験を行った研究所があったが、その時の反撃で実験室が吹き飛んだというのは、我々の間では有名な話だ。この実験から、繁殖期のカゲムシが繁殖行動を行なっていなくても、外敵に反撃を行うことがわかった。


〈備考〉

以上の特性から、敵勢力の拠点に繁殖期のカゲムシを投げ込めば大打撃を与えられると考えたが、失敗した時がシャレにならなそうなのでやめた。

繁殖期のカゲムシの集団の周囲は、陽性の魔力が大量に発生しているため、魔力溜まりになり、魔法が歪められる。あの大量の陽性魔力を集められれば何かに使用できそうだが⋯⋯。

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