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異世界ダンジョン攻略記 ~幻想と冒険と色々な迷宮でファンタジーなRPG的世界で攻略する~  作者: 仮実谷 望
第四章

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61 火山の蜥蜴帝王

 21階層のレイムンゲルの塔は火山地帯だった。

 そのまま俺達は上を目指した。

 途中火蜥蜴たちが物凄く出てくる。

 俺は六連連続斬りで倒しまくる。

 そのままさらに進むと一回り大きい焔蜥蜴が現れた。

 そいつは火炎球を放ち、素早い動きで俺達を追い詰めてきた。

 マホはファイヤルボムが効かないと思ったのか氷魔法を使用した。

「フリーズボム!!」

 すると焔蜥蜴は凍りついた。

進むと焔蜥蜴亜種として、色が少し黒いやつらが俺に跳びかかる。

 俺は振り向きざまに斬りつけて、そのまま踊るように周りの焔蜥蜴亜種を斬り殺す。

 何度も遭遇するので、斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る……

 流石にめんどくさくなる。

 何かマホみたいに範囲魔法とか使えるといいのだが。

 剣での技でそういうことはできないだろうか?

 俺は一度決めたことは最後までやり遂げる。

 俺は実行に移す。

 

 剣に気を込めて、拡散する波動のように放たれるイメージをする。

 そして真空刃のように剣での気を飛ばすことをイメージ。

 俺は修行の成果でイメージトレーニングを意識していた。

 技とはイメージの体現化だと思われる。

 さてそれは至極迷宮に不思議なものなり。

 ならば実戦出来る達人はなおのこと聡明なり。

 俺はそんな名言を聞いた。

 いついかなる時も、新たな世界を作り出せ、と言っていたあの人は。

 俺は世界を変える――出来あがりばかりの一撃を放った。


 半円波動斬!!

 作りだされた半円状の斬撃の波動は拡散するように俺の眼の前の焔蜥蜴たちを切り裂いた。

 一気に8体ぐらい倒せた。

 出来たのか、俺も成長した方なのか。


「凄いな当潜!」

「流石当潜様です」

「やるね~当潜それ僕も欲しいよ今度教えてね」


 みんなから称賛の声が上がるが、俺は別に喜ばない。

 みんなをこのダンジョンから無事に出したときに俺は初めて喜べる。

 でもみんなに守られてばかりは嫌だが守ってばかりも嫌だ。

 みんなは仲間だ。

 俺が信用する初めて出来た仲間だ。

 だからみんなを俺は一緒に進みたいこの世界の果てまででも、一緒に強くなりたい。

 だから守ってばかりではなく、みんなも強くしたい。

 だから一緒に戦いたいから俺は……限界を超える。

 超越してしまえたい……人間としての限界を超えて、無敵の超人になる。

 

 先を進む。その後火山地帯は終わりを見せて、ボスのいる頂上まで来た。

 帝蜥蜴王がそこにいた。


 無限の刃を向けても倒せそうにないようなその姿形は絶大な魔物だった。

 その姿はまさに帝王を想起させる、出で立ちは二足歩行だが、悠然と巨体な姿で、体躯三メートルはある。

 赤い冠を被り、剣を二本持ち、こちらを睨んでいる。

「グルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 こいつは強そうだ。

 帝蜥蜴王は遅いが、並ではない重い足取りで近づいてくる。

 俺は目の前に立ち、みんなを守る。

 しかしミヤが俺が出ると同時に前に出た。


「ミヤ! 下がっていろ!」

「嫌だ! 当潜私にもお前を守らせろ。このまま守られてばかりではいくらなんでも不公平だ。だからお前を私は同じくらいに守らせてほしい」

「駄目だ。相手は今までに出会ったことのない強敵だ。そんなやつを相手にして、ミヤが傷つくところを見たくない。死なれたら俺は後悔しても後悔しきれないから俺より前に出るな」

「わかりました当潜。あなたの一歩前を意識して敵と応対します。だから一緒に戦わさせてほしいです」

「もちろんだミヤ」

 俺はミヤに言い聞かせるように言い放つ。

 すると後ろからマホが声をかける。


「私だって当潜様のサポートはいつでも行えますです! だから後衛はドンとこいです!」

「そうだなマホ頼むぞ。後ろは任せたからな!」


 リルも会話に参加する。

「僕もあんなデカ蜥蜴なんかブチ倒してやるからね。だから時々攻撃するよ。ちょっとばかし本気を出しちゃうからね」


 そして蜥蜴の帝王をみんなで倒すのであった。

 蜥蜴王の周りを囲む。

 そのまま俺は突撃して極大の気合剣を御見舞する。

 蜥蜴の帝王は剣で防ごうとするが、気合剣が蜥蜴の帝王の剣を破壊した。

 極大の気合を込めた一撃だからこれくらい当然の結果だ。

 そして折れた片側の剣を捨てて、もう一つの剣で斬りかかってきたが、ミヤが舞を踊るかのように月夜の美しい蒼月の姫のごとき、戦姫のごとき一撃で蜥蜴の帝王を転ばした。

 左足の付け根辺りを斬り伏せた。

 そのままもう一撃転んだ蜥蜴の帝王に腹を抉るように突き刺す。

 そのまま苦しむ蜥蜴帝王を尻目に、マホが動き出した。

 氷魔法を使用して片腕を剣を持っている剣ごと凍らせる。

 そしてそのままさらに風魔法を使用して切り裂いた。

 

 最後にリルが拳を思いっきり振り抜いて、かなりの強い一撃を与えた。

 またしても腹だ。

 蜥蜴の帝王は苦しみまくる。

 

 その後、俺が気合を込めた六連連続斬りを放ちまくり、ちょびちょびダメージを累積していく。

 

 蜥蜴帝王の最後が訪れた。

 そのまま崩れ落ちて、そのまま動かなくなった。

 終わったか、そして俺達は転移陣の上に乗り、上の階に行く。

 どうやらここは実質三十階だと同じらしい。

 火山地帯だけで二十一から三十階までと同じだった。

 そして31階層に到達した俺達の前にあったのは朽ちた城だった。

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