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俺たちは今破壊の長がいるダンジョンに入ったところだ。
なんでもこのダンジョンは五十階層もあるらしいだから準備は入念にした。
保存食料は沢山買い込んだ。
水もある。
それでいて傷薬も大量に買い込んどいた。
マホの回復魔法もあるがいつMEPが切れても良いように備えは大事だ。
なので貴重だがMEP回復薬も用意した。
ということで俺たちは早速休憩を取ることに。
なに最初から休憩を取ったら後が続かないだと?
そんなことはない断じてない。
「当潜様そこの乾パン取って下さいです~」
「おおいいぞ」
「ありがとうです~」
「私もそこの乾パンを少し貰おうか」
ミヤが欲しそうに言った。
だからやった。
「これもこれもうまいですね~」
リルが物凄い量の食糧を平らげようとする。
ちょいちょいちょいちょっと待ったー!
「リルさん食べすぎですよこれ以上は……」
「えっー!ダメなのー!トウセン様お願いします食べさせてー」
「ダメですこれ以上食べたら保存食料がいくつあってもたりませんから駄目なものは駄目です」
「ううっーイジワル」
とまあなんとかこうしてやめさせたがハーフドラゴンの食欲をなめていたわ。
とまあこんな具合に俺たちは迷宮を進むのだが。
あまり新しめなモンスターが出なかったので省略する。
そして半分の二十五階層に到達した。
どうやら中ボスがいるようだ。
「準備はいいかみんな」
「ああ」
「です」
「うん」
「じゃあ行くぞ!」
「「「「おー!」」」」
そして中ボス部屋の扉を開ける。
そこにはオーソドックスな牛の姿を象ったもちろんこれまたオーソドックスな魔物
「ミノタウロスか……」
ミノタウロスがいた。
「グルルルルルルルル……モー!!!」
「てっそこはモーなのかよ!」
俺はつい突っ込みを入れてしまう。
そして戦闘の火ぶたが切って下された。
まず俺は剣に気合を込める。
これがケンオーさんのとこで編み出した秘儀「気合剣」だ!
ようするに気合を込めると剣が強化される。
超能力スキル『物質超強化』には及ばないがなんとこの技MEPを消費しないのだ。
だから多用できるのだただし気を消費するので少し疲れる。
これでモンスターを一網打尽にする。
俺は一人突っ走る。
そしてあっさりミノタウロスに一撃を加える。
「モー!!!」
ミノタウロスは痛そうにする。
しかし直ぐに反撃してくるのであった。
「ならばこれでどう?」
ミヤが俺の後から続く。
「如月斬り!」
それは二撃の剣裁きだった。
左下から切り上げるとまた右下からも切り上げた。
つまるところ二回攻撃みたいなものなのか。
実際高速でそれを行うようだ。
そしてミノタウロスのHPが大分減ってきたので止めと行こうか。
「トウセン様!ここはわたしの出番ですね!」
えっちょっとまってマホはだめだドジ踏みそう。
「ファイヤルボム改!」
何が変わったのかわからんがなぜかその魔法は俺に向かって飛んできた。
「トウセン様避けないでください!」
「はい!?」
俺はマホを少しだが信じてみた。するとマホが放った炎魔法はカーブしたのだ。
そしてそのままカーブした炎魔法はミノタウロスに当たった。
虚をつかれたミノタウロスはびっくりしてた。
そしてそのまま最後の攻撃にはいることにした俺たちは。
ここで止めを掻っ攫っていく少女がいた。
「はあーーーーーーーーーーーーーー!竜撃拳!」
チュドーーーン!という騒音がしたと思ったらいつの間にか俺のはるか後方にいたリルがいない。
ミノタウロスがゆっくりと倒れていく目の前にその少女がいた。
そうだリルが倒したのだ。
もう後ちょっとだと思っていたがこうも簡単に倒されたら俺が形無しじゃないか……
まあいいか手間が省けた。
「リル凄いなやっぱり俺より強いな」
「剣士と拳士では強さの度合いが違いますよ」
「それもそうだな」
そして俺たちは先に進むのであった。
二十八階層目……レッドゴブリンが多めに出る。
気性が荒く、力が普通のゴブリンより強い。
だがたいしたことはなかった。
三十四階層目……ゴールドバブルスライムというレアな魔物が出る。
俺たちは早急に倒そうとするが逃げ足が速く逃げられた。
「惜しかったですねトウセン」
「惜しいことしました……」
「ぼくの拳が通じないだと!?」
そして三十八階層目は見たことないモンスターが出てきた。
鋳薔薇の形をした花?のような魔物だ。
なんだが不気味だ。
名前はイバランだとそのまますぎる。
そして鋳薔薇を伸ばしてくる。
俺は剣でたたき切ってやった。
そしてそのまま気合剣を使い。
止めをさす。
なおマホの炎魔法がよく効いた。
やはり植物には炎がよく効くようだ。
そして四十一階層目はブラッドナイトとかいう甲冑が現れた。
まさに血の騎士強そうだゴクリ。
確かにこいつは堅い。
かつ動きが素早い。
これは油断しているとやられそうだ。
それでも俺たちは四人だ一人じゃないから楽勝だった。
一度に複数だとやばいが相手は一体だからなんとかなりました。
そして四十五階層目はちょっとやばめなモンスターがでた。
死神のような格好をしている。
名前はデスキラーだ。
これはまさかあれですか即死呪文とか撃ってくるやつですか。
そのとおりだった。
「デス!」
「やばいみんな伏せろ!」
そんなことしてもどうなのかわかわんが俺たちは必死だった。
だが運のいいことに即死呪文は不発に終わったようだ。
そして意外と防御力はたいしたことないのか一撃でした。
「驚かすなよ……」
「こわかったです……」
「危ないところだった」
「大丈夫だったし」
そしてあっという間にボス部屋の前。
さあ行くか。
俺たちは扉を開ける。
そしてそこには驚くべき敵がいた。




