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目覚めの朝は早い。今は朝の七時だ。いつも通り洗顔をしてきて歯磨きをとっくに済ましている俺はもう一度寝なおすか考えていた。今日は町の案内所に行って次のダンジョンの情報を手に入れなければいけないからな。なのでもう起きて支度をしないといけないのだがネックはマホである。あいつはいつも寝過ごすから仕方ないのだ。よって目が覚めるまで待つしかない。俺はとりあえずミヤの居る部屋まで行った。今日の予定を立てに行く。
ミヤの部屋まで来た。ノックをする。
「はい、当潜ですか?今開けるからな……何か用かな」
「ちょっと今日の予定を立てようかなと思ってな」
「それなら入ってくれ話を聞こう」
そして俺たちはマホ抜きで今日の予定を立てることにした。と言っても大したことではないこの後町の案内所に行くということだけを伝えただけだ。後は回復アイテムなどの準備とかか。
そして話が終わったので俺たちは旅支度の準備をした。後はマホが起きるのを待つまでとなった。
現時刻八時半マホようやく起きたのかガサゴソと部屋から音がする。そして九時になってマホは部屋から出てきた。いつものことなので怒る気力も出ない。マホもうちょっと早く起きろよぐらいしか言えない俺がいる。
とにかく俺たちは町の案内所に行くことにした。
いつも通り係りの者が来るということで少し待つ。
そしてダンジョンのことについて詳しい人が来た。
「それで俺たちのレベルは20なんですけどいいダンジョンありませんかね?」
「レベル20か……それなら一度はじまりの町アザンヘイムに戻ったらどうですかそこから東に10キロメートルのところにクリエルと言う町があるわそこでは何かしらの情報が得れるかも知れないわ」
「そうですか……ではそこに行ってみます」
そうして俺たちはグリフェンの町を後にした。色々準備はした。そして今まで通った道を戻るルートで進んだ。そして長き道をモンスターたちを倒しながら進みやっとはじまりの町アザンヘイムに戻ってきた。
「ここも久しぶりだな……」
「なんでここってはじまりの町なのかな……」
「どうしてでしょう……」
「さあ地図でいうと真ん中らへんにあるからとかじゃないかな」
「そうかも知れませんね」
「そうなのかなです」
そんな当たり障りも無い会話をして俺たちはここから東に10キロメートルあるクリエルという町を目指すのであった。
まず道中のモンスターがやっかいだ出てくるモンスターのレベルが高い可能性もある。
俺たちは草原を歩いている。辺り一面草原だ。ここなら色々な種類のモンスターが出そうだ。そんなこと考えているとモンスターが現れた。
白魔カラスだ。真っ白な体をしているカラスだ。凶暴な目つきをしている。レベルはちょうど同じ20だ。これならなんとかなるか。俺は六連連続斬りを仕掛ける。ミヤは通常攻撃でマホは炎魔法だ。白いカラスは動きが敏捷だ。意外に速い。なのでマホの攻撃とミヤの攻撃が空振りになった。俺の攻撃はなんとか当てた。しかしまだ動くこの白魔カラスは。
なのでもう一度六連連続斬りを仕掛けることに。そして仕掛けられた六連連続斬りは確かに白魔カラスを仕留めた。先を進むことにした。
約3キロメートル行ったところにまたモンスターが現れた。毒コウモリだ。しかも集団である全部で六匹はいる。こいつらが一気に襲い掛かってきた。俺は六連連続斬りで毒コウモリを一体ずつ落とす作戦にでた。そして一体ずつ落とそうとするが動きが速いのである。
これではなかなか落とせない。しかたなくマホに役目を変わって貰う。マホの炎魔法ファイヤルボムは複数の敵でも効果範囲に収めたら複数体攻撃が当たるからである。毒コウモリが一か所に集中している瞬間を狙う。
そしてその時が来た。毒コウモリがほとんど一か所に集まったのだ。
「今だマホ!」
「はいです!ファイヤルボム!」
放たれた炎魔法ファイヤルボムは毒コウモリの集団を一気に退治した。
これで先に進める。
俺たちははじまりの町アザンヘイムから東に約6キロメートルのとこを歩いていた。
するとまたモンスターが現れた。今度はハイゴブリンレベル25だ。レベル25とは随分と高い奴が現れたもんだ。しかも二体もだ。ここは一閃斬りで一気に決めてしまうのがいいと感じた。なので一気にいくとした。ここでハイゴブリンたちに正面からまっすぐ近づく。 そのままだとハイゴブリンたちにカウンターを喰らいそうになったので俺は横から近づいてみることにした。そのまま横からダッシュで近づく。ハイゴブリンたちはついてこれてないのでそのまま一気に斬りかかる。成功したようだ。ハイゴブリン一体に致命傷を喰らわせた。もう一度攻撃。さらにもう一度。マホの炎魔法が飛んできた。ミヤがもう一体のハイゴブリンを叩いている。そして一体のハイゴブリンは撃破した。そしてあと一体のハイゴブリンは怒ったように俺に向かって突進してきた。俺は居合斬りであしらう。そしてそのまま六連連続斬りで止めだ。倒した。俺たちはさらに先を進むことにした。




