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現在十一階層目を歩いている俺たちはどんどん先を目指していた。
灰の中に居るような感覚を持たされるほどこの空間は辛気臭い。
しかも暗いので進むのに苦労する。
そんな灰の中にいるような感覚を持たされる場所でモンスターが現れる。
ブラッドナイトだ。血のような赤い鎧を身に纏い血のような赤い刀身を持つ剣を持っている。
いきなり攻撃を仕掛けてくる。剣を大振りしてきて空を舞う。
俺はその攻撃を咄嗟にかわす。そして攻撃を行う。
六連連続斬りを仕掛ける。右のほうから突撃する。
俺はそのままブラッドナイトの兜を狙う。そしておもいっきり剣を振りぬく。
剣は兜に命中した。後方に飛ばされるブラッドナイト。
そこにミヤのスラッシュ・リグオール・ストライクが炸裂する。
さらにマホの炎魔法ファイヤルボムも炸裂した。
大ダメージを受けるブラッドナイトだがまだ立ち上がる。
そしてそのままマホに向かって突進してきた。
「またきたですー今度こそなのですー」
「マホ!無理はするなよ」
「マホさんここは私が……」
「いえここは私がなんとかするです」
そう言ってマホはブラッドナイトの前に立ちふさがって呪文を唱える。
「ゼカストムです!」
風魔法を唱えた。風の竜巻がブラッドナイトを押し返す。そのままはるか後方に吹っ飛んだ。そしてさらに追撃として炎魔法をぶつけるマホ。
そのまま俺も追撃として一閃斬りを仕掛ける。
ダッシュで近づきそのまま斬りつける。ブラッドナイトは剣で防ごうとするが俺はそのまま鎧を切り裂く。ブラッドナイトは光の粒子となって消滅した。
そのまま先を目指す俺たちであった。
ただ今十三階層目を歩いている。あれからはほとんどバトルも無くここまで進んでこれたが油断が出来ない。
何せ何が起こるかわからないダンジョンだからな。そこいらからモンスターが湧いて出てくるからな。そして今そこからもモンスターが……。
機械アリだ。機械の様な構造をしている。メタリックなボディをしている。そんな機械アリが五体も現れた。まずは六連連続斬りを仕掛ける。ミヤはスラッシュ・リグオール・ストライクを仕掛けるようだ。マホは炎魔法を唱えるようだ。
そして放たれる攻撃。まずはスラッシュ・リグオール・ストライクが機械アリに命中し次にマホのファイヤルボムが炸裂、そして俺の六連連続斬りが炸裂した。
まずは一体を撃破することに成功する。次に二体目を倒すために俺は力溜めからの一閃斬りを仕掛けることにする。ミヤは通常攻撃をマホは炎魔法を仕掛けることにした。
放たれた三攻撃は空を舞う炎魔法から地を走る剣技までさまざまだ。そんな攻撃が機械アリに命中した。機械アリ一体は光の粒子となって消滅した。これで残り三体である。
まだ三体もいるのかよと思うがそれはそれである。何とかしないと先に進めないわけである。俺は力溜めからの六連連続斬りを仕掛ける。これで残り三体を一気に攻撃する。
ミヤは通常攻撃でマホは杖による通常攻撃をするらしいってえええ。今までマホは魔法による攻撃しかしなかったのに何故?俺は訳を聞いてみることにした。
「マホなんで急に魔法による攻撃をやめて通常攻撃にしたんだ?」
「それはMEPの節約も兼ねてたまには気分を変えてみようかなと思って……」
「そうなんだそれならいいけど……」
とにかく攻撃だ。攻撃あるのみだ。俺たちは機械アリに向かって一斉攻撃を浴びせた。
俺は三体の機械アリを叩いた。ミヤとマホは一体ずつ攻撃した。
これで残り一体になった。しかしそこで残りの一体が反乱を起こす。
荷電粒子砲のようなものを発射したのだ。そんなの聞いてないぞ。こいつらみたいな雑魚モンスターがこんな大技持ってるなんて。
俺はまばゆい光の中で死を覚悟した。
「勇者様!」
「マホお前!」
「ここは私が……シルドレイク!」
マホの前に光の壁のようなものが出来た。それに荷電粒子砲が当たるとなんと反射したのだ。反射した粒子砲は機械アリに命中した。一撃だった。機械アリはドロドロに溶けて なくなった。こんな攻撃一般モンスターが出していいものじゃないだろ……。
そしてなんとか倒したので先に進むことにした。
現在十五階層目を歩いている。あれから機械アリとは何度も戦ったがマホのシールド魔法がなかったらどうなっていたことか。そして今すぐそこにもモンスターがまた現れたのである。火熊だ。真っ赤な体毛をしている。大きさは二メートルはあるだろうかとにかくデカい。そんな凶暴なモンスターが俺たちに襲い掛かった。
まずは爪で俺に向かって攻撃してきた。俺で助かったこれがマホならどうなっていたか。
俺は居合斬りで迎え撃つ。放たれた居合斬りは火熊の爪先を抉る。いったん距離を取る火熊。そして今度は手を火で燃やしながらまた爪攻撃をしにきた。俺はまたかと思い居合斬りで仕留めることにした。放たれた居合斬りは火熊の鼻に命中した。火熊は苦痛の表情を見せる。そして今がチャンスなので一気に攻めることに。俺は一閃斬りでミヤは通常攻撃でマホは炎魔法で攻撃する。そして放たれた攻撃は全て火熊に命中した。そして火熊は光の粒子となって消滅した。俺たちは先に進むことにした。このダンジョンの暗き底を目指して。




